はちみつブンブンのブログ(伝統・東洋医学の部屋・鍼灸・漢方・養生・江戸時代の医学・貝原益軒・本居宣長・徒然草・兼好法師)

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貝原益軒の養生訓―総論下―解説 050 (修正版)

2016-02-11 11:54:39 | 貝原益軒の養生訓 (修正版)
(原文)

内慾をすくなくし、外邪をふせぎ、身を時々労動し、ねぶりをすくなくす。此四は養生の大要なり。

気を和平にし、あらくすべからず。しづかにしてみだりにうごかすべからず。ゆるやかにして、急なるべからず。言語をすくなくして、気をうごかすべからず。つねに気を臍の下におさめて、むねにのぼらしむべからず。是気を養ふ法なり。

古人は詠歌舞踏して血脉を養ふ。詠歌はうたふ也。舞踏は手のまひ足のふむ也。皆心を和らげ、身をうごかし、気をめぐらし、体をやしなふ。養生の道なり。今導引按摩して気をめぐらすがごとし。

おもひをすくなくして神を養ひ、慾をすくなくして精を養ひ、飲食をすくなくして胃を養ひ、言をすくなくして気を養ふべし。是養生の四寡なり。

摂生の七養あり。是を守るべし。一には言をすくなくして内気を養ふ。二には色慾を戒めて精気を養ふ。三には滋味を薄くして血気を養ふ。四には津液をのんで臓気を養ふ。五には怒をおさえて肝気を養ふ。六には飲食を節にして胃気を養ふ。七には思慮をすくなくして心気を養ふ。是れ寿親養老補書に出たり。

(解説)

 前回の解説では「十二少」が、今回は「四寡」や「七養」なとが登場しました。一段目の「養生の大要」である「此四」と四段目の「四寡」の共通する所は、その数字と慾を少なくすることです。他も細かく見ていけばきりがありません。それらの名前は異なっていますが、内容は今まで『養生訓』に出てきたものをまとめ直しただけであり、言い換えれば同一対象の概念の切り取り方が異なるだけなのです。

 『寿親養老』とは明代の医師、劉純の書。

(ムガク)

(これは2011.3.16から2013.5.18までのブログの修正版です。文字化けなどまだおかしな箇所がありましたらお教えください)


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