『仲條正義名作展』 クリエイションギャラリーG8

クリエイションギャラリーG8
『仲條正義名作展』
2023/2/16~3/30



クリエイションギャラリーG8で開催中の『仲條正義名作展』を見てきました。

1933年に生まれた仲條正義は、資生堂企業文化誌『花椿』のアートディレクションをはじめ、松屋銀座、東京都現代美術館などのCI計画などを手がけると、日本を代表するグラフィックデザイナーのひとりとして活動しました。



その仲條の業績を紹介するのが『仲條正義名作展』で、会場にはポスター、ロゴ、エディトリアル、パッケージなどが公開されていました。



まず目を引くのが空間を彩るかのように並ぶポスター類で、とりわけ『1994現代ポスター競作展 21 VS. 21』(1994年)や『仲條正義展 NAKAJOISH』(1988年)など過去の展覧会に出展された作品が目立っていました。



また仲條のデザインで有名な資生堂に関する展示も充実していて、『花椿』をはじめ、『資生堂パーラー』のパッケージなども多様に展示されていました。



美術館での仕事として重要なのは、東京都現代美術館、および細見美術館のCI計画などで、両美術館のロゴから細見美術館の琳派に関するポスターも出品されていました。



こうした一連の作品と並んで興味深いのが、過去の出版物より引用された仲條の文章で、「文字について」や「デザインとは」などからは仲條のデザインに対するスタンスを知れました。



「傑作は偶然だ。」や「デザインの根本は矛盾である。矛盾を否定しない。」といった仲條語録も興味深いのではないでしょうか。2021年10月、88歳で亡くなった仲條の幅広い創作世界を作品や言葉を通して楽しむことができました。

88歳の生涯を現役のデザイナーとして貫く。常に新たな表現へと挑み続けた仲條正義の軌跡|Pen Online



撮影も可能です。3月30日まで開催されています。

『仲條正義名作展』 クリエイションギャラリーG8@g8gallery
会期:2023年2月16日(木)~3月30日(木)
休館:日曜、祝日。
時間:11:00~19:00。
料金:無料。
住所:中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
交通:JR線新橋駅銀座口、東京メトロ銀座線新橋駅5番出口より徒歩3分。
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