はるかのカフェテリア

15歳蒼君、僧帽弁閉鎖不全症、腎不全、肺水腫(10回)、膵炎→12/25天使に
14歳紅亜、肝細胞がん(疑い)のブログ

映画鑑賞 ヒメアノール

2016年06月06日 | 映画・観劇
★☆☆☆☆

人間の闇の部分に深く切り込んだ作品としては成功かもしれませんが、
自分の体調や精神的に弱っているときは見てはいけない作品だと痛感しました…

役者さんたち 森田剛君、濱田岳君、ムロツヨシさん、佐津川愛美ちゃんそれぞれのキャラクターとしては、
完璧に役にはまっていたので、見ているこちら側も上手くシンクロできたと思います。
それだけに怖さが半端ない…
前半はムロさんの面白さにクスリとする場面もいくつかありますが、後半はただただ狂気でしかない…
森田剛君の演技が半端なす…
サイコパスぶりが自然すぎて怖い以外の言葉が出ません。
最初はムロさんの変なキャラクターがおかしな人かと思ってましたが、ムロさんの場合変人だけど良い人=ちょっと変わってるけど普通の人。
このキャラクターがいるからこそ、森田剛演じる森田が一層常軌を逸している部分が際立ちます。
森田を作り出したのは、他人の悪意(子供の頃のいじめ)からなっているので、最初は同情も出来る部分はありますが、
途中からは、ただ人を殺すことによって、自分の精神を保っている(私たちからすると狂っていますが、森田自身その行為によって自分の精神の安定を図ってるみたいな)殺人鬼としか見えません。
けれど、それを作り出したのは人間で、私たちの日常でもありえない話ではありません。

最後、この話の全ての悲しみを表す森田の一言が心に刺さりました。
あんなことがなければ、普通の幸せを平凡に生きていられたんだろうなと。
いじめをする人には自覚がないとは思いますが、そういう人こそ見てほしい作品でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする