花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

芸術祭十月花形歌舞伎 昼の部

2011年10月11日 | 歌舞伎
朝のニュースで芝翫さんが10日、肝不全のため死去という事を知った。
その時84歳と言っていたような気がしたが、83歳ということだった。
新しい歌舞伎座は無理だったのでしょうけれど・・と思わず、もう少しと富十郎さんではないが、舞台で活躍していただきたい方だった。
ご冥福をお祈りします。

朝そんなニュースを聴きつつ支度をし、演舞場へでかけた。
3階席に着席。
最初は、源平布引滝『義賢最期』
そういえば・・歌舞伎座で源平布引滝「実盛物語」を上演してた時だっただろうか、
初めて歌舞伎観劇をしているグループが、芝翫さんのことをなにか違う呼び方をしていて、さらに「源平布引滝」の事をはなしていたので思わず、首をつっこみ、
「芝翫は、「しかん」って読むんですよ。「実盛物語」のまえに『義賢最期』があるんですけど、めったにかからない演目なんですよ。今は(演じるのは)、片岡仁左衛門さんとあとは、中村橋之助さんかなあ」なんて3階のおでんやの前あたりで言ったよなあ。
となぜか思い出した。

『義賢最期』は、どうしても片岡仁左衛門という印象になってしまって、はじめて見た時に立ち回りに迫力があってわかりやす~い時代物とすごいインパクトで印象に残ってしまったわけ。
襖を組んで上に乗って崩れ落ちる戸板倒しや、二重の上から前にばったり倒れる仏倒れなどに迫力があるわけですが・・
それだけでなく仁左衛門台詞の言い回し・・声、すべて印象が強く残ってしまったわけです。
今回愛之助は、容姿、化粧が似てるゆえに・・あ~仁左衛門だとさ・・となってしまうのですよね。
きっと1階の前方ですと、そんな見方にはならないのかも!ですが・・3階席観劇ゆえ視覚の曖昧さが、耳の印象を蘇らせてしまったかんじです。
愛之助の奮闘振りは素晴らしいです。テンポもとてもいいです。さすがに若さです。
そのうちきっと仁左衛門を私から払拭させてくれるものとなるでしょう。期待しております。
この人は苦手だなあ。ベタっとしてる?なにやっても雰囲気あまり変わらない?と思ったのが猿春。葵御前の美しさはあるものの・・・。
そして苦手じゃないけどこれから勉強?を感じたのは待宵姫の新悟も。
女形の若手がんばれ~。

『京人形』
やっぱりこの人巧いよなあ。雰囲気もあるしと思う市川右近。
この人はほんとうに師匠猿之助が好きなんだろうな・・と思う人だ。
しっかり大舞台でも主役をはって見せてくれる人だけど・・今後、新猿之助や中車誕生後どうなるのか、ついつい気になる澤瀉のおひとりです。

そのあとの一心太助じゃ完全に3枚目の用人喜内を見せてくれたけど・・それだけじゃもったいない人です。

江戸ッ子繁昌記 『御存知 一心太助』
まあこれは・・世話物ななんですかねえ。これ楽しいから、これはこれでいいんじゃない。ってことで
花形だしね。獅童が、がんばってますよ。なんだか前の二つが薄らいじゃうくらいに。
見易さってことでは一番かもしれませんね。

この日帰りがけ澤瀉屋の関係者の方に「夜の部もみてね。」なんていわれながら、劇場を後にした私です。


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2 コメント

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読み方 (osome)
2011-10-11 19:33:01
孝太郎さんを大声で”こうたろう”と連呼していたオジサン、面白かったので黙っていましたが、周りの人達も違うよ!って思っていたと思います。

中車さん、どこまでできるか分かりませんが、期待しています。
中車さん、読み間違えられることはないでしょうが、駐車と同じ発音で呼ばれちゃうんでしょうね(笑)
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難しい・・ (harumichin)
2011-10-11 20:30:43
私も最初、孝太郎さん「こうたろう」かと思ってたんですが(苦笑)
名前間違えや屋号間違えを気づくことなく叫ぶオジサン思わず探しちゃう事あります。

そして、知らずになんでしょうけれど・・叫ぶ事に意義ありみたいに得意気になっているおじさんの顔見てくすくす笑っちゃったことあります。

イントネーションもありますね。たしかにそうだけど・・ってこと。
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