ハリソン君の素晴らしいブログZ

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『ザ・ゴリラ7』#02 (追悼:千葉真一さん)

2021-08-24 22:50:56 | 探偵・青春・アクションドラマ







 
『ザ・ゴリラ7』は1975年4月から10月まで、NETテレビ(現:テレビ朝日)の金曜夜9時枠で全26話が放映された、NET&東映の制作によるアクションドラマ。『燃える捜査網』の前番組です。

護衛・救出を目的とした謎の民間チーム「ザ・ゴリラ7」の活躍を、めっぽう明るいタッチで描いたアクション・コメディー。メンバーは千葉真一を筆頭に、志穂美悦子、マリア・エリザベス(現:森マリア)、にしきのあきら(現:錦野 旦)、目黒祐樹、千葉治郎(現:矢吹二朗)、そして夏八木 勲の7人に、マネージャー役の中丸忠雄。

千葉さんは出世作『キイハンター』でも、アクションだけじゃなくコメディー要素まで担っておられた印象があり、笑わせるのが多分、いや絶対、かなりお好きなんですよね。

この『ザ・ゴリラ7』ではそんな千葉さんのコメディー志向が全面的に反映され、他のレギュラーメンバーはもちろん悪役に至るまで全員コミカルに芝居するもんだから、緊張感はカケラもありませんw

もし私が当時観てたら「ふざけ過ぎやろ」ってソッポ向いたかも知れないけど、今となってはこういう作品がいとおしくて仕方ない。大のオトナ、それもお笑いタレントじゃない二枚目俳優たちが体を張って、ハッキリ言って下らないことを全身全霊で、だけど心底楽しそうにやっておられる。

現在でもそういう作品は無くもないけど、何かが違う。現在のはコント番組の延長版みたいな感じだけど、昭和のコメディードラマは喜劇映画の短縮版。だからホンモノの俳優たちが演じなきゃ成立しない。

当時のTVドラマが「テレビ映画」と呼ばれたのは、単にフィルムで撮ってるからってだけの事じゃないと思います。作品と向き合う創り手たちの姿勢、こめられたスピリットがコント番組とは明らかに違う。コントが悪いって言うんじゃなく、とにかく「違う」って事です。



この第2話『札束は殺しのラブレター』(脚本=曽田博久/監督=竹本弘一)は、何人もの商店主や中小企業の経営者を自殺に追い込んだ悪徳金融業者に、ゴリラ7が大掛かりな罠を仕掛けて約2億円を騙し取るという、ジョージ・ロイ・ヒル監督の傑作映画『スティング』を彷彿させるストーリー。そう言えば千葉真一さんの役作りにはポール・ニューマンの影響が感じられます。



今回のトピックスの1つ、千葉さんと結婚されてまだ2年目の野際陽子さんが特別出演! 天然キャラの掃除婦さん役で、悪気なくゴリラ7の隠密行動を邪魔しまくり、目黒祐樹さんに「亭主の顔が見てみたいわ」と言わしめ、その横にいる千葉治郎さん(つまり義理の弟)を苦笑させますw もちろん別の場所にいる亭主=千葉真一さんがその瞬間クシャミをするという、お約束中のお約束ギャグも抜かりなく炸裂。ああ下らないw

昭和のドラマって、よっぽどシリアスな内容でない限り「誰かに噂されたらクシャミが出る」っていうの、ギャグなのか迷信なのか知らないけど、必ずやってましたよねw やらなきゃいけない協定でも結んでるの?って位、各局あらゆるドラマで必ずやってましたw さすがに近年は見なくなったけど、あれって何だったんでしょう?

毎度毎度「またやってるわ」って思うんだけど、別にそれでシラケるワケでもない。空気を和ませるには非常に便利なネタで、だから重宝されたんでしょうか? 自主映画をやってた時は絶対このネタだけは使うまいって、私は思ってましたけどw 極めてどーでもいい話ですm(__)m



この回のゲストは野際陽子さんのほか、浜田寅彦、富田仲次郎、浜田晃、戸部夕子、香山秀美、関山耕司、はやみ竜次etc…といった顔ぶれ。アクション系のドラマでお馴染みの方が多いです。

『燃える捜査網』もそうだけどゲスト俳優陣が毎回なにげに豪華で、それも千葉真一さんの人脈に依るところが大きいんだろうと思います。



そしてやっぱり、最大の見所は我らがソニー千葉の必殺空手アクション! これに尽きます。怒らせたらマジ瞬殺されそうですw

ちなみに海外における千葉真一さんの通称「JJ Sonny Chiba」ですが、一般的には「サニー千葉」と表記されてるみたいです。

私も最初はそう書いてたんだけど、「エンターテイメントってほんまはエンターテインメントって書くんやで」って教えてくれた友人が、千葉さんのことも「ほんまはソニー千葉やで」って言ってたもんで、このブログでは一応「ソニー千葉」で通してます。

が、ぶっちゃけエンターテイメントだろうがテインメントだろうが、サニーだろうがソニーだろうがポニーだろうが、心底どーでもいいですw
 


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