去年の今頃、棚田の稲を見に行ったことを思い出しました。
「どうなっているかなぁ?」
急に気になり、行ってみることにしました。場所は岐阜県恵那市の中野方(なかのほう)地区です。
中央道の恵那インターをおりて、県道68号を北西に向かいました。11時近かったので、まず食事をし、そのあと棚田を散策することにしました。
●お食事処味菜
インターから走ること20分。お食事処味菜(あじさい)に着きました。去年来た時は、コロナのために休業中でした。近づいて見ると、今年も休業していました。ただ左の方では…、
地の物の野菜を売っていました。そこで、ちょっとのぞいてみると、
ピーマンと長ナス。どちらも一袋100円。
「これは安い」
こちらは、カキとカリモリ。
「このカキ、小さい! 直径5センチ未満」
左は野生のアケビ、右は小さいイチジク。
これは珍しい、ソウメンカボチャ。
このキノコ、名前が書いてありませんでした。
店員さんに聞くと、山で採れたばかりのムラサキマイだそうです。
あれこれ見て、ムラサキマイ(350円)、オクラ(100円)、ナス(100円)、小さいカキ(150円)など山里の秋の実りを購入。支払いを済ませたあと、店員さんに尋ねました。
への次郎 「この近くに、食事ができるところがありますか?」
店員さん 「あるよ。棚田の入口の先にあるイエローハウス」
への次郎 「えっ!? イエローハウス?」
●あぜ道
野菜を買ったあと、県道をさらに上って行くと、棚田が見えてきました。
めざす棚田は左上。イエローハウスは、もうすぐのようです。
やがて県道の左側に、黄色い壁の建物が見えてきました。
「ここらしいなぁ」
確かにイエローハウスでしたが、「あぜ道」というちゃんとした名前がありました。
店内に入ると、
道路側にテーブルが2つ、その右に長テーブル、奥に小上がり席があってカラオケセットが置いてありました。
「山里の社交場だね」
メニューを見て、Aランチの生姜焼き定食700円を注文。
出てくるまで、店内をキョロキョロしていたら、頭の上に神棚があることに気づきました。
と、その上には、何やら丸い物体が…。望遠レンズでのぞくと、
「なぬ! スズメバチの巣では!?」
直径は30センチくらいありましたが、ハチはいませんでした。縁起物でしょうか。
しばらくして、生姜焼き定食が出てきました。
豚肉は細切れでした。右の小鉢、上のほうは竹輪とこんにゃくの味噌田楽、その下はアマナガの煮物。真ん中の漬物以外は、すべて手作りでした。
このお店、2人のおばさんが切り盛りしていました。滞在中、おばさん1名、おじさん2名が来店。店を出るころ気づいたんですが、への次郎以外の5人、店員さんも含めて誰もマスクをしていませんでした。
「この山里、コロナは無縁のようだな」
この日、買ってきた山里の秋の実りを夕食でいただきました。
左はムラサキマイの酢の物、右はムラサキマイの天ぷら。上はカキです。
調べてみると、ムラサキマイは、正しくは紫舞茸(オオムラサキアンズタケ)というそうですが、マイタケとは関係ないそうです。食べてみると、味はありませんが歯切れが良かったです。カキは子供の頃にキネリガキといったいた、ゴマ入りの早生の甘柿でした。
つづく