3月2日と5日はびわ湖ホールプロデュースオペラ、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」でした。
お陰様で2日は平日であるにもかかわらず大勢の観客に恵まれ、5日は満員御礼👏
長時間の公演をしっかり聴いてくださったお客様に感謝申し上げます。
大入袋も頂戴しありがとうございます。
この公演で沼尻竜典さんはW10 バイロイト上演作品、Wagnerのオペラ10作品をすべてホールの自主制作で完遂されました👏👏👏👏おめでとうございます㊗️
(京響はトリスタンを除く9作品で演奏)
福井敬さんのタンホイザー、黒田博さんのヴォルフラムを懐かしく思い出します。
今回はヴァルター役と ベックメッサー役でご登場。終演後に記念撮影
ベックメッサーのセレナード
とても難しいパッセージにも関わらず笑いを誘う不思議な共鳴。
本物の ベックメッサーハープの音色は唯一無二。沼尻さんにも喜んでいただけて良かったです。
Bravissimi a tutti 👏
ザックス役 青山貴さん
膨大なスコアとじっくり時間をかけて向き合い、稽古を重ねてようやく迎える本番は正に黄金の雫。素晴らしい歌唱と真摯な姿勢はザックス親方そのものでした。
ベックメッサー 黒田博さん
いつもエレガントな出立ちですが、一旦オペラが始まると生真面目で怒りっぽいキャラクターに憑依。セレナードの部分ではリハーサルの合間にアドバイスをいただいたり、音楽作りをたくさん学ばせていただきました。美しく時に嫌味な歌声にコミカルな仕草やステージを走り回る体あたりの演技に尊敬の念を覚えました。
モーザー 高橋淳さん
カリスマ仕立て屋さんらしい身だしなみにこだわる演技もさることながら、2幕最後の乱闘シーンはものすごい剣幕で歌われ合唱もオケも大音量なのに一言一句ハッキリ聴こえるプラチナサウンドで耳を楽しませていただきました。
コートナー 大西宇宙さん
新進気鋭のマイスター。仰々しい点呼やルール説明の圧は本当に講義を受けているような気持ちにさせられました。パン職人だけに、人気のヒーロー食パンマンさまを重ね合わせてしまったのは私だけでは無いはず...
ヴァルター役 福井敬さん
シンプルなハーモニー進行での登場から出番ごとに倚音を纏い濃厚な和声進行と複雑なオーケストレーションに変貌する音楽と共に次第に洗練され艶やかな歌唱へと到達され、本当に神々しい「朝は薔薇色に輝きて」に感銘を受けました。
ダフィト 清水徹太郎さん
得意げに歌ったり茶化したりレーネさんにゾッコンのピュアで無邪気な青年を演じられ、初めてご一緒させていただいた京都市立芸術大学のオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」を懐かしく思い出しました。素晴らしい熱演。
夜警 平野和さん
短い出番ですが2幕ラストがビシッと締まる素晴らしい歌声。ラストのマイムがとてもユーモラス。「ねないこだれだ」の絵本を思い出してしまいました。
エファ 森谷真理さん
ご登場されるとステージの雰囲気が一気に華やかに。恋する乙女の移り気な声色、強靭な声量に聴き惚れました。Diva
合唱
序曲に引き続く合唱で一気にオペラの世界へと誘う美しいハーモニー。ヨハネ祭の楽しい雰囲気や喧嘩の喧騒、会場を充満する芸術を讃える力強い歌声。これこそオペラの醍醐味!
演出 粟国淳さん
明瞭で分かりやすいステージング。登場人物の相関図やキャラクターの存在意義も良く伝わりました。何と言ってもパワーバランスが視覚化されていたお陰でお客様に音楽をしっかり聴いていただける環境づくりに感謝。
(感動を書き留めるにはまだまだ時間がかかりそうですが今日はここまで。)
出演者の皆さん、関係者の皆さん、ステージスタッフの皆さん、そして私がずっと欲しかった楽器を手に入れるきっかけを与えてくださったマエストロ、びわ湖ホールの皆様に心からお礼を申し上げます。
ベックメッサーハープがよく見えるように配置や照明の工夫をしてくださったり、歌手の皆さんと共にカーテンコールで紹介してくださったり...毎日サプライズの連続でした(笑)
長丁場にも関わらずリハーサルではいつもユーモアに溢れる沼尻さん。細かい指示と丁寧な説明のお陰で充実した本番を迎えることができました。素晴らしいキャストの皆さんと共にW10完遂をご一緒させていただき光栄に存じます。本当にありがとうございました。
Wagner万歳🙌