空き地に咲いていた一輪のたんぽぽ
元気よく咲いている姿に感動!
ご訪問いただき、ありがとうございます
南陸奥では しばらくぶりの雨
カラカラに土が乾いた畑にとっては 恵の雨
土に染みとるような雨
心に染みとるような言葉の雨に触れると
生き返ります
私も老いたときは
白髪になりたいがものだと夢見ている。
(残念ながら後頭部に剥げが)
(正面から見ると髪の毛は十分にあるのだが・・・)
86歳になる木村まつさんは、
白髪のきれいな女性である。
女性に年齢を尋ねるのは大変失礼なのだが、
彼女は「今年で50歳になったところです」と
真顔で答える。
まつさんは、小脳梗塞を発症し
寝たきりになりる(要介護5)。
物忘れも進んできた。
心優しい女性で、
彼女と話をしていると
認知症老人であることすら忘れてしまう。
先日、私が掃除をしていたとき、
傍にいた彼女は「とてもきれいになったよ」と褒めてくれたので、
私は「(褒めて頂いても)何もあげる物がないなぁ~」と言うと
「いつも親切を頂いているから、何もいらないです」と笑顔で答えてくれた。
「どんな親切を頂いたの?」と尋ねると
「車いすからずり落ちたとき助けてもらったり、
それからトイレでおむつを取り替えてもらったり、
たくさんの親切を頂いたから・・・・」
とさりげなく話す。
「親切を頂いた」という
まつさんの言葉を聴いたとき、
なんて素敵な表現をするのだろうと、
人間味のある
そして、温もりのある言葉に
しみじみと感じいった。
まつさんに限らず
認知症老人から
人間がもつ優しさというものを
何気なく教えられることが多い。
まつさんとは、こんなエピソードもあった。
ある夕暮れ時の一コマ。
彼女に「一緒にベッドに寝てもよろしいですか」
と ふざけて話しかけたところ
「夢がふたつになっちゃうから、けんかしてしまうと困る」
と笑顔であっさり振られてしまった。
一つの枕に寝ても、
まつさんの見る夢と
私の見る夢は違う。
違う夢同士がけんかをしたら困るから寝ない、
という意味でだった。
私を傷つけずに、
優しく美しく私を振った素敵な言葉である。
まつさんは、この先自分自身がどうなるかも臆せず、
そのまつさんは私に語りかける。
「こんなふうに(車いす生活で)苦労する、
寂しい思いをするとは予想していなかった。
これから、長生きしていって、
どうしたらいいだろう?
ひとりで切ない。
死んだら眠ったままになるのかなぁ。
だったらその方がいい。
人の幸福(しあわせ)はわからない」。
まつさんの呟きを、
どんな思いで私は受けとめねばならないのか。
家族から離れ、
ひとりで生きていくことの切なさ、寂しさ。
「人の幸福はわからない」
とのまつさんの呟きが耳朶に残る。
まつさんは、人間の温もりを求めているのかもしれない。
彼女の心を少しでも癒すこと
それは介護員のケアにかかっている。
元気よく咲いている姿に感動!
ご訪問いただき、ありがとうございます
南陸奥では しばらくぶりの雨
カラカラに土が乾いた畑にとっては 恵の雨
土に染みとるような雨
心に染みとるような言葉の雨に触れると
生き返ります
私も老いたときは
白髪になりたいがものだと夢見ている。
(残念ながら後頭部に剥げが)
(正面から見ると髪の毛は十分にあるのだが・・・)
86歳になる木村まつさんは、
白髪のきれいな女性である。
女性に年齢を尋ねるのは大変失礼なのだが、
彼女は「今年で50歳になったところです」と
真顔で答える。
まつさんは、小脳梗塞を発症し
寝たきりになりる(要介護5)。
物忘れも進んできた。
心優しい女性で、
彼女と話をしていると
認知症老人であることすら忘れてしまう。
先日、私が掃除をしていたとき、
傍にいた彼女は「とてもきれいになったよ」と褒めてくれたので、
私は「(褒めて頂いても)何もあげる物がないなぁ~」と言うと
「いつも親切を頂いているから、何もいらないです」と笑顔で答えてくれた。
「どんな親切を頂いたの?」と尋ねると
「車いすからずり落ちたとき助けてもらったり、
それからトイレでおむつを取り替えてもらったり、
たくさんの親切を頂いたから・・・・」
とさりげなく話す。
「親切を頂いた」という
まつさんの言葉を聴いたとき、
なんて素敵な表現をするのだろうと、
人間味のある
そして、温もりのある言葉に
しみじみと感じいった。
まつさんに限らず
認知症老人から
人間がもつ優しさというものを
何気なく教えられることが多い。
まつさんとは、こんなエピソードもあった。
ある夕暮れ時の一コマ。
彼女に「一緒にベッドに寝てもよろしいですか」
と ふざけて話しかけたところ
「夢がふたつになっちゃうから、けんかしてしまうと困る」
と笑顔であっさり振られてしまった。
一つの枕に寝ても、
まつさんの見る夢と
私の見る夢は違う。
違う夢同士がけんかをしたら困るから寝ない、
という意味でだった。
私を傷つけずに、
優しく美しく私を振った素敵な言葉である。
まつさんは、この先自分自身がどうなるかも臆せず、
そのまつさんは私に語りかける。
「こんなふうに(車いす生活で)苦労する、
寂しい思いをするとは予想していなかった。
これから、長生きしていって、
どうしたらいいだろう?
ひとりで切ない。
死んだら眠ったままになるのかなぁ。
だったらその方がいい。
人の幸福(しあわせ)はわからない」。
まつさんの呟きを、
どんな思いで私は受けとめねばならないのか。
家族から離れ、
ひとりで生きていくことの切なさ、寂しさ。
「人の幸福はわからない」
とのまつさんの呟きが耳朶に残る。
まつさんは、人間の温もりを求めているのかもしれない。
彼女の心を少しでも癒すこと
それは介護員のケアにかかっている。
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