出雲に新しくプロの室内オーケストラを立ち上げるということで、岡山フィルハーモニック管弦楽団で何度かご一緒させていただいた指揮者の中井章徳さんから直々にご依頼をいただきました。
記念すべき一回目の公演ということでリハーサル初日には新聞社やケーブルテレビの取材が入っていました。
X[iksa]の拠点である島根で、X[iksa]としてではなく初めて私個人にいただいたお仕事で、曲は数年前にも演奏したことのあるジュリアンユー編曲によるムソルグスキーの展覧会の絵ということでとても楽しみにしていましたが、2日目のリハーサルを終えてホテルに戻ると新聞の号外が並び、テレビを見ると信じられないような光景が…
幸い親しい人で大きな被害に合った人はいませんでしたが、気が滅入りこんな時に演奏をしていていいのか複雑な思いでした。
コンサートの冒頭では、G線上のアリアが演奏され、その後予定していたプログラムの演奏を全て終え、終演後には出演メンバーによる募金の呼びかけに、沢山のお客様がご協力くださいました。
恐かった阪神大震災の記憶とも重なり、他人事とは思えず胸が痛みます。
今日は妹、えりの誕生日。無事にこの日を迎えられたことの有り難みをひしひしと感じます。
いつどこで何が起きるかわからない世の中、日々感謝の気持ちを忘れず精一杯生き、今回の地震で被害を受けなかった私たちにできることを考えたいと思います。
