バイデンよ、聞け!
フロリダ州知事、デサンティスはどんな人?
2022.8.29【米国】続報 ザッカーバーグの
FBI暴露の反響【及川幸久−BREAKING−】
南部ヘルソン州方面でウクライナ軍の
大規模な反撃が始まりました!
“幸福長寿”に欠かせない健康を保つ。
「アミノ酸」で生活習慣病や免疫力の低下を予防する!
幸福長寿を実現するために確実に回避したいこの疾患にも、
アミノ酸は力を発揮します。
アミノ酸研究の第一人者である大谷 勝先生に、
アミノ酸と免疫力アップの関係を伺いました。
大谷勝(おおたに・まさる)先生
東京大学大学院新領域創成科学研究科特任教授(学術博士)、明治大学大学院農学研究科非常勤講師などを歴任。アミノ酸コンディショニングによるスポーツ・健康・美容研究の第一人者。著書多数。
健康に不可欠なアミノ酸。実は半世紀以上も前から、
医療機関では手術前後の栄養補給を目的に
「アミノ酸輸液(点滴液)」として利用するなど、
医療の現場でもおなじみです。
では、アミノ酸とはそもそもどのようなものなのでしょうか?
端的にいうと、体を作るたんぱく質の最小単位。
私たちの体はたんぱく質のもととなるアミノ酸を材料として、
筋肉や血液、皮膚や髪、消化管や内臓などを構成しているのです。
また、アミノ酸は体内で日々合成と分解を繰り返しているため、
美と健康を保つにはアミノ酸を毎日きちんと摂取することが大切です。
アミノ酸の摂取によって血流改善や疲労軽減などさまざまな効果が期待できますが、
人体に必要な20種類のアミノ酸の中には免疫力アップをサポートするものもあります。
そして、近年は動脈硬化の改善やコレステロールの低下などにつながる
注目すべき効果も続々と発見されています。
ぜひ、アミノ酸サプリメントを用いた健康習慣を始めてみてください。
■風邪をひきやすい
■熱が出やすい
■手や足が冷える
■むくみやすい
上記のような悩みを解消するには、血液やリンパ液の中に存在する免疫細胞を活性化し、
免疫力をアップさせることが大切です。そのために必要になるのがアミノ酸。
特に効力を発揮するのが、アルギニンとグルタミンです。
【末梢血管が開くことで全身の血流が改善】
血管を取り巻く筋肉をリラックスさせ、
老化して硬くなった血管を柔軟にして若返らせる働きがあるアルギニン。
全身の血流改善は、動脈硬化の予防にも役立ちます。
必須アミノ酸の一つであるアルギニンは、免疫細胞の代表格である
マクロファージを活性化させ、免疫機能を強化する効果があります。
ほかにも血管拡張作用や血液循環の改善、肝機能強化など、
極めて多くの作用があることから、スーパーアミノ酸とも呼ばれています。
なかでも注目したいのが、生活習慣病の予防効果。
アルギニンには動脈硬化を防ぐ働きのほか、活性酸素を除去する抗酸化作用、
血圧やコレステロールを下げる臨床効果も報告されています。
【小腸の絨毛(じゅうもう)のエネルギーになる】
小腸の粘膜には、絨毛という無数の突起があり、常に細胞分裂を行い、
再生を繰り返すことで栄養を体内に取り入れています。
グルタミンは絨毛の栄養源となり、再生を促すことで、
すこやかな腸の働きをサポートしています。
外部からの細菌やウイルスなどに直接さらされている腸管の内側には、
体内の免疫細胞の50パーセント以上が集中しており、特有の免疫機能を備えています。
その中でも、免疫を担う全身のリンパ球が集中している小腸は人体最大の免疫器官。
グルタミンはそんな小腸のエネルギー源となり、
働きをサポートすることで免疫細胞の強化を促進。
そのため、グルタミンを摂取していると体外から侵入した
病原菌などから体を守る免疫機能が活発に働き、病気になりにくいのです。
さまざまな疾患によって入院や通院が必要な21名の高齢者に
アルギニン、グルタミン、ロイシンという3種類のアミノ酸(1150㎎)とビタミンを
2か月間、1日2回摂取してもらい、1か月後、2か月後の変化を調べました。
その結果、摂取後1か月で入院患者、外来患者ともにNK細胞
(リンパ球に含まれる免疫細胞の一つ)が活性化し、免疫力が上昇。
また入院患者については、同室に入院しているアミノ酸を摂取していない
高齢者と比較すると、発熱率が半数程度に抑えられました。
このことから、さまざまな疾患で身体活動が限られている高齢者においても、
アルギニン、グルタミンを含むアミノ酸の摂取が有効であることがわかります。
イラスト/山田博之 取材・文/冨部志保子