20日世田谷パブリックシアターへ。
再びの『ベッジ・パードン』観劇。今回は1階席。
開演前・・着席したそばに秋元康か?ってかんじの男性座っていて・・こちらは??だったけれど、
その前列には藤原竜也と中村勘太郎。三谷幸喜の『ろくでなし啄木』コンビが座っていた。
見易いセンター席。
改めてこの作品が面白いな・・と思った。
野村萬齋。狂言は喜劇なれど・・三谷幸喜お得意のウエルメイドの作品とはずいぶんと違う。
でもそこを時代と日本人が海外に行ってコンプレックスを感じる場面を面白く組み立てて、三谷幸喜の仕立てた芝居をさらに味つけ濃くしていったかんじ。
今や紙幣にすらなった日本人の偉人さん・・夏目漱石(金之助)
でも留学時代は・・って帰国後だってこの方けっこうエピソード豊富な方だ。
そんな夏目漱石をチョイスした三谷幸喜。
『「萬斎で現代劇を!」とシス・カンパニープロデューサーから依頼を受けたとき、“背広姿の萬斎さん”の良い意味での違和感。現代人なのに、どこか現代人っぽくなく、現代の生活に馴染みきれないような不思議な雰囲気を、どうすれば生かせるのかと悩み、思いついたのが英国留学時代の夏目漱石だった』 というのだからすごいものだ。って思ってしまう。
今までだと狂言以外は・・時代劇かシエクスピアで、かっちり目のインパクトゆえ、どうしてももう少し最後や途中で悩める夏目漱石もみたかったけれど、あくまで三谷幸喜流で持っていき、最後のシーンは。。夏目漱石といえば!!みたいな写真とかさなってしまうそして・・悩んだ男もやがて文豪へえ・・と有名な写真を思い出すような幕切れ。(向きはぎゃくなんですけど)

3時間長いようで魅入ってしまった~。
舞台の最初から最後まですべてが巧く絡んでいる。
たとえば、
11役を演じる浅野和之さんなれど、実はお客はそのほかに・・あと最低2役以上は想像するのです。
夏目漱石が、日本人である畑中惣太郎とベッジ・パードン(アニー・ペリン)以外はみんな同じ顔にみえる・・と精神的にノイローゼ気味になっていることを台詞でいうのだけれどそれをみてる客だってそうみえるわけで、客は病んでいないのに同じ顔にみえることが、おかしくてたまらないこのギャップ。
すごい!!
11役を実際に浅野和之さんが演じ、最終段階で、悲しき場面の語りにもなるはずなのに、ベッジの台詞に同じ顔した奥さんに子供が出てきて・・思わず客は笑ってしまう。
うまいうまい!!この作り。
ほかにも・・って話し出したら切がない。
でもこれも巧い役者がいるからこそに間違えない。
ロンドンで漱石が唯一心の安らぎになっていたベッジとの恋物語も漱石が妻からの便りがまったく途絶え、自分に気持ちがないと思ったゆえ。。しかしそれは、漱石に対し嫉妬していた畑中惣太郎の仕組んだ嫌がらせ。
妻は、漱石一筋に思い続けていたことを知り、そんな夫婦の仲にはいれないべっじは・・と悲しい最期を迎えてしまう。それが自分のした事と漱石がさらに気がとがめて精神を病んでしまうということだけれど・・
それをここでまたストーリーのなかにたびたび登場する「夢の話」で暗く重くなる場面を明るく仕上げてしまう巧さ。
あっという間の3時間。爽やかな心持で帰宅した。
野村萬斎に三谷幸喜いいなあ。
またなにか組んでくれたらいいなあ。
再びの『ベッジ・パードン』観劇。今回は1階席。
開演前・・着席したそばに秋元康か?ってかんじの男性座っていて・・こちらは??だったけれど、
その前列には藤原竜也と中村勘太郎。三谷幸喜の『ろくでなし啄木』コンビが座っていた。
見易いセンター席。
改めてこの作品が面白いな・・と思った。
野村萬齋。狂言は喜劇なれど・・三谷幸喜お得意のウエルメイドの作品とはずいぶんと違う。
でもそこを時代と日本人が海外に行ってコンプレックスを感じる場面を面白く組み立てて、三谷幸喜の仕立てた芝居をさらに味つけ濃くしていったかんじ。
今や紙幣にすらなった日本人の偉人さん・・夏目漱石(金之助)
でも留学時代は・・って帰国後だってこの方けっこうエピソード豊富な方だ。
そんな夏目漱石をチョイスした三谷幸喜。
『「萬斎で現代劇を!」とシス・カンパニープロデューサーから依頼を受けたとき、“背広姿の萬斎さん”の良い意味での違和感。現代人なのに、どこか現代人っぽくなく、現代の生活に馴染みきれないような不思議な雰囲気を、どうすれば生かせるのかと悩み、思いついたのが英国留学時代の夏目漱石だった』 というのだからすごいものだ。って思ってしまう。
今までだと狂言以外は・・時代劇かシエクスピアで、かっちり目のインパクトゆえ、どうしてももう少し最後や途中で悩める夏目漱石もみたかったけれど、あくまで三谷幸喜流で持っていき、最後のシーンは。。夏目漱石といえば!!みたいな写真とかさなってしまうそして・・悩んだ男もやがて文豪へえ・・と有名な写真を思い出すような幕切れ。(向きはぎゃくなんですけど)

3時間長いようで魅入ってしまった~。
舞台の最初から最後まですべてが巧く絡んでいる。
たとえば、
11役を演じる浅野和之さんなれど、実はお客はそのほかに・・あと最低2役以上は想像するのです。
夏目漱石が、日本人である畑中惣太郎とベッジ・パードン(アニー・ペリン)以外はみんな同じ顔にみえる・・と精神的にノイローゼ気味になっていることを台詞でいうのだけれどそれをみてる客だってそうみえるわけで、客は病んでいないのに同じ顔にみえることが、おかしくてたまらないこのギャップ。
すごい!!
11役を実際に浅野和之さんが演じ、最終段階で、悲しき場面の語りにもなるはずなのに、ベッジの台詞に同じ顔した奥さんに子供が出てきて・・思わず客は笑ってしまう。
うまいうまい!!この作り。
ほかにも・・って話し出したら切がない。
でもこれも巧い役者がいるからこそに間違えない。
ロンドンで漱石が唯一心の安らぎになっていたベッジとの恋物語も漱石が妻からの便りがまったく途絶え、自分に気持ちがないと思ったゆえ。。しかしそれは、漱石に対し嫉妬していた畑中惣太郎の仕組んだ嫌がらせ。
妻は、漱石一筋に思い続けていたことを知り、そんな夫婦の仲にはいれないべっじは・・と悲しい最期を迎えてしまう。それが自分のした事と漱石がさらに気がとがめて精神を病んでしまうということだけれど・・
それをここでまたストーリーのなかにたびたび登場する「夢の話」で暗く重くなる場面を明るく仕上げてしまう巧さ。
あっという間の3時間。爽やかな心持で帰宅した。
野村萬斎に三谷幸喜いいなあ。
またなにか組んでくれたらいいなあ。
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