猫がいる駅-大阪市西成区：北天下茶屋駅

Kita-Tengachaya Station, Nishinari Ward, Osaka City

さてさて、大阪市西成区で下町の雰囲気を楽しんだワタクシは、阪堺電車の北天下茶屋駅から
チン電に乗って車を停めていた駐車場の方に戻ろうと駅のホームに行きました。


ふと気づくと、線路に面した民家の室外機の上に猫がちょこんと乗っておりました。
猫にとっては特等席のような場所なのでしょう。


あらあら、こちらにも別の猫が…。どうやらこの駅にはけっこうな数のノラ猫たちが健気に生きているようです。


なんて可愛い子猫なんでしょう。「電車に轢かれるから危ないよ」…なんてワタクシは言いそうになりましたが
ここで育つ猫ちゃんにとっては、電車が来る時間なんて体内時計に刻み込まれているんでしょうね。
下町では人々が逞しく生きていますが、猫も逞しく生きてるんですねぇ。


ホームの裏にある民家の駐輪場にも可愛い猫がいました。
おいおい、そんなにジッと見つめられると恥ずかしいがな。


踏切を人が渡っていますが、ワタクシにはこの駅は人よりも猫が主役のように思えてきました。


ほら、ここにも猫が…。ワタクシはチワワを飼っているので、本来は犬派です。
ただ、写真写りの可愛らしさは犬は猫にはかなわないですねぇ。


駅のホームにこんなポスターが貼ってありました。このチン電(阪堺電車)も乗客数は減少するばかりです。
阪堺電車は名前の通り大阪市と堺市を結ぶ鉄道路線ですが、堺市の路線については廃線も検討されています。
阪堺電車は新型車両を導入したり、イベントを開催したり、様々な企業努力をしています。
それでも路線の存続は安泰ではありません。


ワタクシは大阪市南部(阿倍野区、西成区、住吉区)の下町風景が大好きなのですが
この地域の下町風景を思い浮かべる時、そこには必ずのんびりと走るチン電の姿があるのです。
もしチン電が無くなってしまえば、この下町風景もワタクシにはずいぶん味気のないものになってしまいます。


チン電がいつまでも残ることを願いつつ、ワタクシはこの大好きなチン電の姿を
写真に、そして自分の心の中に残しておこうと思うのでありました。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


2年前に初めて欧州を旅しました。といっても、チェコ一か国を訪ねただけなのですが
トラムと呼ばれる路面電車がプラハ市内を縦横無尽に走っていました。
市街地の渋滞緩和、そして排気ガスを出さない路面電車は環境面でも役立っています。
自動車を売ることを優先してきた我が国では、路面電車を残して行こうなんて発想はなかったのでしょうね。


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