1693 何もしないと、何も出来なくなる
1684 紙おむつからポータブルトイレへ
1689 他人(ひと)の気持ちはわからない
👉上記のブログ参照
春男さんは6人兄弟姉妹の末子にあり、甘え依存的な感じを受ける。
人間づきあいや介護のなかでは「ありがとう」の言葉は大切であるのだが、
「ありがとう」の言葉が出てこない人がいる。
春男さん(71歳、脳梗塞、左半身麻痺)は、
麻痺した左足に短下肢装具がつけられないと
車いすに乗りひとりでトイレで用を足すことができない。
短下肢装具を自分でつけられるかどうかは
彼がひとり暮らしをしていく上で「大事なこと」なのだが、
自分でやろうという気持ちがないのか
それともヘルパーにやってもらえる、ということに甘えているのか
私の方がやきもきしてしまう。
彼が寝ている寝室を訪れ
「おはようございます」と声をかけた後
「ヘルパーさんが来る前に、ベッドから起き
短下肢装具をつけトイレで用足しをしたりした方がいいですよ」と話しかけたが
できなくなってしまった。
春男さんは、病院退院するときまでは
自分でベッドの端に座り、右手で左足を持ち上げ右足の上に乗せ
短下肢装具を装着することができていたのに・・・・。
朝8時~9時までヘルパーが援助を行うプランを作成したのだが
ヘルパーは短下肢装具を穿かせていたため、できなくなってしまった。
(ひとりのヘルパーだけは彼に短下肢装具を装着させていた)
上着を着ることもできなくなった。
いま、彼ができるのは「食べる」こと
ベッドから車いすに乗り移りができること
それだけである
紙パンツの交換ができない
短下肢装具が装着できない
ひとりで日中自宅で生活することができるのか
彼はオシッコを気にし
水分を摂らなくなった
「血流が悪くなり脳梗塞が再発しますよ」
「頭の働きにもよくないよ」
などと話すも、他人事のように聞き流してしまう。
デイサービスのスタッフは
入浴のとき短下肢装具の装着や上着を
自分で行うよう訓練をしているが
時間がかかっても、自分で行うことが難しい。
訪問リハビリのPT(理学療法士)に
(週1回40分の訪問リハビリを実施している)
短下肢装具の装着訓練を
来週の月曜日に電話をしたい、と思っている。
彼にとり、生きるとは
自分で短下肢装具を装着することから始まる
彼にそのことをわかってもらいたい、と思っているのだが・・・・
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