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【土曜特集】横須賀いせ-しらぬい寄港の春,艦艇日記【7】巨大な護衛艦いせ(2019-04-14)

2021-07-24 20:01:18 | 日記
■艦艇日記軍港めぐり遊覧船
 横須賀軍港めぐり遊覧船もいよいよその航路は終盤に差し掛かってまいりました。

 いせ、ときわ。ヘリコプター搭載護衛艦は巨大だ。基準排水量13500tで満載排水量は19000t、しかし、いずも型と違い純然たる水上戦闘艦として設計されている護衛艦ひゅうが型はソナーを有し敵潜水艦へ短魚雷を投射する為に突進するだけの機動力を有している。

 はたかぜ、むらさめ、の護衛艦を眺めます。はたかぜ、は現在護衛艦から練習艦へ種別変更されています、順次はたかぜ型の二隻は練習艦種別変更となる計画で、二番艦しまかぜ、も間もなく練習艦となる計画です。そろそろ、はつゆき型護衛艦由来練習艦もお役御免に。

 いせ。艦尾は巨大です。ひゅうが型護衛艦はF-35B戦闘機を運用するには十分な余裕はない、とされているのですが、198mの全長は決して不充分ではなく、アメリカ海軍強襲揚陸艦では90mの短距離滑走で運用されているのですね、そしてこちらは速力で8ノット速い。

 はたかぜ、むらさめ、てるづき、たかなみ、おおなみ。F-35B運用に、ひゅうが型が過小というのであれば、間もなく護衛艦増強で2個群体制へ改編される掃海隊群の旗艦に二隻が移管され、いずも型護衛艦の拡大改良型2隻が建造される可能性も、あるのでしょうか。

 艦隊護衛艦の建造は、しらぬい竣工により一段落しているのですが、むらさめ型後継艦は数年以内に具体化し、十年程度後には建造に移行しなければならないでしょう。この場合は船体の大型化はあるのか、どのような任務の多様化に対応する設計となるのでしょうか。

 いせ、はたかぜ、むらさめ、てるづき、たかなみ、おおなみ。艦対艦ミサイルの長射程化とイージス艦艦対空ミサイルの長射程化、LRASM艦対艦ミサイルは射程560kmとなり、スタンダードSM-6は射程370kmとなる、この為の水上戦闘艦センサーはどう発展するか。

 F-35Bはその一つの回答になると思うのです、もちろんX-47Bのような機体という選択肢もありますが、ニミッツ級のような船体でなければ搭載できません、P-1哨戒機は敵防空艦勢力圏内に入るにはリスクが残る、すると消去法でステルス機の第五世代機が残るという。

 しらぬい、きりしま、はるさめ。アーレイバーク級では建造費低減へ搭載艇を断念し複合艇としているのですが、護衛艦ではこうした動きはありません、すると無人哨戒艇や水中センサーの揚収装置に転用できる事を意味しまして、ある意味将来発展性といえるのか。

 Mk.41VLSを有している艦であれば、それこそPCとUSBの関係のように多種多様な装備の運搬能力を意味します、未来は突然やってきませんが段階的に変容してゆくものです、各種装備の長射程化、そのセンサーとしての母艦機能、既存艦を発展させてゆくのでは。

 DD-X,しかし次世代の護衛艦で絶対に忘れてはならないのはステルス性でも打撃力でも将来発展性でも無く、乗員が乗りたいと思える艦、居住性ではないか、とも。日本の水上戦闘艦はこの部分が米艦よりは高くとも欧州艦よりは遥かに低く、米艦よりは待遇が低い。

 横須賀軍港めぐり遊覧船は、そんなことを考えると共に改めていまの駆逐艦はすごいぞ最高だ、特に日本の場合はDDの大きさに上限が殆ど無い現状となっている為に駆逐艦の上限が普通に世界最大と世界最大級駆逐艦がうろうろしているという状況に思い馳せました。

 いまの駆逐艦はすごいぞ最高だ、この艦船日記は更に次の一歩を海から山、横須賀の稜線めぐりへと歩み進める事となりました、横須賀の在る三浦半島は鎌倉時代に裏街道が整備され、稜線沿いに武蔵から鎌倉に至る街道と、鎌倉時代には衣笠城が既にあったのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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