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【京都発幕間旅情】阪急3300系,大阪万博前夜一九六〇年代導入の古豪は二つの大阪万博を結ぶ

2022-11-06 18:11:44 | コラム
■阪急-考えれば六〇年代
 阪急電鉄では1960年代の電車が記念運行などではなく現役の通勤電車として頑張っています、こう書きますとどう思われるでしょう。

 3300系電車、阪急電鉄では数は減ってしまいましたが3300系がまだ現役で活躍しています、先日5300系電車が50周年を迎えたと紹介しましたが、この3300系は1967年から導入された、要するに60年代の車両です。1960年代、日本は高度経済成長を続けていた。

 1960年代の車両といっても長期間製造し車体は新しいのではないか、こう思われるかもしれませんが1967年から1969年までの期間に一挙に130両を製造したという歴史がありまして、これは1970年の大阪万博までに輸送力を一気に近代化するという目的がありました。

 7300系などがリニューアル改修によりフロントデザインが一新していますが、3300系については流石に此処まで改造される事も無く、ただ車内の内装だけは一新していました。これは1995年の阪神淡路大震災施設被害による阪急電鉄の経営悪化が背景にあるという。

 リニューアル改修とは阪神大震災により、なにしろあの三ノ宮駅が全壊し、伊丹駅は駅ビルごと倒壊したという激甚な被害を受けた程なのですが、高架部分を含めて全般に被害が大きく、復旧費用だけで新車を購入できなくなったことを受けての苦肉の策といえます。

 9300系電車、考えてみると今の阪急は順次新型車が導入されていますが、現状のCOVID-19新型コロナウィルス感染症による三年間の鉄道輸送需要の低迷は電鉄会社にも確実に影響している訳ですから、1000系や1300系などの増備がどう進むのだろうと不安にもおもう。

 大阪万博、ただちょっぴり期待してしまうのは、今の3300系が前の大阪万博に合わせて導入されたという経緯、そして2025年には次の大阪万博が待っています、すると3300系電車が、二つの大阪万博を結ぶ記念列車的な運行に就けないか、こう思ってしまうのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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