「行けるの?」
「行く」
鎮痛剤のおかげか・・十分とは言えなくとも・・眠ることができました。
4時に起きて見ると・・・今回始めて稜線が見えていて~~~お天気は快晴です。
火傷の具合は・・。
傷みはまだ有ります。時間的にまだ鎮痛剤が効いていると考えると・・・・まだまだ。
朝食を食べ・・とにかく行く準備を!
飲料水は全部こぼしてしまったので・・ペットボトルを買いました。
本来マックステンションの朝食のハズが・・・・・やっとおにぎり1個とソーセージを食べて。
扇沢に車を回送していただく業者さんと会い12,400円を支払います。
バスだと八方駐車場から猿倉まで1,000円、扇沢から八方に戻ると1,800円、2人で5,600円です。
タクシーだと猿倉まで3.700円、扇沢から約11,200だそうで、合計14,900円かかります。
今回猿倉まで送ってもらえるし、長期なので車を自社駐車場に保管し、指定の日時の回送するとの事で・・
長期間無料駐車場に駐めておく不安も有りません。
金銭的に考えても決して高くないと思いました。
猿倉まで回送屋さんに送っていただき・・・用意をします。
火傷の水ぶくれは有りませんが・・痛くブヨブヨしています。
紫雲膏を塗り、靴擦れ防止に薄いビニール小袋を当て靴下を履き、そーっとに登山靴を履きました。
締め付けると・・・患部全体が適度に押さえられ・・以外に良いかも!です。
とにかく行きます。
登山届けを提出すると・・長野県山岳遭難対策協会(通称常駐山岳パトロール)の方が
「針ノ木までか~長いね~体調は万全ですか?」と「はい」と答えるしか無く
まず林道を歩きます。
九州では見た事の無い花やめちゃくちゃでかいウドにビックリしながらなかなか進みません。
登山道らしくなって来て・・・
偶然お話した方が宮崎市在住の方でまたビックリ・・その方は白馬往復でした。
白馬尻に着きました。
いよいよ雪渓歩きです・・・もしやめるのならこのタイミングしか有りません・・・雪渓を見つめながら・・・。
火傷の状態は・・・良いとは言えませんが・・・
患部全体を登山靴がしっかり押さえているので・・・思ったより行けそうです。
雪渓の取り付きが見えてきました。
さあ行きましょう~~。青空と白い雪渓を~~
「きゃ~~~良いね~~」「1日待機したかいが有ったね~」「でも火傷したじゃん」「・・・」
傷みと違和感は有りますが・・・ここまで来たら・・・行くしか無い!
ただ初めて使った4本アイゼンは勝手が悪く、雪が絡んで更に不調・・「アイゼン無しでも歩けるから外すは!」
冷たい風が上からガスとともに襲ってきます。「寒~~~」
幻想的やね~~~複雑に舞ながら・・・。
列から少し外れ撮影です・・・前も後ろも・・・「すご~~い」
かなり上部まで上がって来ました。この左へ続く雪渓は常に小石がカラカラと落ちて貯まってます。早く抜けましょう。
さあもう一息・・・かなり離れています・・
「早く上がっておいで~~」「・・・」
ねぶかっ平と言う所ですが・・結構急でとにかく暑い!
何度も振り返り大雪渓を「蟻さんの行列やね~~」
登るにつれ・・花が多くなって
雪渓を振り返ったり・・花を見たりと・・なかなか進みません。しかし今回《ゆっくりお山歩》がテーマ!。良いのです。
もう一度雪渓をトラバース・・・アイゼンは付けません。
とにかく暑い・・・日陰が欲しい・・・。
薄暗い全面コンクリート造りの5人座るのやっとの避難小屋に逃げ込み・・冷たいコンクリートの壁に救われました。
村営白馬頂上宿舎が見えてきて・・しかしここからがお花畑で遠かった!・・しかも暑かった。
お腹も減ったので早く着きたいけれど・・お花畑で・・・なかなか進まず。いろんな方とお話が弾んで更に進まず。
名前がわからない花ばかり。
やっと村営白馬岳頂上宿舎に・・お布団2枚ずつ横を仕切られたカーテン付のスペースへ・・予約してたから?
「まるで2人用個室だね・・」「他の小屋なら横の壁も無いしカーテンも無いかもそれにここ3人か4人のスペースだよ」
お昼を食べに食堂に・・カレーとラーメンを食べ、宿泊者のお水は基本ただですが・・
食堂では飲み放題・・ありがたい事です。
お腹もいっぱいになり休憩をして宿舎周辺をお散歩・・
山頂に行っても良かったのですが・・・朝の雲海を期待して明日に残しておきます。
テント場から上も花*花で
患部は悪化していませんし、傷みも・・・違和感に変わり・・・。
とにかく、ここまで来られた事に感謝でした。
GPS計測で距離6.2km、時間6時間21分、累計登り標高1462m下り2mのお山歩でした。
標準タイム5時間30分の約1.16倍の6時間21分でした。
もしテント泊の重量だったら7時間以上かかっていたでしょう。
軽くて大正解です。
今回は特に高山病対策で積極的に水を飲む事を心がけ、
私達には異例の2時間で500mLを飲み6時間で約1.5Lを消費しました。
食堂でも、お昼に500mL以上飲み、
夕食でも味噌汁を3杯!!!お茶も数杯!!!(テント泊では有り得ません)
それが良かったか、頭痛もむくみも無く爽快に過ごしました。
村営白馬山頂宿舎の食事は好きな物を食べたい量自由に取って良いバイキングです。お腹いっぱいになりました。
また宿舎ロビーには長野県山岳遭難対策協会の方がルートの相談など登山の事について気軽に相談できます。
ねじりはちまきでいかにも山屋!風の方かと思いきや!30代の精悍な青年でした。
今回すでに予定より1日遅れて居るので、唐松山荘か五竜山荘かどちらかを泊まらずに行く行程を相談したところ。
「唐松五竜間は牛頸以外平坦で近いのですが意外に体力を消耗するので我慢して五竜山荘まで行き、
翌朝体力を回復し五竜を越えキレット行ってくださいと」実際ほんとにそうでした。
火傷も違和感は残っていますが・・ブヨブヨが減った感じで、この調子なら明日から歩けると思って休みました。
次は2日目白馬岳から天狗山荘までです。(次2日目はこちらから)