コメント
 
 
 
長くてごめんなさい (遊行七恵)
2009-08-05 22:56:19
こんばんは
楽しまれたようで何よりです!!
この高島屋史料館はいつも無料公開なのが凄いんですが、画像資料が少ないのが寂しいんです。
今回こうした展覧会が開催されたことは本当に喜ばしいと思います。

はろるどさんがお気に入りに上げられた作品のうち、
小出楢重「六月の郊外風景」
こちらはホテルオークラのアートコレクションの最初の頃に出展されまして、たいへん激しい衝撃を受けました。
この作品を見たことと、ブリヂストンでの小出の自画像展を見たことで、彼への意識が完全に変わった、言うてみれば記念碑的な作品です。
ただし、この作品を制作後しばらくして、小出は亡くなってしまうのですが。

三郎助のあの絵は、小袖展にも出ましたよ。
大阪展でのチラシで初めて、画像が表に出たのでした。

>梅原の画風を思い起こさせたが、二人の間に何らかの関係はあるのだろうか。

同時代の画家ということと、鈴木が天然のカラリストで、ご機嫌さんな性格だということが、多少の似通いを招いたのかもしれませんね。
二年ほど前に八王子で鈴木の回顧展があり、そのときもその明るい色調に感心しました。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-08-06 01:07:13
遊行さんこんばんは。
長くてなどとんでもないです!丁寧なお書き込みをありがとうございます。

>画像資料が少ないのが寂しいんです。今回こうした展覧会が開催されたことは本当に喜ばしい

どこぞのタイトルではありませんが、まさに「秘蔵の名品」を紹介する展覧会でしたね。
大阪へ行っても見る機会の少ない作品を都内で楽しめてとても嬉しく思いました。

>小出楢重「六月の郊外風景」
ただし、この作品を制作後しばらくして、小出は亡くなってしまう

初めは単なる風景画と認識したのですが、
なるほどそのような背景もあったのですね。
あのような暗鬱な色遣いは時代性もあるのかなとも思いましたが、
やはり彼自身の中にあったものが何か出ていると捉えて良いのでしょうか。じわじわと心に迫るような悲しみのようなものを感じました。

>三郎助のあの絵は、小袖展にも出ましたよ。

やはりそうでしたか!
あの際は実際の小袖との比較展示が面白かったですね。
細かな紋様まで再現されていて感心しました。

>同時代の画家ということと、鈴木が天然のカラリストで、ご機嫌さんな性格

てっきり梅原のお弟子さんかと思って図録にもあたったのですが何らの記載もなく…。
偶然にしては随分似た画風もあるものですね。驚きました。

>二年ほど前に八王子で鈴木の回顧展

そこまでチェックされておられたとは…。さすがです!
 
 
 
再びお邪魔します (遊行七恵)
2009-08-06 23:43:16
こんばんは
また書き込みます。

>あのような暗鬱な色遣いは時代性もあるのかなとも思いましたが、
やはり彼自身の中にあったものが何か出ていると捉えて良いのでしょうか。じわじわと心に迫るような悲しみのようなものを感じました。

やはりはろるどさん、感性が鋭い方です。
そうです、小出はもともと虚弱でしたが、この頃いよいよ弱っていたのです。
かれは最初期の芦屋の住人の一人ですが、家の窓から見える風景を描くのが精一杯、というくらい具合が悪くなっていたのです。
この風景は他にも絶筆「枯木のある風景」など、別バージョンものがいくつもあります。
昔の小説家・宇野浩二はその絵から「枯木のある風景」という、小出をモデルにした作品を書いてもいます。

ところで鈴木信太郎は長崎銘菓・クルスのパッケージデザインもしていて、今もそのままです。
このクルスはとてもおいしいお菓子ですよ~~
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-08-07 22:16:02
遊行さんこんばんは。再度のお書き込みをありがとうございます。

>小出はもともと虚弱でしたが、この頃いよいよ弱っていたのです。かれは最初期の芦屋の住人の一人ですが、家の窓から見える風景を描くのが精一杯、というくらい具合が悪くなっていたのです

やはりそのようなことがありましたか…。
単に景色と言えども、やはり画家の心象が重なるものなのでしょうね。
図録を少し見ても特に記載がなかっただけに、
あの重々しい表現の謎が解けた気がします。
ありがとうございます。

>「枯木のある風景」

今が画像検索で少し当たってみましたが、こちらも壮絶な作品ですね…。
まるで横たわる枯れ木が死体のようです…。

>「枯木のある風景」という、小出をモデルにした作品

今度書店で探してみますね!知りませんでした。

>長崎銘菓・クルスのパッケージデザインもしていて、今もそのまま

何とそのようなことまでご存知とは…。
http://www.e-nagasaki.com/shops/special/forget/00070506/
ですね。
クルスという名前自体も初めて聞きました。
確か東京駅に国内のみやげが揃う店があったと思うのですが、
ちょっとそちらでも探してみます。
 
 
 
Unknown (一村雨)
2009-08-10 06:24:31
上の遊行さんの小出楢重の話題は大変参考に
なりました。
私もあの絵を見たとき、電線が異様に激しく
雑に引かれているなぁと思ったのです。
ふくよかな裸婦像とは、かなり隔たりがあるなと
思いました。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-08-10 22:17:09
一村雨さんこんばんは。

>小出楢重の話題は大変参考

私も遊行さんのお書き込みがあるまで全然作家のことを知らず…。
本当に勉強になりました。

>電線

仰る通り異様ですね。
書きなぐったとでもいうのか、まるでひっかき傷のようでした。
 
 
 
Unknown (meme)
2009-08-15 22:55:39
最近、自分が行くまで他の方の記事はタイトルだけにして、観賞後じっくり拝見させていただいています。
今回、私がリストにチェックした作品とほぼ全て一致していました。
唯一、田村幸之助のパンジーとルドンが違ってました。

小出楢重は、いつもと違ってやけに重いなと感じたのですが、遊行さんのコメントで納得しました。
本当に参考になる記事でした。

泉屋で過去最高に良い展覧会だというのにも同感です。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-08-17 22:31:54
memeさんこんばんは。
好みの作品が一致しましたね。結構あれもこれもという感じだったので、点数が少ないのにも関わらず絞るのが大変でした。

>遊行さんのコメント

作家の背景を知るとやはり作品に対する目も変わってきますよね。
今回は遊行さんに色々と教えていただけて良かったです。

>過去最高

後期も楽しみですね。早々に行って来たいと思います!
 
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