摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

コロナ禍と共に遅い夏が来た

2020年08月05日 | 関西の四季

真夏の花はかつてはカンナだったよね。小学生の夏休み。全開の窓の列車が真昼の駅にたどり着くと、ホームにはたいていカンナが咲いていた。赤や朱色の暑そうな色で、焦げ付きそうな太陽のもと、じりじりと音を立てて燃えていたんと違うかな。こんなふうにね。
(撮影京都府立植物園2020年8月6日)  おー暑そう、見るだけでも京都の猛暑を思い出す

    
汗と涙の昭和は遠くなり、探さなければカンナも身の周りには見当たらない。やっと見つけても、昭和の赤や朱色、橙色のカンナは(暑苦しいからか?)少数派になっているね。近場の氏神さん近くで見つけたカンナはクリーム色の涼しげな様子だった。
トレニアは真夏に咲く花だが…やはり涼しげに咲いていた。

 

氏神さんまで来たついでにオガタマノキを拝見。オガタマの木(モクレン科オガタマ属)は神が宿るとか言われて神社の境内によくある。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸の向こうに隠れたときに、あめのうずめのかみ(本邦初代ヌードダンサー)が天岩戸の前でオガタマノキを手に激しくエロチックに舞い踊り。やんややんやの大喝采を浴びたとか。古代は新型コロナウイルスがはびこっていなかったので自粛も無かってんな。
サカキも神事に良く用いられ、神社に多く植えられている。こちらはモッコク科サカキ属。葉っぱの先端が捻じれてとがった爪があるような感じがする。近くに自生してはいないみたい。
 

近ごろ流行りの淡い色の百日紅。近所のおじさんが毎年丁寧に剪定しているため花付きが良い。


梅雨は明けたはずなんだけど…花をなかなか付けないアサガオ。どう手入れをすれば咲いてくれるんだろうな。つるがようやく出てきたばかり。


閑話休題
松本清張の絶筆。「神々の乱心」  図書館で借りて読んだ。「日本の黒い霧」や「昭和史発掘」もそれなりに読ませる作品なんやが…こちらは小説やからか、ノンフィクションとは少し違った趣きがあって…読ませる 未完に終わったのが惜しまれる。
猛暑のコロナ禍の大阪で何を読んだらええのかな。話題の本はまだ図書館に入らないし、原田マハなどは順番待ちが凄いし。「原田マハの印象派物語」コロナ禍が始まる前から予約していたのが今頃やっと手に入った。貸し出し順番待ちに数か月かかった。
コロナ禍が終わり、思わぬ大金が手に入り、近くや遠くにいる不安定な身内の心身が小康状態になったりしたら(無理かな)パリのオルセー美術館に行って本物を間近に見たいな。