庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

もんぺ

2008年01月21日 | 手作り
今朝6時で-6度、6時半過ぎに空が白くなった時点で-7度。その後は太陽の光が当たりだして次第に気温は上がり始めました。
今日は大寒、最も寒い時期ですね。今日を境にほんの少しずつでも暖かいほうへ気温が移っていってくれたらと思いますが・・・まだまだですね。


きようは古いもんぺを紹介します。義母が留守なので細かい事はよくわかりません。写真がうまく撮れていなくてがっかりですが初めて見る方にもイメージだけでもつかんでいただけたらと思います。



縞模様のもんぺが3着?(本)数を何て表現するんでしょうね



上の写真の一番下のもんぺ(義母は確かサルコモンペと言っていました 意味不明)。股下の部分に大きく笹が入ってかなりゆとりがあります。昔、上着は着物式だったのでこんなふうに余裕を持たせて動きやすくしたのでしょうね。
膝下はぴったりしてたぶん農作業中に虫が入ったりしないためかな、なんて勝手に想像しています。着脱しやすいように前と後ろの部分が両脇で分かれていてそれぞれヒモで腰に結ぶようになっています。両脇がかなりスリットがはいるので上着は膝近くまで長くなって腿が見えないように出来ています。
写真撮り失敗、かわいく膝部分を曲げてあげればよかったですね。



一枚目の写真の右のもんぺに上着を合わせてみました。この上着、昔は肌こ、と言っていたそうです。このスタイルに手拭いを姉さんかぶりにしたら農家のおばちゃんの出来上がり(今はこの格好の人は見かけませんが)。
以前小学校の学芸会で使うからと知り合いのお孫さんに貸した事もあったそうです。
以上ここまでは昔、義母が縫ったものだそうです。




こちらは絣(かすり)の肌こともんぺ。肌こ(上着)は親戚の人が昔縫ったものだそうです。一番下の黄色い紐のもんぺは裾部分を直そうとほどいて何十年もしまってあったものでこれも義母作。右側のは昔買ったものだそうです。ウエストと裾の部分がゴムになっています。
検索してみると門兵衛さんが考案してそれがもんぺに変化した、とか股(門)が閉まっているから門閉でもんぺとか諸説言われているそうです。
戦前は東北地方で多く着用されていたのが戦時中に女性はもんぺを義務付けられて全国に広まったと言うような事も聞きました。



親戚の人が縫ったと言う絣の上着の生地  何度も洗濯して着古してあるので布地がいい感じに柔らかくなっています



これは購入したもんぺの生地。久留米絣 木綿100%、染色M保証 と前ポケットにタグが縫い付けてあります。これはすべてミシン縫いです。



足首部分をほどいてあるもんぺ。なかなか素敵な色合いで手触りもいかにも木綿っていう感じでどれも眺めているだけで楽しいです。暖かくなったら試着してみようかな(笑)どこで糸を染めてどこで織られたものなのか知りたいですね。


先月のこちらの記事も良かったら覗いてください
12月3日昔の作業着

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2 コメント

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もんぺに感激 (トラ丸)
2008-01-22 12:33:03
ミントさんこんにちは、いろいろなもんぺがずらり。
すごいなあ。
縫い方もいろいろで、
布も絣や縞模様だったり,無限に・・・
奥が深くて感心しています。

名前もいろいろなんですね。
久留米絣が普通に売られていたんだ
だだ・ただ・驚いています。

わたしも、その布が、どこの土地で、綿が育てられ、
紡がれ染められ、織られたのか
知りたくなります。

義母の住んでいる町も(北関東)、
綿を育て紡ぎ染めて織っています。



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隠れたおしゃれ (ミント)
2008-01-22 20:56:58
トラ丸さん、今は同じデザインの服ってあるの?っていうくらい色も形も多彩ですよね。昭和2、30年代の東北の農村は地味だったんだな~ってこのもんぺや作業着を見ると思います。
でもよく見ると派手さはないけど色合いや縞の太さが様々で手触りもいいし何だかいいなあと思います。

こちらの町に木綿が衣類や反物として普及してきたのは明治の中頃らしいです。その前は麻が主流だったんですね。麻や木綿糸を機織りして藍を育てて染めて作業着を縫っていたんですね。気が遠くなるような工程を農作業や家事の合い間にこなしていたんですね、すごいです。

綿も北前船でずいぶん秋田方面に届けられたようなので街道を通って宮城県に運ばれたかもしれませんね。
お義母様の地域では今でも綿栽培と機織りが行われているのですね、すごいです。
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