■防衛情報-ウクライナ戦争
ウクライナ情勢について情勢が厳しくなりつつあります。
ロシア軍はドニプロペトロウシク州最南東部への進出をきす可能性が高い、ISWアメリカ戦争研究所11月24日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍は9月以降、ウクライナ南東部のポクロフスクとクラホフとヴフレダール及びヴェリカノヴォシルカへの進出を強化、クラホフでは包囲機動を展開しており、1103平方kmの占領地を拡大している。
ウクライナ南東部でのロシア軍行動はドネツク州全土を占領するという目的を達成する前段階としてドニプロペトロウシク州の占領を進めているとISWは分析していて、今後の行動は幾つかが推測できるという。一つはロシア軍がこのままヴェリカーノヴォシルカ南地域において迂回機動をとり集落を包囲する、兆候としてはこれが第一だ。
今後の行動としては、ロシア軍が南からクラホフ西方のアンドリイフカへ進出しクラホフ近郊に展開するウクライナ軍部隊を包囲し前線を安定化させる。もう一つの可能性はロシア軍がセリドブからアンドリイフカ方面へ西に接近経路を確保することでクラホフ北側のウクライナ軍連絡路に圧力をかけ主導権を握る、というものです。■
ロシア軍はクラホフ東部H15道路沿いに進出を強化している、ISWアメリカ戦争研究所11月25日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍はヴェリカーノヴォシルカを包囲するとともにドニプロペトロウシク州東部とザポリツィア州を結ぶ主要道路H15号線沿いの前進をつづけているとのこと。またその進出速度も高まっているという。
H15号線はこのままロシア軍が西進した場合、ダチュネとアンドリブカに達する。ただ、ウクライナ軍の戦線崩壊を意味するものではなく、その根拠としてロシア軍は現在、戦場において機動戦を展開するだけの機械化装備を回復していない事が挙げられるとのこと。一方でロシア軍はクピャンスク北方においても前進を続けている報告がある。
クピャンスク北方での浸透は、ロシア軍がオスキル川の渡河に成功したと発表したためです、ただ、ISWアメリカ戦争研究所はオスキル川渡河を確認していないとしていますが。この点について、ウクライナ軍部隊指揮官の話として、この地域ではロシア軍に対しウクライナ軍は1:5の割合で損耗を強いているとしつつ、後退を認めています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ウクライナ情勢について情勢が厳しくなりつつあります。
ロシア軍はドニプロペトロウシク州最南東部への進出をきす可能性が高い、ISWアメリカ戦争研究所11月24日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍は9月以降、ウクライナ南東部のポクロフスクとクラホフとヴフレダール及びヴェリカノヴォシルカへの進出を強化、クラホフでは包囲機動を展開しており、1103平方kmの占領地を拡大している。
ウクライナ南東部でのロシア軍行動はドネツク州全土を占領するという目的を達成する前段階としてドニプロペトロウシク州の占領を進めているとISWは分析していて、今後の行動は幾つかが推測できるという。一つはロシア軍がこのままヴェリカーノヴォシルカ南地域において迂回機動をとり集落を包囲する、兆候としてはこれが第一だ。
今後の行動としては、ロシア軍が南からクラホフ西方のアンドリイフカへ進出しクラホフ近郊に展開するウクライナ軍部隊を包囲し前線を安定化させる。もう一つの可能性はロシア軍がセリドブからアンドリイフカ方面へ西に接近経路を確保することでクラホフ北側のウクライナ軍連絡路に圧力をかけ主導権を握る、というものです。■
ロシア軍はクラホフ東部H15道路沿いに進出を強化している、ISWアメリカ戦争研究所11月25日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍はヴェリカーノヴォシルカを包囲するとともにドニプロペトロウシク州東部とザポリツィア州を結ぶ主要道路H15号線沿いの前進をつづけているとのこと。またその進出速度も高まっているという。
H15号線はこのままロシア軍が西進した場合、ダチュネとアンドリブカに達する。ただ、ウクライナ軍の戦線崩壊を意味するものではなく、その根拠としてロシア軍は現在、戦場において機動戦を展開するだけの機械化装備を回復していない事が挙げられるとのこと。一方でロシア軍はクピャンスク北方においても前進を続けている報告がある。
クピャンスク北方での浸透は、ロシア軍がオスキル川の渡河に成功したと発表したためです、ただ、ISWアメリカ戦争研究所はオスキル川渡河を確認していないとしていますが。この点について、ウクライナ軍部隊指揮官の話として、この地域ではロシア軍に対しウクライナ軍は1:5の割合で損耗を強いているとしつつ、後退を認めています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)