知人の事務所に飾る絵が完成。
サイズは116.7×91cm。
大阪のライブハウスの壁にドーンと描いたことはあるが、このサイズの用紙は初めてだ。
さすがに、いつものアクリル絵の具セットでは量が足りないので大きなチューブを買い増しした。
自分と同様にクラシックMINIに乗り英国テイストの内装の写真スタジオも運営している方なので、そのイメージで描いてみた。
手がかかったのはMINIのシェイプ。
小さいながらもボリューム感のある曲線美が特徴なので、ボディ全体ではなく一部分をデッサンは無視して(元々そんなものは無いが)印象で、というのは最初から決めていたが適当に描くと「らしい」微妙な曲線が出ない。ヘッドライト、ウインカーとラジエター・グリルの距離感なども「らしさ」の重要な要素だとわかってきた。
そして自分も乗っている故に拘り過ぎてどうしても具象的になってしまうので妥協点を探しつつ、何度も描き直し外出中でも思い出して「彼処をこう直そう、早く帰らなきゃ」なんて考える始末。
曲線を強調する為に輪郭線はホイールハウス上部はハッキリ出したが、他は省いたり消したり......必然性のあるさりげない線というのは難しいし自分のテーマだ。
そんなことを意識するのがイヤラシイ描き方かも?と思うが、大好きなあのマティスだって、あの然るべきと思わせる曲線とタッチを何度も描き直している.......にもかかわらず邪心無く初めて描くような線を出せるのが凄いが。
完成画
右に自転車を描いたらtoo muchだったので消そうとしたが、薄っすらと残したら形はわからないが面白いアクセントになった。
作業工程
煉瓦は塗り重ねて凸凹させている
画材店で手頃な刷毛を探していたらオメガというイタリア製を見かけ、デザインが気に入って使ってみたらとても塗り易く気持ちよく滑る。
刷毛ってメーカーや種類でこんなに違うんだと気づいた。
絵コンテ、第一案
絵コンテ、第二案