■訓練展示!第33普通科連隊
久居駐屯地祭は式典を完了し、いよいよ訓練展示模擬戦へと戦車部隊や普通科部隊が展開を開始しました。
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偵察警戒車が25mm機関砲を向ける。74式戦車は機動力と打撃力を重視、フランスAMX-30やドイツレオパルド1、ソ連の-62と同じ。イギリスチーフテンとイスラエルのメルカヴァは防御力と打撃力を重視、スウェーデンのSタンクは防御力と機動力を重視した。
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81mm迫撃砲が高機動車により展開を開始した。よく見ていると次々と車両が展開して各種迫撃砲やミサイルなどを展開してゆく様子が。機動力を考えますと、装甲車などで側面機動や迂回攻撃し機動力で主導権を握りたいところですが、予算の壁と地形の壁が厳しい。
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FH-70の展開が始まる、高機動車などとの絡みがよい、しかし車体3Kとはなんでしょうか、高機動車の後部扉にある3Kという。高機動車と重迫牽引車は、特に迫撃砲の射撃陣地からは直ぐに離れませんと、目立つために暴露する危険があります、素早く待機位置へ。
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120mm重迫撃砲が展開を始め、偽装網も展開されてゆく。射程も威力もおおきな重迫撃砲、相手にとっても高付加価値目標であるため念入りに擬装する。射撃後は敵に標定される前に素早く陣地変換して次の射撃陣地へ向かう。現代戦は文字通り機動力と時間が制する。
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FH-70が展開を完了した。FH-70榴弾砲はイギリスオランダイタリアが国大共同開発を行った1970年代を担う新型砲、ですがこの39口径火砲を大きく上回る野砲はなかなか開発されず、砲兵は命中させる情報処理装置こそが肝要、世界第一線の性能を維持しています。
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発砲、FH-70の空包射撃だ。BB特殊装薬を用いた場合の最大射程は42kmに達する、しかし砲身を痛めるために最大射程30kmと説明さが多い。半自動装填装置により毎分6発の連続射撃が可能という。高性能だがM-109自走砲並に高価で欧州では普及しなかった。
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74式戦車2両がそろって戦闘加入へ。74式戦車は1960年代から始まった戦後第二世代戦車の最終弾、しかし弾道コンピュータを搭載し射撃能力が高く、鋳造装甲と油気圧サスペンションによる地形防御活用により能力は高く、実に873両もの多数が生産されています。
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74式戦車が航空機を背景に進み射撃準備だ。車内は狭い、と説明されますがそれはM-60A3なんかを乗り慣れた人の感想でして乗ってみると意外に空間はある、狭い故に人車一体という戦車兵の鉄則が身にしみて感じる、あの車内でまさに戦闘射撃の準備が進んでいよう。
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短停車刹那空包射撃、発砲炎は写らず。しかしFH-70の上に抜ける音響とは違い、地面を這ってくるような轟音とも衝撃ともとれる迫力が、空包なのにこちらに叩きつける。空包でこの迫力、実弾射撃ならばこの角度と距離だと、鼓膜、日常で想定外を心配してしまう。
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撃破されたBTR-82、まあ、そうなるな。今回仮設敵はT-74戦車のような74式戦車に対抗できるような強力な戦車を持っていなかったため、我が方の74式戦車の一撃で破壊されてしまった。戦車がない側は哀れだが、準備された攻撃というものはえてしてそういうもの。
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FH-70が再度空包射撃、発砲焔は写らず。M-107榴弾を曳火射撃で空中炸裂させた場合、長径45mと短径25mに渡り致命的な有効弾片を散布する。特科火力戦闘では、TOT同時弾着射撃により最初の十秒間で多数の砲弾が落下、遮蔽物へ身を隠す時間はほとんどない。
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疑爆筒が炸裂する。さすがに砲弾、実弾の迫力よりは気分だけ、というもの。この疑爆筒というものは訓練に際して砲弾落下などを再現するものですので、訓練展示にはうってつけの展示ともいえますね。落下音を擬して、直後に破裂する音は結構大きく耳に注意だ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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久居駐屯地祭は式典を完了し、いよいよ訓練展示模擬戦へと戦車部隊や普通科部隊が展開を開始しました。
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偵察警戒車が25mm機関砲を向ける。74式戦車は機動力と打撃力を重視、フランスAMX-30やドイツレオパルド1、ソ連の-62と同じ。イギリスチーフテンとイスラエルのメルカヴァは防御力と打撃力を重視、スウェーデンのSタンクは防御力と機動力を重視した。
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81mm迫撃砲が高機動車により展開を開始した。よく見ていると次々と車両が展開して各種迫撃砲やミサイルなどを展開してゆく様子が。機動力を考えますと、装甲車などで側面機動や迂回攻撃し機動力で主導権を握りたいところですが、予算の壁と地形の壁が厳しい。
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FH-70の展開が始まる、高機動車などとの絡みがよい、しかし車体3Kとはなんでしょうか、高機動車の後部扉にある3Kという。高機動車と重迫牽引車は、特に迫撃砲の射撃陣地からは直ぐに離れませんと、目立つために暴露する危険があります、素早く待機位置へ。
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120mm重迫撃砲が展開を始め、偽装網も展開されてゆく。射程も威力もおおきな重迫撃砲、相手にとっても高付加価値目標であるため念入りに擬装する。射撃後は敵に標定される前に素早く陣地変換して次の射撃陣地へ向かう。現代戦は文字通り機動力と時間が制する。
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FH-70が展開を完了した。FH-70榴弾砲はイギリスオランダイタリアが国大共同開発を行った1970年代を担う新型砲、ですがこの39口径火砲を大きく上回る野砲はなかなか開発されず、砲兵は命中させる情報処理装置こそが肝要、世界第一線の性能を維持しています。
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発砲、FH-70の空包射撃だ。BB特殊装薬を用いた場合の最大射程は42kmに達する、しかし砲身を痛めるために最大射程30kmと説明さが多い。半自動装填装置により毎分6発の連続射撃が可能という。高性能だがM-109自走砲並に高価で欧州では普及しなかった。
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74式戦車2両がそろって戦闘加入へ。74式戦車は1960年代から始まった戦後第二世代戦車の最終弾、しかし弾道コンピュータを搭載し射撃能力が高く、鋳造装甲と油気圧サスペンションによる地形防御活用により能力は高く、実に873両もの多数が生産されています。
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74式戦車が航空機を背景に進み射撃準備だ。車内は狭い、と説明されますがそれはM-60A3なんかを乗り慣れた人の感想でして乗ってみると意外に空間はある、狭い故に人車一体という戦車兵の鉄則が身にしみて感じる、あの車内でまさに戦闘射撃の準備が進んでいよう。
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短停車刹那空包射撃、発砲炎は写らず。しかしFH-70の上に抜ける音響とは違い、地面を這ってくるような轟音とも衝撃ともとれる迫力が、空包なのにこちらに叩きつける。空包でこの迫力、実弾射撃ならばこの角度と距離だと、鼓膜、日常で想定外を心配してしまう。
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撃破されたBTR-82、まあ、そうなるな。今回仮設敵はT-74戦車のような74式戦車に対抗できるような強力な戦車を持っていなかったため、我が方の74式戦車の一撃で破壊されてしまった。戦車がない側は哀れだが、準備された攻撃というものはえてしてそういうもの。
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FH-70が再度空包射撃、発砲焔は写らず。M-107榴弾を曳火射撃で空中炸裂させた場合、長径45mと短径25mに渡り致命的な有効弾片を散布する。特科火力戦闘では、TOT同時弾着射撃により最初の十秒間で多数の砲弾が落下、遮蔽物へ身を隠す時間はほとんどない。
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疑爆筒が炸裂する。さすがに砲弾、実弾の迫力よりは気分だけ、というもの。この疑爆筒というものは訓練に際して砲弾落下などを再現するものですので、訓練展示にはうってつけの展示ともいえますね。落下音を擬して、直後に破裂する音は結構大きく耳に注意だ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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