少年カメラ・クラブ

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最短時間最大濃度法

2005-03-12 22:42:37 | 写真
コメントを頂いたkaripeeさんのサイトで紹介されている最短時間最大濃度法というのを試してみた。この方法は、要するにガンガンに露光して真っ黒になった印画紙の黒色をリファレンスにして現像の条件を割り出す方法である。

まずは、スヌケのネガが作る黒と蛍光灯で真っ黒になった部分との比較。紹介されている記事では、6切りくらいの大きさにしないと条件だしが難しいと描いてあったが、今はキャビネサイズで焼くことが多いので、とりあえずキャビネサイズでの条件を出した。その結果は大体F22で6秒くらいで完全に真っ黒になった。以前から露光時間が短いと気になっていたが、どうもそれは現像条件の問題ではないらしい。だってスヌケでもこんなに光を絞るんだから。もしかしたら電球の明るさが明るすぎるのかしらん。

それはともかく、ここで求めた条件を使って以前ISO200で段階露光したネガのマイナス露光分をまた蛍光灯で真っ黒にした色と比較した。それによると大体-4段でかすかに違いが分かるくらいだった。(-5段をやっていなかったので、厳密には-5の可能性もあるが、-4でかなりぎりぎりという感じはある)一応ここではマイナス4段とすると、ちょうどそこがZONE1に対応するから、実効フィルムスピードはISO200というめでたい結果になった。

このときの現像条件はD76(1:1)で8分ということだった。一段減感したつもりが、ピッタリの感度設定ということだ。

実験はここで時間切れとなったので、ハイライト部の条件だしはできなかったが、先週F11,2.1秒で焼付けをしたとき+3段まで色がついていたので、F22、6秒でやればもう一段(+4)くらいは色がつくかもしれない。とすると、諧調の幅が10段階のゾーンに一杯広がったことになり、現像条件としては大体よい感じになっていることになる。


最短時間最大濃度法、確かに簡単な方法だが、自分が何をやっているのかがとてもよく分かった。