「長野県でよかったよ。埼玉県にいたら、俺ら暮らせないよね。」
先日、息子が私に発した言葉です。
埼玉県内に住んでいる、三男家族のことを思いました。
彼らは、全くの核家族です。
何を、どう考えて、こうした思いに至ったのか、
この条例改正案を発案した本人に、直接お聞きしたい、
話し合いを尽くして「改正案」をまとめたのだろうと思うけれど、
その話し合いの過程を聞いてみたいものだ、と思うほど
あきれた条例改正で、
他県の私も、大いに憤慨しておりました。
この条例改正案を賛成多数で可決した
埼玉県議会の「福祉保健医療委員会」にも疑問を持ちました。
幼児であっても、なくても、虐待は深刻な問題です。
どの地方自治体にも「虐待防止条例」や「虐待禁止条例」があると思いますが、
条例で定めればなくなる、というものではありません。
実際にに動いて、虐待の防止に努力されているのは、
児童相談所の職員であり、各自治体の保健師や福祉相談員であり
学校の養護教諭であり、幼稚園、保育園の園長先生方であり、
民生児童委員のみなさんなのです。
埼玉県議会の「福祉保健医療委員会」のみなさんには、
まず、こうした関係者から現状のお話を伺うべく、
懇談されることをお勧めします。
真夏の炎天下、
自家用車や、幼稚園の送迎バスに
幼い子の置き忘れ、放置事故が毎年ニュースになり、
そのことを憂えるのは分かりますが、それで
「放置は危険だと意識改革する必要がある」から
「改正案が必要」と考えるのは
県議の偉い先生方にしては、あまりに短絡的すぎませんか?
批判殺到で改正案を取り下げたようですが、
「正常な感覚」の県民(全国からも批判があったようで)はきっと、
胸をなでおろしていることでしょう。
それにしても、
埼玉県議会の議員の皆さんの「質」というものが
あからさまになってしまった出来事でしたね。
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