核産業と同様、日本政府は落ち目の遺伝子組み換え企業のヨイショに忙しい。本日、新たに5品種の遺伝子組み換え作物の承認のためのパブリックコメントスタート。ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤とラウンドアップの混合農薬への耐性GMOも。日本の承認数は断トツトップ独走中 facebook.com/photo.php?fbid…
— INYAKU Tomoya 印鑰 智哉 @tomo_nada 2019/03/26 11:27:08
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遺伝子組み換え モンサント デュポン ラウンドアップ ジカンバ耐性 2,4-D耐性 枯れ葉剤 パブリックコメント 耐性雑草 遺伝子操作 GMO トウモロコシ 大豆
成長が止まった核産業を日本政府がなんとか支えようと必死なのは周知の事実と思うが、それだけではなく、同じく壁にぶつかっている遺伝子組み換え産業も支えようと必死である。
本日、日本政府は新たに5品種の遺伝子組み換え作物(日本モンサントとデュポン)の承認に向けたパブリックコメントを開始した。
今回の5品種の中には米国で死者を出す紛争を生み出し、集団訴訟となっているジカンバ耐性の大豆とトウモロコシ(いずれも日本モンサント社の申請)が含まれている。しかも、後者のトウモロコシはジカンバ耐性と共にベトナム戦争で使われた枯れ葉剤の主成分の1つの2,4-D耐性でもある。
モンサントのラウンドアップは耐性雑草が増えてきて、効力がなくなってきた。これを古い除草剤、ジカンバや2,4-Dを混ぜて補うことでその場しのぎをしてラウンドアップを延命させようというのがモンサント(現バイエル)の目論見なのだが、ジカンバは流出しやすく、広範囲に大量に撒くことで周辺の農場や生態系にまで影響を与えてしまっている。
これに加えて2,4-Dを混ぜた農薬を大量に撒くということは恐ろしい。ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤の主成分のうち、2,4,5-Tはダイオキシンの発生源として使用が禁止されたが、2,4-Dはその被害が隠蔽され農薬として生き残っている。しかし、ダイオキシンを生み出すなど、被害はラウンドアップを上回る部分も指摘されている危険なものだ。この遺伝子組み換えが承認されれば、ラウンドアップ+ジカンバ+2,4-Dというこの危険なカクテルが大量散布されることになりかねない。
個々の農薬を混ぜた時に単独では起きない問題が起きる可能性があるが、どんな問題が起きるか、十分な検証はされていない。
そしてデュポンが申請した遺伝子組み換えトウモロコシは収量増加をするための遺伝子操作を行っている。遺伝子組み換えは生産性を上げると宣伝しつつも、実は収量を上げる遺伝子操作には成功しておらず、これまでの遺伝子組み換え作物では収量はむしろ下がっていた。この遺伝子操作によってどんな問題が発生するか、まだわかっていないが、収量を上げるということは生殖に直接メスを入れることにつながるわけで、これまで以上に問題を引き起こす可能性は十分にありうるだろう。
画像で掲げたのは世界の政府の遺伝子組み換え承認件数。米国よりも多いが、米国は日本よりもさらに杜撰なので数が少なく出ている可能性もある。しかし、日本の突出はあまりに明白だ。昨年1年で承認が目立つのはブラジル。労働党政権が潰されて以降、遺伝子組み換えと農薬の承認が極度に進んでしまっている。日本もそれに次ぐ承認数となっている。
世界で遺伝子組み換え離れが起きている現在、日本とブラジルが必死に遺伝子組み換えにしがみついているように思える。
パブリックコメント(締め切り4月24日)
遺伝子組換えダイズ及びトウモロコシの第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集について
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