難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

字幕同時「通訳」

2006年01月29日 15時08分35秒 | 日記(つぶやき)
060129_1346~001.jpg障害者向け雑誌に、北海道内の裁判所速記官が速記タイプライターを使って「字幕同時通訳」のボランティアに取り組んだとあった
速記は記録用の技術だ
裁判では、被告、検事、弁護士などが発言したことの記録の必要性から速記記号による記録が行われていた
欧米で速記記号を応用した速記タイプライターが開発され、日本語に応用されたように記憶している

しかし、話された言葉をそのまま文字にするのは「字幕作成」であって通訳ではない
それは話された言葉をそのまま文字化したら、意味が分からないことが多いからだ
文字数が多くて読みきれないかも知りないし、あいまいな話し方だったり、二重否定などの構文や
声の抑揚で意味が反対になることもあるが、そのまま文字にしただけでは意味が伝わらない

言語通訳や手話通訳は異言語間の意味の伝達であるように、聴覚障害者のために話を文字で伝えるのは、文字通訳だ
字幕サービスではない

私たちは、聴覚障害者の情報保障のためにパソコン要約筆記者を養成しているが、要約筆記「者」としては意味をきちんと伝えることのできる技術と対人支援技術、倫理などを習得すべきだ


ラビット 記





最新の画像もっと見る

コメントを投稿