こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

本を読む

2019年11月05日 17時06分23秒 | エッセ
書店で働いた二十代。
物心ついてから
本の虫だった私が
選ぶべくして
選んだ仕事だった。
本を売る立場になっても
本好きは収まらなかった。
手当たり次第に読んでいた。
 そのころ
買い溜めた書籍を生かし
私設ライブラリーを開設している。
昭和の衣に包まれた
ライブラリーの利用者は
数名に過ぎないが、
一番の利用者は私。
別に
懐かしさを
求めているわけではなく、
テーマーやストーリーが
自分好みなのである。
 最近没頭しているのが
三島由紀夫の作品。
絶筆ともなった
豊饒の海四部作を
読み直す作業は、
若い頃と違い
かなり困難を極めている。
しかし三島の世界が
少しはわかる年齢になったことが
感慨深く、
嬉しくもある。
 三島が割腹自決した日、
出版社に最後の作品を大量発注したが、
自らは多忙に任せて
走り読みに終わってしまった。
改めて読み直すのは
定めなのかも知れない。
それも大河小説を読破する
最後の作品になるだろう。
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