海峡に臨む町-兵庫県淡路市：岩屋

Iwaya, Awaji City, Hyogo Pref.

さてさて、洲本を後にしたワタクシ達は、淡路島を海岸に沿って北上しまして、
淡路島最北端の町である兵庫県淡路市岩屋へとやって来ました。


岩屋は明石海峡に面した漁港の町で、対岸には明石の町が見えています。
漁港の向こうに見えるのはもちろん明石海峡大橋ですね。


明石海峡は潮流が速いために魚の身が締まると言われていて、この海峡で獲れる鯛や蛸は、
「明石鯛」「明石蛸」と呼ばれて関西ではブランド魚として高価な値段で売られています。


そういえばワタクシが子供の頃は、大阪では瀬戸内海で獲れる鯛、ヒラメなどの魚が高級魚で、
寿司屋さんに行ってもメインは鯛やヒラメの白身魚だった記憶があります。
今ではマグロ、サーモンなどの方が若い人には人気のようで、食文化も日本中が均一化していくのは
どこか寂しさを感じるんですよねぇ。


昼頃の漁港というのは、どこか長閑というか、のんびりとした雰囲気が漂いますね。
ここの漁港はいつも猫がたくさんいるというイメージがあったのですが、この日は猫に出会いませんでした。
寒い日だったので、猫はどこか寒さを避けられる場所で過ごしていたのかもしれないですね。


明石海峡大橋の開通は1998年。あの阪神淡路大地震はこの橋の工事中に起こったんですよ。
全長3,911 m、中央支間1,991 mで世界最長の吊り橋として知られています。


それまでは淡路島に行こうとすると、明石と岩屋を結ぶフェリーに乗らないとダメだったんですよ。
そのフェリーなのですが正式な名称は明石淡路フェリーというのですが、船体の横に大きなタコの絵が描いてあったので
「たこフェリー」という、いかにも関西らしいネーミングで呼ばれていたんですよねぇ。


明石海峡大橋の開通によってたこフェリーは需要が低下し、残念ながら運行は廃止されてしまいました。
しかし、原付や自転車などで明石と淡路島(岩屋)を行き来する人のために、
淡路ジェノバラインという小型のフェリーが運航しています。


ワタクシ達はこの後、近くの日帰り温泉施設に行って明石海峡を眺めながら温泉に浸かり、
いい気分となって帰路についたのでした。満開の水仙を愛でることが出来、なかなかいいい一日でありました。

使用したカメラ：2,7枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


淡路島に行っても、島が大きすぎるので離島に来たという感じがしないんですよ。
船に乗ることなく、車で橋を渡っていくことも離島感を無くしているのかもしれません。
でも、常に海を見ながら車を走らせていると「やっぱりここは島なんだなぁ」と感じます。


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