『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

埼玉県「虐待禁止条例」改正案に思う

2023年10月11日 | 話題

「長野県でよかったよ。埼玉県にいたら、俺ら暮らせないよね。」

先日、息子が私に発した言葉です。

埼玉県内に住んでいる、三男家族のことを思いました。

彼らは、全くの核家族です。

 

何を、どう考えて、こうした思いに至ったのか、

この条例改正案を発案した本人に、直接お聞きしたい、

話し合いを尽くして「改正案」をまとめたのだろうと思うけれど、

その話し合いの過程を聞いてみたいものだ、と思うほど

あきれた条例改正で、

他県の私も、大いに憤慨しておりました。

この条例改正案を賛成多数で可決した

埼玉県議会の「福祉保健医療委員会」にも疑問を持ちました。

 

幼児であっても、なくても、虐待は深刻な問題です。

どの地方自治体にも「虐待防止条例」や「虐待禁止条例」があると思いますが、

条例で定めればなくなる、というものではありません。

実際にに動いて、虐待の防止に努力されているのは、

児童相談所の職員であり、各自治体の保健師や福祉相談員であり

学校の養護教諭であり、幼稚園、保育園の園長先生方であり、

民生児童委員のみなさんなのです。

 

埼玉県議会の「福祉保健医療委員会」のみなさんには、

まず、こうした関係者から現状のお話を伺うべく、

懇談されることをお勧めします。

 

真夏の炎天下、

自家用車や、幼稚園の送迎バスに

幼い子の置き忘れ、放置事故が毎年ニュースになり、

そのことを憂えるのは分かりますが、それで

「放置は危険だと意識改革する必要がある」から

「改正案が必要」と考えるのは

県議の偉い先生方にしては、あまりに短絡的すぎませんか?

 

批判殺到で改正案を取り下げたようですが、

「正常な感覚」の県民(全国からも批判があったようで)はきっと、

胸をなでおろしていることでしょう。

 

それにしても、

埼玉県議会の議員の皆さんの「質」というものが

あからさまになってしまった出来事でしたね。

 

 

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