どんなお話 してるんでちゅか
「~というお話しをしているの」という「NHKスペシャル」で見たテロップ、「話」と「話し」の区別ができていない・・・というより、もはや「話」と「話し」は違うということを知らないようです。「おはなしになる」「おはなしなさる」「おはなしくださる」「おはなしいただく」と言わなくなり、もっぱら「おはなしされる」、さらに、あの森田アナですら「おはなししてくださいますのは」なんて言うのですから、いずれこうなると思っていましたよ( ̄_ ̄)。
以下、「し」に気をつけて読んでください。まず、名詞なら「話(はなし)」、動詞なら「話し(はなし)」です。これを区別していない人があまりにも多すぎることがそもそもの問題なのですが、「話をする」「話をし」、「事情を話す」「事情を話し」というふうに、「話」と「話し」を区別できていますか。書くときにちゃんと意識していますか。
区別できたら次のステップです。「お話をする」と「お話しする(おはなしする)」はどう違うか分かりますか。「お話をする」は、例えば、幼稚園の先生が幼児に向かって「今日は、働き者の虫さんのお話をします」と言う、あるいは「△△ちゃん、虫さんとお話 してるの?」と言う、そんな場面が浮かびますが、あほな芸人は「家族のほうとお話をしまして」ですからね、あきれます( ̄д ̄)!
大人どうしの会話で「お話をする」とは言いません。「○○にお話をする」も「○○とお話をする」もだめですよ、そんな言い方はしません。一方、目上の人の会話について言うなら「お話をなさる」ですし、目上の人の話を聞くときは「お話を伺う」ですから、「お話」と言いますね。
ちなみに、政治家が言う「おはなしをしまして」は「(○○と)お話をしまして」ではありませんよ。「(○○に)お話ししまして」の「お話し」と「しまして」の間に余計な「を」が入っているだけです。これは特別な立場で話す人たちの独特な言い方で、「お会いしまして」も「お会いをしまして」ですからね、これも区別しましょう。
「お話しする」は、例えば、目上の人に向かって「事情をお話ししてご意見を伺いたいと思っております」と言いますね、これは謙譲語Ⅰに分類される形です。「聞く」「聞き」「お聞きする」「話す」「話し」「お話しする」です。「返す」「返し」「お返しする」「運ぶ」「運び」「お運びする」「送る」「送り」「お送りする」「迎える」「迎え」「お迎えする」「招く」「招き」「お招きする」「教える」「教え」「お教えする」「渡す」「渡し」「お渡しする」「仕える」「仕え」「お仕えする」、あ、もういいですか?
「お話をする」の「を」を省いた「お話 する(おはなし する)」とは違うのですから、「○○とお話しする」はありえません。あくまでも「○○にお話しする」です。そして、目上の人には「お話しする」ですが、家族には「話をする」、「家族に話す」「家族と話をする」であり、「お話」とは言いません。「○○とお話 する」と言っていいのは幼児が相手のときだけ、「虫さんとお話 してるの?」とかね。
相手が大人なら、「○○にお話 する」ではなく「○○にお話しする」ですよ、「し」が要るのですよ! 「○○と」なら、「○○とお話 する」ではなく「○○と話をする」ですよ、「お」は要りませんよ! 「~というお話しをしているの」は、「~という話を」の「話」に「お」を付けているわけで、「~というお話をしているの」と書くべきところです。「し」は要りません。
「報道STATION SUNDAY」で、長野さんが「後ほどまたおはなししますので」と言ったのですが、これは「議論する」という意味で言ったもので、長野さんがだれかに「お話しする」という意味ではありません。ということは、文字にすると「お話 しますので」となるのですが、いい大人が「お話 しますので」なんて言ってはいけませんよ、「話をしますので」と言わなければいけません( ̄ ̄)。
何でもかんでも「お」を付けさえすればいいというものではないのですよ。そんないいかげんなことをやっているから「話」と「話し」、「話をする」と「お話しする」の区別までできなくなるのですよ。自称「しゃべるプロ」がみんなこんなだから、テロップ入力作業者も訳が分からなくなるのです。「後ほどまた話をしますので」と言えるスマートな人、どこかにいませんか?
「~というお話しをしているの」という「NHKスペシャル」で見たテロップ、「話」と「話し」の区別ができていない・・・というより、もはや「話」と「話し」は違うということを知らないようです。「おはなしになる」「おはなしなさる」「おはなしくださる」「おはなしいただく」と言わなくなり、もっぱら「おはなしされる」、さらに、あの森田アナですら「おはなししてくださいますのは」なんて言うのですから、いずれこうなると思っていましたよ( ̄_ ̄)。
以下、「し」に気をつけて読んでください。まず、名詞なら「話(はなし)」、動詞なら「話し(はなし)」です。これを区別していない人があまりにも多すぎることがそもそもの問題なのですが、「話をする」「話をし」、「事情を話す」「事情を話し」というふうに、「話」と「話し」を区別できていますか。書くときにちゃんと意識していますか。
区別できたら次のステップです。「お話をする」と「お話しする(おはなしする)」はどう違うか分かりますか。「お話をする」は、例えば、幼稚園の先生が幼児に向かって「今日は、働き者の虫さんのお話をします」と言う、あるいは「△△ちゃん、虫さんとお話 してるの?」と言う、そんな場面が浮かびますが、あほな芸人は「家族のほうとお話をしまして」ですからね、あきれます( ̄д ̄)!
大人どうしの会話で「お話をする」とは言いません。「○○にお話をする」も「○○とお話をする」もだめですよ、そんな言い方はしません。一方、目上の人の会話について言うなら「お話をなさる」ですし、目上の人の話を聞くときは「お話を伺う」ですから、「お話」と言いますね。
ちなみに、政治家が言う「おはなしをしまして」は「(○○と)お話をしまして」ではありませんよ。「(○○に)お話ししまして」の「お話し」と「しまして」の間に余計な「を」が入っているだけです。これは特別な立場で話す人たちの独特な言い方で、「お会いしまして」も「お会いをしまして」ですからね、これも区別しましょう。
「お話しする」は、例えば、目上の人に向かって「事情をお話ししてご意見を伺いたいと思っております」と言いますね、これは謙譲語Ⅰに分類される形です。「聞く」「聞き」「お聞きする」「話す」「話し」「お話しする」です。「返す」「返し」「お返しする」「運ぶ」「運び」「お運びする」「送る」「送り」「お送りする」「迎える」「迎え」「お迎えする」「招く」「招き」「お招きする」「教える」「教え」「お教えする」「渡す」「渡し」「お渡しする」「仕える」「仕え」「お仕えする」、あ、もういいですか?
「お話をする」の「を」を省いた「お話 する(おはなし する)」とは違うのですから、「○○とお話しする」はありえません。あくまでも「○○にお話しする」です。そして、目上の人には「お話しする」ですが、家族には「話をする」、「家族に話す」「家族と話をする」であり、「お話」とは言いません。「○○とお話 する」と言っていいのは幼児が相手のときだけ、「虫さんとお話 してるの?」とかね。
相手が大人なら、「○○にお話 する」ではなく「○○にお話しする」ですよ、「し」が要るのですよ! 「○○と」なら、「○○とお話 する」ではなく「○○と話をする」ですよ、「お」は要りませんよ! 「~というお話しをしているの」は、「~という話を」の「話」に「お」を付けているわけで、「~というお話をしているの」と書くべきところです。「し」は要りません。
「報道STATION SUNDAY」で、長野さんが「後ほどまたおはなししますので」と言ったのですが、これは「議論する」という意味で言ったもので、長野さんがだれかに「お話しする」という意味ではありません。ということは、文字にすると「お話 しますので」となるのですが、いい大人が「お話 しますので」なんて言ってはいけませんよ、「話をしますので」と言わなければいけません( ̄ ̄)。
何でもかんでも「お」を付けさえすればいいというものではないのですよ。そんないいかげんなことをやっているから「話」と「話し」、「話をする」と「お話しする」の区別までできなくなるのですよ。自称「しゃべるプロ」がみんなこんなだから、テロップ入力作業者も訳が分からなくなるのです。「後ほどまた話をしますので」と言えるスマートな人、どこかにいませんか?