老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

煙草がやめられない

2022-11-24 09:26:19 | 老いの光影 第10章 老いの旅人たち
1919「自業自得だ~」



もう東北は晩秋
木々たちは数えるほどの枯葉となり
スタットレスタイヤに交換せねばならない

昨日 強いてんかん発作をくり返し
救急搬送された65歳の若い老い人がいた
脳動脈瘤クリッピング術を行い
過去にはくも膜下出血を起こし
手術によりいのちが救われたなのに

喫煙をやめられず
煙草がないと「しけもく」を吸っていた
てんかん発作を止める薬も服用せず過ごしてきた日々

90歳の婆さんから
「まだ、若いのにどうして、我慢が足りないのだろうか」

トイレまで我慢できず 多量の尿便失禁をしてしまう
食事中には噴き出すほどの嘔吐をする
介護員が汚物の処理をするのは「当たり前」、と嘯(そうぶ)

救急に駆けつけてくれた救急隊員は
「(薬も飲まない、煙草を吸っているから)自業自得だよ」と意識消失している彼女に話す

脳外科医は「悪戦苦闘しながら手術を行い助かったいのちなのに」
「自分で病気を治す、いのちを守ろうとしないなら、もう診ることはできない」

救急隊員は「何度も病院へ搬送し助かったいのちなのに、煙草を吸う、薬を飲まない、それは自業自得だ~」と嘆き悲しむ

夫に電話連絡し自分も病院に駆けつける
「頭のなかをもう少しみてみたい」、と脳神経医から話され入院となった。

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