昨年は5月4日に初めて甲子園に行きましたが、今年22日は初めて京セラドーム大阪へソフトバンクvs楽天9回戦の観戦に行きました。
このシリーズは、過去にこのブログでもご紹介したことのある、「鷹の祭典」の原型、「白のキセキ」が20年振りに復活。
日本プロ野球2012 ソフトバンクvs西武7回戦
日本プロ野球2015 ソフトバンクvs西武13回戦
5時間21分の激闘、鷹の祭典-日本プロ野球2019 ソフトバンクvs西武12回戦
最後に観戦した2019年の「鷹の祭典」も試合時間5時間21分というとんでもない試合でしたが、今回も別の意味でとんでもない試合となってしまいました。結論から言うと、前日の試合、19年振りに何と0vs21と大敗を喫した楽天が、この日も0vs12と大敗してしまったのです。2試合合計で33失点は、19年前の32失点をも上回ります。しかも19年前の楽天は球団創設初年、言葉は悪いかもしれませんが、言うなれば近鉄とオリックスの2軍選手の寄せ集めでした。その時とは事情が違います。さらに楽天は2試合続けて無得点。
ただし、今シーズンのソフトバンクはこの試合終了時点で2位日本ハムに早くも6.5ゲーム差をつける首位。チーム打率.268、防御率は驚異の1.93、本塁打31本、得点195、失点90は他の11球団を圧倒しての1位。何しろ楽天のチーム総本塁打が13本であるのに、山川選手1人で12本という凄まじさです。
そしてこの日は試合開始から20分ほど遅れて球場入りしたのですが、ゲートをくぐろうとした際に球場内から大きな歓声が。その源は、山川選手の11号3ランでした。得てして大量得点した翌日の試合は逆に点が入らないといったことが起こる印象があるのですが、今のソフトバンク打線にそんなジンクスはお構いなし。あっという間に0vs3。
しかもソフトバンク打線は攻撃の手を緩めません。続く近藤選手が四球で出塁すると、
栗原選手、ライトフェンス直撃の二塁打。1死3塁・2塁。
中村選手は打率1割台ですが、塁を埋めるためと思われる四球。1死満塁。ここで先発の荘司投手が1/3回36球、4安打、2四球、5失点(この後の2点が自責点のため)で降板します。
2番手は松井投手。松井投手も球そのものは悪くないように見えたのですが…
球が真ん中に寄りすぎでした。海野選手にセンター前に弾き返され、0vs5。結局、1回裏だけで打者10人。
ソフトバンクの先発は、43歳の大ベテラン、和田投手。元々速球派ではありませんが、それでもストレート140㎞台前半は出ます。こちらは精密機械のような正確なコントロールで、楽天の中軸打者をあっという間に3人で切ってとります。この試合は7回を投げ、102球、3安打、0失点、0四死球、4奪三振と十分すぎる内容でした。
2回に入っても、ソフトバンクの猛攻は止まず。1死から柳田選手がセンター前ヒットで出塁すると、
山川選手が2打席連続ホームラン。これで0vs7。
近藤選手は倒れ2死となりますが、栗原選手に四球。すでにこの試合、何度マウンドに集まったか…。
続く中村選手はサード内野安打、さらに松井投手のワイルドピッチで2塁に進塁。
そして海野選手には四球。2死満塁となると、三森選手にタイムリーを打たれ、0vs9。2回終了時点で早くも1時間を経過していました。
これでは終わるのが何時になるのかと懸念されましたが、3回以降は比較的早いテンポで試合が進みました。松井投手も3回裏は三者凡退に抑えました。ソフトバンクの中押しは4回裏。1死から近藤選手が二塁打で出塁。
これを次の栗原選手がライト前ヒットであっという間に返します。ついに2試合連続の2桁得点となる0vs10。
この試合、楽天のポジティブな点を挙げるとすれば、6回から3番手で登板した弓削投手が、2回を投げ被安打0、2奪三振と好投したことです。
8回裏、楽天は4番手津留崎投手が登板。
ところが、先頭の俊足周東選手を死球で歩かせてしまいます。しかし、周東選手は足にボールを受けたためベンチに下がり、緒方選手が代走。
6回から守備に入った川瀬選手は併殺崩れで、自身が1塁に残留。1死1塁。
続く柳田選手は四球で1死2塁1塁。代走に川村選手。さらに山川選手はサードゴロで2死3塁2塁。
そして近藤選手がレフトフェンス直撃の2塁打。ダメ押しの2点が入り、ついに0vs12。序盤に大量得点をしながら、なおも中押し、ダメ押しと集中力を切らさないソフトバンク打線。心情的にはもういいじゃないかという気になりそうですが、決して手を抜かないところが圧倒的な強さを誇るチームたる所以なのだと思います。
ソフトバンクは8回津森投手、9回長谷川投手と継投して、楽天打線を4安打無得点、0四死球に抑え込み二夜連続の完勝。
横浜スタジアムでも、たまにはこんな楽に見られる試合を期待したいです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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