窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

【WBN】テキーラ・メスカルの試飲会③

2017年04月29日 | WBN情報


  さて、いよいよ待ちに待った試飲です。メスカルとテキーラをそれぞれ3銘柄飲み比べ、その違いを体験しました。

1.Joven 40(メスカル)



  40度、無色透明。まろやかで、5分ほど空気を含ませると落ち着きが出てほのかな甘みが感じられます。かすかにスモーキーさが感じられますが、これは蒸し焼きの工程でつくのだそうです。

2.Joven 40 Con Gusano(メスカル)



  同じく40度、無色透明。最初のJoven 40との違いは、中に芋虫が入っていることです。”Gusano”というのがスペイン語で芋虫ということのようです。この芋虫が入っているかいないかだけで価格が200円ほど違います。しかし、このわずかな違いが驚くほど味の違いを生み出していました。こちらの方がピリッと来る苦みとスモーキーさがより強く感じられました。口当たりは芋虫なしの方がなめらか、しかし芋虫ありの方が複雑で、今回試飲した中でも個人的には一番の好みでした。

3.Reposado(メスカル)



  上左写真中、左。43度、樽熟成による淡い褐色。ほんのりと樽由来のカラメルのような香り、フィニッシュは短い。

4.Blanco(テキーラ)



  上左写真中、中央。「白」を意味するその名の通り、無色透明。40度。オイリーでフィニッシュは短い。後々まで残る植物のような香りは、わが家の庭に生えていたアロエや生の小松菜を思わせます。試飲した中では、苦手なタイプでした。

5.Reposado(テキーラ)



 40度、樽熟成による淡い褐色。軽く、Blancoほどではありませんがオイリー。フィニッシュは短く、10分以上時間を置くと落ち着いて甘みが増してきます。単体で飲むより料理に合わせたいタイプ。

6.EXTRA ANEJO(テキーラ)



  試飲したテキーラの中では最も好み。40度、リンゴジュースのような褐色。ウィスキーに比べると弱いですが、樽由来のトフィーのようなビター感と甘みがあり、落ち着いてくるとさらに甘みが増します。Blancoほどではありませんが、やはり生の小松菜をかじった時のような、植物臭さがあります。

  総じて、テキーラの方が味が単調で個性に乏しい印象を受けました。前々回、メスカルがアメリカで人気が高まっているということを書きましたが、実際単体で飲むなら試飲した中ではメスカルの方が美味しいと思いました。いずれにせよ、これまであまり飲まなかったテキーラについて知ったこと、メスカルという新しいお酒に触れたことは、楽しく貴重な体験でした。

  最後に、400年に及ぶ日本とメキシコの友好の歴史についてお話がありました。常々思ってはいたのですが、我々日本人は諸外国からどのように思われているのかについて、意外と知らないのだということを改めて感じました。

<終わり>

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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