窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

【WBN】開幕直前、ラグビーW杯の楽しみ方

2019年09月19日 | WBN情報


  9月18日、WBN(早稲田ビジネスネット横浜稲門会)の分科会に参加してきました。



  今回は、本会会長の原さんより、いよいよ今月20日に迫った、ラグビーワールドカップ日本大会の楽しみ方についてお話しいただきました。



  当ブログでは時々ラグビー観戦記を掲載していますが、このテーマが分科会として取り上げられることから見ても、日本全体としてラグビーはマイナースポーツ。よく見かけるのですが、上の写真のようにアメリカンフットボールのボールとラグビーボールの違いも良く分からないというのが、一般的な認知ではないかと思います。

  それでも1990年頃までは、冬の花形スポーツとしてそれなりにラグビーは人気があったのです。特に大学ラグビーの早明戦は、「(6万人入る)国立競技場を埋められる唯一のスポーツイベント」とさえ言われていました。僕も早明戦のチケットを入手するために抽選ハガキを200枚書き、ようやく1枚のチケットが当たった思い出があります。また、70年代、80年代はラグビーを題材にした青春ドラマも多く作られていました。

  しかし、1993年のJリーグ開幕による、サッカー人気の飛躍的な高まり。映画『インビクタス』でも取り上げられた、1995年の南アフリカ大会において、ニュージーランドに17対145という歴史的大敗を喫したこと。またその時期に始まった世界的なラグビープロ化の流れに乗り遅れ、世界との差がさらに開いてしまったこと。様々な要因があると思いますが、その後ラグビー人気は下がり続け、現在に至っています。競技人口で見ると、野球(812万人)、サッカー(636万人)に対してラグビー(11.5万人)。4年前のイングランド大会で、日本は強豪南アフリカを破る大金星を挙げ、1大会で3勝(過去7回のW杯戦績は1勝24敗2分)を挙げるという活躍を見せましたが、この4年間で一般的な認知にあまり変化はなかったように思います。

インビクタス 負けざる者たち (字幕版)
クリント・イーストウッド,アンソニー・ペッカム,ロバート・ロレンツ ,メイス・ニューフェルド ,ロリー・マックレアリー ,モーガン・フリーマン ,ティム・ムーア ,ゲイリー・バーバー ,ロジャー・バーンバウム
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  それでも世界的に見ると、ラグビーW杯は、オリンピック、サッカーW杯に次ぐ、世界三大スポーツイベントの一つなのです。その一大イベントが、9回目にして初めて日本で開催されます。しかも、「ティア1」と呼ばれる強豪10ヶ国以外の国で開催される、初のW杯でもあるのです。
 
  優勝を争うと目されるのは、ティア1の中でも特に上位6ヶ国。最新の世界ランキングは次のようになっています。

1.アイルランド
2.ニュージーランド
3.イングランド
4.南アフリカ
5.ウェールズ
6.オーストラリア

  因みに、日本は現在105ヶ国中10位です。そして日本が属する予選プールAには、1位のアイルランド、7位のスコットランドがいます。その他、サモアもランキングこそ現在16位ですが、つい数年前まで歯が立たなかった難敵。初戦のロシア(20位)も徐々に力をつけており、油断なりません。日本はこの4年間で力をつけていますが、20日のロシア戦に注目しましょう!

  次に、原さんが挙げられた世界の注目選手です。

1.ボーデン・バリット(ニュージーランド)

  ニュージーランド代表の司令塔(スタンドオフ)。187㎝、91kgs。俊足で判断力に優れ、キックやパスも正確という、まさにスーパースターです。

2.リエコ・イオアネ(ニュージーランド)

  世界最高のウィングと評されます。名前が「リエコ」ですが、兄の名前は「アキラ」。冗談ではなく、本当に日本人の名前からつけたようです。というのもイオアネ兄弟の父、エディー・イオアネはかつて日本のリコーでプレーしていたことがあるからなのだそうです。

3.デビッド・ポーコック(オーストラリア)

  オーストラリア代表の元キャプテン。実は2016年、17年、日本のパナソニックでもプレーしていました。W杯終了後、またパナソニックにやってくるそうです。強靭な体で相手のボールを奪うプレーに注目です。因みに、原さんとも友達だそうです。

4.マルコム・マルクス(南アフリカ)

  まだ若いですが、世界最高のフッカーとも言われています。大柄な選手の多い南アフリカのフッカー(スクラムで一列目中央のポジション)としては小柄(それでも189㎝、112kgsあります!)。高校時代は走力も求められるフランカー(スクラムで左後方端から押し込むポジション)だったそうで、自らトライを挙げられる決定力のある選手です。

5.ヘンリー・スレイド(イングランド)

  188㎝、95kgsのセンター。運動科学の理学博士号を持つという異色の選手。2月に行われたシックス・ネイションズ(欧州6ヶ国対抗戦)では、ファン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

その他、ワールドカップの楽しみ方。

1.ラグビーはできれば生で。そうでなくてもみんなで観戦しよう!

  僕も4年前、Hubなどラグビーを中継していそうなパブで、外国人を含む知らない人たちとワイワイ観戦しましたが、コンタクトの激しいラグビーは迫力があり、トライ局面でなくても盛り上がること必至です。

2.ラグビーと言えば、ビール

  ラグビー発祥の地、イングランドでは、ラグビー観戦者はサッカー観戦者の6倍もビールを飲むそうです。日本でもW杯にビールの供給が間に合わないのではないかという心配がされていましたね。

3.ウェールズの国歌

  大声で歌うウェールズの国歌は、それだけですごい迫力があるそうです。

4.「ハカ」に注目

  ニュージーランド代表が試合前に披露する、先住民マオリ族の戦い前の踊り「ハカ」。1987年の第1回W杯の後、日本でも一時流行りましたので、ご存知の方も多いのではないかと思います。



  英語ではウォー・クライ(闘いの雄叫び)と言いますが、ウォー・クライはニュージーランドだけでなく、南太平洋の国々の代表チーム(トンガ「シピ・タウ」、フィジー「シビ」、サモア「シヴァ・タウ」)もやりますので、ぜひ注目してみてください。

  最後に、「日本代表は何故外国人ばかりなのか?」という、よく聞かれる疑問について。これは日本に限ったことではなく、世界最強と言われるニュージーランド代表も多くの外国人がプレーしています。また、15人の中で外国人が占める割合も、日本が特別多いという訳でもありません。これは歴史的にイギリスが大英帝国内でラグビーを普及させるため、各地の代表になれる資格基準を緩やかにした伝統が引き継がれているからなのだそうです。

  何はともあれ、楽しみましょう!

ラグビー知的観戦のすすめ (角川新書)
廣瀬 俊朗
KADOKAWA


繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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