午前5時現在、総選挙の開票はほぼ終了し、233の過半数に対して自民・公明両党合わせた与党の獲得議席は215と過半数を18議席下回った。
この結果は選挙前の報道各社の世論調査が軒並み指摘した内容とほぼ一致していて、裏金問題や統一教会問題などなど、与党に対する政治不信のうねりはかなり本物であることが裏付けられた。
このことは保守王国とされてきた全国各地の選挙区で与党自民党の候補がバタバタと落選し、王国そのものが崩壊していることにも表れている。
有権者の怒りの根っこは与党議員諸侯が思っているよりかなり根深く、しかも全国津々浦々にまで広がっていた、ということを思い知らされたのではないか。
過半数を維持できなかった政権与党が今後どうしていくのか、自民党内の足の引っ張り合いも含めて注目だが、思い返せば裏金問題も統一教会問題も特定の派閥が引き起こしたもので、その罪は非常に重い。
石破政権もとんだとばっちりだが、ここは乾坤一擲、旧安倍派の連中を離党に追いやって新党結成に向かわせるくらいの荒業を繰り出すくらいのことをしなければ自分自身が引きずりおろされ、政治生命も終了する。
保守の中でも頑迷で民族主義的要素の色濃い連中をあぶりだし、穏健保守と区別することで政界再編にもつなげる好機にすべきだ。
本来であればリベラルな立憲民主党に期待したいところだが、どうも今回の立憲の躍進や国民民主党の議席4倍増を後押しした民意の本音が「穏健保守」というところにあるとするなら、なおさらだと思う。
リベラル色を残しながらの穏健保守…という路線は、かつて自社55年体制下の自民党が憲法改正などを封印しつつ、ライバル・社会党の政策を取り入れつつ政権を維持し続けることに成功したという点で、大いに可能なはずなのである。
今回の選挙結果がそういう流れを呼び覚まさないものかね。
成長の止まった,縮む一方の社会では、いずれにしたって極端なことは国民が付いていけず、なだらかに物事を進めるしかないのではないか。
そういう意味でも国民の暮らしやすさを第一に考えつつ「穏健」に物事を進める意味で、この「穏健」という単語は大切にされるべきだと思う。
石破にそんな力はないか…
昨日は米大リーグのワールドシリーズでドジャースはヤマモトの好投で連勝した。
総選挙で与党の大惨敗を期待して実現したのと同様、野球も願い通りになったが、オータニのけがは想定していなかった。
その意味で後味が悪い。
どうか軽症であってほしい。
そして3戦目以降も1番DHでバッターボックスに立ち、どでかいホームランをかっ飛ばしてほしい。