花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

ミュージカル 『三銃士』  帝劇 3

2011年08月07日 | ミュージカル
三回目の『三銃士』
今回は、ほぼ坂元健児さん中心に舞台を見てました・・といっても
サカケンが舞台全体に絡むことは少なく、「三銃士」のストーリーの外にいるのがいいのかもしれません。
サカケンの2役はいなくてもいいのです・・が、
彼の役を外してしまうと・・この舞台は、回りきれなくなってしまうかも。
ですね。
おいしいポジション・・ってなるのかもですね。
サカケンが演じる役者という大道芸・旅役者は、三銃士の軸を語ります。
もう一つのジェームスこちらは・・いてもいなくてもですが・・だからこそ自由度があるわけですが。

今回の『三銃士』手に汗握る冒険大活劇とかダルタニアンの成長物語・・って
チラシにあるものの、これはなあ・・。
そして恋と友情・・ともあるけど、三銃士という物語のなかの男女3組を描いたゆえに
ごちゃごちゃしたんだなあ・・って今回まじまじと思った次第。
さらに・・コメディ要素が必要以上に増えて・・たしかに楽しいけど・・と
「けれど」が増えてきました。

井上ダルタニアンにおいては・・銃士になる夢を持っているのがメインで淡い初恋としてコンスタンスの出会いと別れになんでしょうけど・・
殺陣、アラフォー三銃士に比べればはるかにだけど、「夢」より「恋」の比重が強く残ってしまうのは・・やはりコンスタンスの死の場面でしょうか。
ダルタニアンとコンスタンスは、レ・ミゼラブルのマリウス的な要素があって、友情が大事だけれど恋もという雰囲気じゃないか・・って思うのですが、
なにか井上ダルタニアンは、ロミオとジュリエット的なかんじでしてねえ。

ミレディもねえ・・いい役なんだけどあれじゃ「謎の女」じゃないですねえ。
あまりにも別れたアトスとよりを戻したいという思いだけが表面にでていて、コンスタンスに対しては、若さ&純粋さに嫉妬しすぎでしょ・・って思ってしまう。
もうちょっと謎めいた裏と表のある女性にして欲しい気がしますねえ。
たぶんありゃオリジナル脚本に難があるのかなあ?っておもいますが。
ミュージカルでは、思い浮かばないのですが・・映画や歌舞伎ではこの手の「実は・・」的人物って出てくること多いいですよねえ。
見ているほうに・・「たからだったのか」って謎ときさせて欲しいかんじがしますねえ。
アトスとよりを戻したいが最初にでますからねえ。
その視線からしか見れなくて・・。
(それが作者の意図か??)

そして王様と王妃・・これもねえ。

この3つの愛の違いが、王妃、コンスタンス、ミレディ3人による歌になったのかと・・。

そこに国王の座を狙うリシュリュー枢機卿がいるわけで・・
表面上は、カトリックとプロテスタントというキリスト教の宗教戦争を入れて
舞台を膨らませたのでしょうけれど・・これがまた複雑さを増すのですよね。
このリシュリュー枢機卿の山口祐一郎・・の芝居&歌が今回は独特でもあり
コメディ要素を含んでまるでタイムボカンのようじゃないか・・とおもわせる
正義の味方となるダルタニアンと三銃士、
悪役3人組が、リシュリュー枢機卿を頭にロシュフォールとミレディを置いて。

この悪役には・・聖職者としての一面として聖歌のような歌を表面上歌い上げさせ国王の座を狙う裏の顔、での立場ではロックを唄わせると・・こっちも話をふっくらませて・・

それにごくごく一般的な三銃士と言えば「田舎育ちのダルタニャンが、銃士になることを夢見て、都会パリに出てきて三銃士と出会い、大事件を解決して行く」という物語があって・・

これを上演時間3時間でやっちゃおうというのだから・・大変なのもわかるかどさあ・・。
もうすこしすっきりできなかったんか??と思ったのが3回目の想い。

だから殺陣も曖昧で・・日生での三銃士と同じアクションを担当した人が同じにも関わらず・・
見せ場がイマイチになってしまったんでしょうかねえ。
年齢もあるか? 動けるロシュホール吉野圭吾に、階段オチをさせるけどすごいなとおもうもののもったいないなあ。と今日、改めて思う。
ジャニーズが帝劇あたりでは、主役が体はってやって見せ場になり、
歌舞伎じゃ「沓手鳥孤城落月」で裸武者役の若手が階段オチをして見せ場をつくってるけど・・あのロシュホールシーンいるか?
なんだかもったいないなあ・・って思ってしまうわけ。

でもこの役もサカケンと一緒でそんなに存在として大きくなくてもいいような存在。
ロシュホールは、ダルタニアンの父親殺害してるかとおもうけどこの作品ではそこはカット。
だからダルタニアンの敵役になっていないゆえ・・悪役トリオの扱いのみ。

ダルタニアンの父の墓標(墓石?)の前がラストシーンであるものの・・
舞台からすると父病死でしょう・・なにかなあ。これ仇を討ったのだったらもっとエンディングかドラマチックただろうになあ。
でもそうれはすべてがテンコ盛りすぎだね。

やっぱりこの舞台分析しちゃいかんぞ。きっと。

楽しめる要素ポイントさがして楽しむに限る!!
出演者も遊びだしてるようだし・・。

ジェームスなんだか、ジェイムスなんだか、ジェイムズなんだか、・・サカケンのブログにも役名?らしいけど
この役&座長さん応援しなくっちゃ。

がんばれ~ジェームス!!


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