ところで、ハンソク先生(宮内 淳)の同僚でルームメイトだった野口先生(秋野太作)が第27話をもって依願退職、あさひが丘を去って行きました。
その理由は、憧れのしのぶ先生(金沢 碧)がイケメン体育教師の小寺先生(谷 隼人)と結婚しちゃったからw まぁそれ以外にも色々あるんだけど、失恋が引き金になったのは確か。レギュラーで、それも重要なポジションにいた教師が、そんな理由で途中から抜けちゃう学園ドラマって、もしかすると空前絶後かも?
そんな野口先生の分まで、小寺先生としのぶ先生には幸せになってもらわないと困るワケだけど、福島ロケ編である今回の第32話『夏休みメチャクチャ騒動記!』(1980.8.6.OA/脚本=大原豊/監督=土屋統吾郎) で、アツアツだったはずの2人の絆に早くもヒビが入っちゃいます。
小寺先生が顧問を務める女子テニス部の長尾(藤谷美和子)たちは高校三年生。この年で夏休みが最後になっちゃうもんだから、憧れの小寺先生と合宿に行くのをずっと楽しみにしてたのに、肝心の小寺先生が新婚旅行と親戚回りで忙しく、スケジュールがまったく取れない!
そこで一計を案じた長尾たちは、小寺先生が来ないなら自分達だけで合宿を決行します!と宣言。困った小寺先生はハンソク先生(宮内 淳)にラグビー部との合同合宿を提案し、引率をお任せすることに。
そしたら「ハンソクなんかにあの連中を任せたらメチャクチャになる!」と竹内教頭(高城淳一)が猛反対し、結局小寺先生も一緒に行くことになっちゃうw
それだけでも新妻=しのぶ先生はお冠なのに、合宿先で女子生徒たちにチヤホヤされてる小寺先生が気に食わないハンソクが、わざわざ電話で「女子生徒と小寺先生が過ちを冒さなければ良いのですが……」なんて密告して来たもんだから、いてもたってもいられず合宿先の飯坂温泉に直行!
で、女子生徒たちとデートしてる(させられてる)小寺先生を目撃したしのぶ先生の怒りがいよいよ爆発! ビンタを食らい、離婚を宣告された小寺先生はハンソクにすがりついて号泣するのでしたw
「ちょっと、薬が効きすぎたかな……」
で、反省したハンソク先生が女子生徒たちを説得し、みんなで手作りの結婚式を挙げて、あっさり仲直りさせるという犬も食わないエピソードw
だけど、これがホント楽しいんですよね! 特に、女性陣に終始ふり回されっぱなしの小寺先生と、まるで小学生みたいにヤキモチを焼くしのぶ先生が2人ともメチャクチャ可愛い!
ふだんは二枚目役ばかりの谷隼人さん(この時期はなぜか『岩谷隆広』と改名)にここまでダメ男を演じさせたのも、またクールビューティーな金沢碧さんにこんな乙女な演技を披露させたのも、もしかすると『あさひが丘の大統領』が唯一無二かも知れません。
「企画」として参加された日テレの大物プロデューサー・岡田晋吉さんは、強くてワガママな主人公と対比する形で「優柔不断なダメ美男子」を設定するのが得意技で、例えば『傷だらけの天使』の水谷豊さんや『俺たちの旅』の田中健さん、『ゆうひが丘の総理大臣』の神田正輝さん、そして『太陽にほえろ!』の石原良純さん(笑)等、二枚目スターたちに新境地を与え次々ブレイクさせてました。
谷隼人さんご本人はどう思われてたか分からないけど、私はこの小寺先生役が一番のハマリ役じゃないかと勝手に思ってます。やっぱり、ただカッコいいだけの役じゃつまんないですよ。同じことが金沢碧さんにも言えると思います。
今回は内容が内容なだけに、これ以上書くことはありませんw 作品の楽しさが画像で皆さんに伝わってくれれば幸いです。
まあ、ハンソク先生も何だかんだあって成長したんだと、そう解釈するしか無いですねw
もうドラマも後半、最終回も近い位になって来ましたね。
この辺りになるとハンソク先生もスッカリ大人しくと言うか、まともな先生になってますよね。
最初の女子更衣室とかを覗き見していたハンソク先生はどこに行った?
私はハチャメチャに暴れ回っているハンソク先生好きでしたけどね〜