「野菜は低カロリーで栄養豊富。短期間で痩せるなら毎日野菜ばかり食べていればOK!」と考えている人、いませんか? そう考えているダイエッターは、むしろ太りやすくなってしまっているかもしれません……。
野菜は体内のはたらきを活性化させる栄養素が豊富。普段から高カロリーの食事をとっている人は、一部を野菜に置き換えることで効果的にバランスの良い栄養摂取やカロリーコントロールが可能です。
でも、野菜“ばかり”や野菜“だけ”はNG! むしろ太りやすい体質になってしまう危険性があるんです。
■野菜だけで全ての栄養を摂取することは不可能
野菜にはカロリーが低いものが多く、消化や吸収をサポートしてくれるビタミンやミネラル類が豊富。健康な体を作るためにも、ダイエットのためにも効果絶大です。
ただし、いくら体内を活性化させる栄養素をチャージしても、エネルギー源である糖質が不足すれば、うまくはたらいてくれません。結果的に代謝が悪くなり、太りやすい体質に……! また、筋肉などの細胞をつくるたんぱく質が不足しては、身体をスムーズに動かすことも、筋量を増やしてボディラインを引き締めることもできません。
■「肉や油=食べたら太る」は大間違い!
「コレステロール値が上がるから」「肥満の元凶だから」と肉料理や脂質の多い食材は何かと敬遠されがち。確かに食べすぎては太ってしまいますし、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を招くことにもなりかねませんが、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品から摂取するたんぱく質や脂質も重要な栄養源です。
骨や筋肉の材料を摂取しなければ運動機能が低下し、骨粗しょう症を招くことも。“食べなさすぎる”こともまた問題なのです。
唐揚げや天ぷらだって、1回食べただけで太ってしまうことはありません。油っこいメニューは週に2~3回程度にとどめ、普段は脂質の少ない肉や良質な脂質を含む魚や卵などをチョイスすることで、たんぱく質を食べながらスマートで健康な身体を作ることができます。
■野菜と上手につきあう方法
野菜の健康パワーを上手に活かすためには、野菜だけに頼るのではなく、おかずやご飯の量を調節するためのツールとして活用するのがおすすめ。肉や魚、卵を使ったメニューは1回の食事に1品にとどめ(手のひら1枚分が理想です)、ご飯はお茶碗1杯まで。残りを野菜で埋め合わせて満腹感や不足している栄養素を補いましょう。
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