屯田物語

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炎熱をゆく

2020年03月04日 | 春を呼ぶ朝

絵手紙サークルのカレンダー

はやくも三月になったが、此冬、除雪車出動回数は昨冬の半分に減った。
それは有難いことだが、コロナ騒動がいつ終息するのかわからないまま春を迎えそうだ。
しかし、マスク(トイレットペーパーも?)の悪質転売ヤ―が跋扈して、そんな薄汚い連中はコロナウイルスと共にこの世から消えてほしい。

昨日、突然マウスのスクロールが利かなくなって、設定等を確認して更にドライバーを更新してみたが直らなかった。
どうやらホイル部分が故障したようだ。


大村正次著「春を呼ぶ朝」―稱名瀧―

 炎熱をゆく

九十度の炎熱が
越えず 額から背筋から
気味悪いものを垂れさげる。
八月の路傍の草のやうに
萎れきつた心に
自動車が砂煙をぶつかけていく。
ああ! たまらなくなつた俺は
靜かな裏街へ走りだす。
樹立をむかえてほつとする。
とこゝでも右から左から
一斉に鳴き喚く油蝉。
蝉よ
終日ひねもす高い木の上で鳴き喚いてゐるがよい。
俺は
干乾びた喉さへ潤さぬ犬のやうに
気が遠くなるおもひで
貸家いえを探して歩くのだ。