(左:遠藤平蔵、右:重郎)
深谷かほるさんの『エデンの東北』の大ファンで
今は『夜廻り猫』にはまっています。
毎週、月、木、土曜にweb更新されている夜廻り猫を読むだけでなく
本も全巻そろえ「夜廻り猫クリスマス展」にも行き
重郎のキーリングまで愛用しています。
本日の夜廻り猫。
幼いころから何も聞かず、いつも自分を受け入れてくれた隣のおじさん。
彼が大学生になったとき、息を引き取ります。
大人たちが「参列者がいないみじめな人生」「あんなふうになるな」
とひそひそ話をするなか、その大学生は
そうか これでいいんだ
家族も 友人も 地位もなくても
俺は知ってる
おじさんは一等いい人だ
と感じ、それから時を経て社会人になってから
人間の価値は 誰かに与えたものだ
と雪空をみつめます。
このおじさんは、この少年(大学生から、大人に成長)に
すばらしいものを残したのです。
それだけでなく、おじさんのほうも、頼ってくる少年から
何かを貰っていたのだと思います。
その「価値」は物質的なモノや、わかりやすい形のモノでなく
いろいろな人たちの間で取り交わされているのでしょう。
記憶にとどまらないほどの邂逅が、誰かの人生の支えになることも
往々にしてある気がします。
深谷かほるさんの世界観が大好き♪