少年カメラ・クラブ

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アンテナとバイオテクノロジー

2010-09-13 21:30:07 | アマチュア無線
最近週末はアンテナいじりが多い。このアンテナというやつは厄介な対象だと思う。実際にアンテナと呼ばれるのは一本か数本の電線なんだけど、必ず周りの地面や木や建物の一部が、そのアンテナと相互作用をするので話がこんがらがってくる。理想的な状態ということには絶対にならない。いや、アースとの相互作用はアンテナ理論のもともと一部になっている。

おまけに計測も難しいときている。電流がたくさん流れるとか電圧が高いとか言うけれど、そういう計測値は直接には測れない。インピーダンスとかSWRとか、そういう言わば間接的な数値からいろんなことを推測するしかない。
あとは、想像力をたくましくして何が起こっているかを予想し、その裏付けとなるデータをとるしかない。

こういう状況ってバイオテクノロジーによく似ていると思う。生体の反応は極めて複雑にいろんな要素が絡み合っている。決してそれぞれの要素(たとえば臓器)を単独に取り扱うことはできない。そして、それらの働きを調べるための物証というのも極めて間接的だ。

そんなことを考えていたら、この間ノーベル賞をとった下村博士の光るクラゲの話を思い出した。今、博士の発見はバイオテクノロジーで欠くことのできない技術になっているのだという。つまり細胞の特定の場所だけを光らせるようにDNAの中に発行プログラムを織り込んでおくのだという。要するにバイオテクノロジーの見える化ツールとなっているのだ。

アンテナでもこれとおんなじことできないだろうか。数ターンの簡単なコイルとLEDをアンテナに沿って配置すれば誘起された電圧によってLEDが点灯する。たぶん電流がたくさん流れるとLEDは明るくつくに違いない。どうかな、このアイデア?