☆☆注文の多い百花店☆☆

 ∞俳優∞ 百花亜希(ももかあき) の あたしさいずBlog。

 ちゅうもんのおおいももかてん。

◆2014/7/18(金)~7/27(日)DULL-COLORED POP vol.14『河童』

2014-07-28 00:00:00 | ☆おしらせ☆

ダルカラ本公演のお知らせです。
ダルカラ加入して2年5ヶ月ちょい。(←中途半端)
初の河童役。
ほんで、客演の方々も楽しみな方々だらけです。
顔合わせで発言したように、コミュニケーション取りつつ稽古していきたいと思っとります。
ご予約、喜んで承ります。
ご予約方法などは、以下の記事をご覧ください。
お待ちしております☆




DULL-COLORED POP vol.14『河童』

これはある精神病患者、第23号が誰にでも喋る話である。

「──人間! 馬鹿で、浅はかな、いやらしい、うぬ惚れきった、残酷な動物ばかり!その点、河童たちの社会は、合理的、先進的、人間的……、ィャ河、童、的、な、素晴らしいところ。(苦笑し)まだ疑ってらっしゃる? 私はこの目で確かに見ました。河童たちの暮らす国、完璧に幸福な理想郷を!」

吉祥寺シアターの大舞台、所狭しと踊り狂う、20万匹の河童たち! 人間とは真逆の常識に生きながら、「完璧に幸福」に生きている河童たちの生活とは? 芥川龍之介が晩年に、その絶望と苦痛を裏ッ返して描いた怪作『河童』を下敷きに、現代社会の矛盾と行き詰まりを揶揄嘲笑するDULL-COLORED POP渾身の音楽劇。

音楽担当には、アマヤドリやクロムモリブデンへの楽曲提供で活躍中の悪い芝居・岡田太郎を招聘。さらに、独特の個性を爆走する4人の振付家、伊藤今人(ゲキバカ/梅棒)、中林舞、堀川炎(世田谷シルク)、長谷川寧(冨士山アネット)が参加、四者四様のアプローチで舞台を人間で彩ります。

「ク、狂ってるのは俺じゃない、お、お前らだ! クァッ!」

■日程
2014/7/18(金)~7/27(日)
■作・演出
谷賢一(DULL-COLORED POP)
■原案
芥川龍之介
■音楽
岡田太郎(悪い芝居)
■振付
伊藤今人(ゲキバカ/梅棒)、中林舞、堀川炎(世田谷シルク)、長谷川寧(冨士山アネット)
■出演(※50音順)
東谷英人、大原研二、中村梨那、百花亜希、若林えり(以上DULL-COLORED POP)、天羽尚吾、一色洋平、井上裕朗、今村洋一、岩瀬晶子(日穏-bion-)、内田悠一(レボリューションズ)、港谷順(劇団→ヤコウバス)、小角まや(アマヤドリ)、澄人、平佐喜子(Ort-d.d)、ドランクザン望、ナカヤマミチコ(アロッタファジャイナ)、浜田えり子、東ゆうこ、三津谷亮、山中一美

■タイムテーブル
7/18(金)19:30
7/19(土)13:00/18:00
7/20(日)13:00
7/21(月・祝)13:00/18:00
7/22(火)休演日
7/23(水)19:30
7/24(木)14:00・19:30
7/25(金)14:00
7/26(土)13:00・18:00
7/27(日)13:00
※アフタートーク決定!
◾7/24(木)14時~ トークゲスト:谷賢一×芥川龍之介
(芥川龍之介先生がお見えにならない場合は、作・演出の谷賢一が一人でお送りします)

■チケット
全席指定席、S席:5,000円 A席:4,000円
U-25:3,500円(A席のみ取扱)
~ご予約承ります!!~
★百花亜希扱いのご予約ページからご予約できます♪→http://ticket.corich.jp/apply/55968/mom/(←事前入金のみお取扱い)
★わたしに直接のメールでも、喜んでご予約承ります。
お名前(ふりがな)、観劇希望日時、ご希望のお席種類、枚数、ご連絡の取れるお電話番号とメールアドレス
を記載の上、hawaiian.aki1019@gmail.comまでご連絡下さい。

わたしからお返事差し上げてはじめて、ご予約完了となります。
もし、2、3日経っても返事が来ない場合、届いてない可能性がありますので、お手数ですが、もう一度ご連絡下さい。

また、こちらのブログのコメントにその旨書いて頂いても、こちらのコメントは認証制になっているので、すぐ公開にはならないので、わたしと連絡が取れます。
どうぞよろしくお願い致します(^^)/

■会場
吉祥寺シアター
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-22
Tel: 0422-22-0911
■お問い合わせ info@dcpop.org

■作・演出の言葉:芥川先生へ

高校生の頃からずっと、先生の作品を読み続け、先生のことを考え続けてきました。はじめて全集を買った作家も、先生でした。先生が1892年生まれで、僕が1982年生まれ。どちらも長身で目つきが悪いものだから、「僕は先生の生まれ変わりなのかもしれない」とドキドキしたりもしました。巣鴨にある先生のお墓に、普段は吸わないゴールデン・バットを携えてお参りし、白昼、思わず涙がこぼれ、嗚咽して、他の墓参り客に眉をひそめられたこともあります。

先生、あなたは何故、死んでしまったの? ぼんやりとした不安、なんて言葉では足りますまい。事実、先生もこうお書きになっている。

「誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない」。

『河童』は、明るい作品です。ユウモラスな作品で、先生特有のセンチメンタリズムという奴も色を潜めている。しかし先生、僕には見えます。あなたが娑婆苦の暗さ・重たさを裏ッ返して、軽く明るく「河童」の生活を描き出そうとした、その途方もない苦痛と絶望、その暗さ・重たさが。めそめそした悲嘆の言葉より、キッと唇結んで歯を食いしばり、明るく笑って生きている人の言葉の方が、僕にはよほど悲しく思われる。だから『河童』は、とても悲しい。

吉祥寺シアターをひたすらポップに震撼させる音楽劇『河童』。これは明るく楽しい作品です。娑婆苦を忘れて、ポップでユウモラスな河童の生活を楽しんで下さい。7月24日には、先生。特等席をご用意して、お待ちしております。

注1・娑婆苦:芥川の多用した言葉で、生存苦というような意味。「娑婆」、すなわちこの世に生きる苦しみのことを指す。芥川はこんな言葉を残している。「人生は地獄よりも地獄的である」。
 注2・7月24日:芥川龍之介の命日。作品の名前にちなんで、『河童忌』と呼ばれている。



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