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次はぜひグランプリシリーズから登場を



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キム・ヨナ、来年の世界選手権大会出場は未定


「来年の世界選手権大会に出場するかどうかはまだよく分からない」。‘フィギュア女王’キム・ヨナがまだ悩んでいる。昨季は世界選手権には出場したが、今回はそれも不透明だ。
キム・ヨナは15日午後、ソウルのオリンピック公園体操競技場特設リンクで開催されたアイスショー「三星ギャラクシー・ハウゼン・オールザットスケート2011」を終えた後、2012年3月に仏ニースで開かれる世界選手権大会への出場について「まだ決まっていないのではっきりと言えない」と述べた。
昨季と同じように今季も2011-2012シーズングランプリ大会を欠場することはすでに決まっている。2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)誘致活動などで新しいシーズンを準備する時間的な余裕がなかったからだ。来年3月にフランスで開催される世界選手権にも出場しない場合、キム・ヨナはシーズンを丸ごと休むことになる。
キム・ヨナは今後の日程について「数週間は残りの日程を消化し、8月末にロサンゼルスに帰る予定」と明らかにした。8月末から練習に入れば、来年の世界選手権まで新しいプログラムを消化する時間は十分だ。したがってグランプリシリーズ欠場を明らかにしたキム・ヨナが、今季も世界選手権にのみ出場する可能性はまだ残っている。
キム・ヨナは3月にロシア・モスクワで開催された世界選手権で安藤美姫に次ぐ2位となった。キム・ヨナと一緒にアイスショーに参加したフィンランド女子シングルの看板キーラ・コルピは「(キム)ヨナは昨年もグランプリシリーズを抜いて世界選手権大会に出場したが、好成績を残した」とし「ヨナはすでにスケーターとしてすべてのものを達成した。今後のことは全面的に本人の決定にかかっている」と話した。
(フィギュアスケートニュースより)



 世界一を目指すアスリートの大きな目標や夢は四年ごとに行われるオリンピックに出てその大会を制覇することである。ここで勝てば過去四年間の努力や成果を集大成したチャンピオンの称号を得られる。
 その下で年毎にいろいろの国際大会があったりするが、四年ごとのオリンピックがそれらにリセットをかけるための最終到達点と言える。
 年毎に行われる国際大会はオリンピックにつながっているからこそ、それなりの存在意義や権威を持つものと言える。選手たちはこれらの大会に出たりしながら、オリンピックに向うコンディションやモチベーションを少しずつ上げていくことになるが、調整を少しでも間違えると肝心な大会で惨めな思いを胸にそこを去っていかねばならなくなる。
 若いアスリートにとって四年という期間はいかにも長い。育ち盛りの選手ならひとつでも多く試合に出た方がいいだろうが、ベテラン選手にとってはどうなのであろうか? 
 ベテランが若手選手と同じように過度な練習や試合を続けていけば、オリンピックを待たずして調子を落としていってしまうことは大いにありうることである。実際、オリンピックで期待されながらそこを空しく去った選手はたくさんいる。
 競技によっては消耗を避けた方がいいようなものもあろうし、持てるものを秘密にしたり温存したりする方が有効というのもあるかもしれない。
 世界的に無名の選手がいきなり優勝をさらっていくのなどを見るとその思いを深くする。

 来年は夏のオリンピック(ロンドン大会)がある。
 そこを睨んで大きな大会が続いている。この間は水泳の世界選手権があった。有力選手たちが世界から集って仕上がりぶりをアピールしていた。しかし、ここでの結果がそのままロンドン大会に直結するとは限らない。選手たちも自分の得意種目には目の色変えて泳いでいるようだったが、ここが最後と完全燃焼の泳ぎをしていたかどうかまではわからない。

 陸上の世界選手権(韓国・テグ)はこの27日から始まるが、来年のロンドン大会で活躍が期待される選手らはどういう競技を行うのであろう。
 ロンドンが近づいているので本気モードは確かだろうが、負けたって大きな悔いではない。やっぱり完全燃焼することはないであろう。

 フィギュアスケートの話に戻るが、キムヨナはバンクーバーでの到達感から
まだ完全には抜け切れていないかもしれない。
 グランプリシリーズを通過しないで世界選手権に臨めば、今季の二の舞を踏んでしまう恐れなどが脳裏をかすめたりしているのかもしれない。
 キムヨナは永らくスタミナ面での指摘を受けてきた。グランプリシリーズでいい成績を収めても、シーズン終わりの世界選手権の頃になると調子は下降をたどった。
 これまでの世界選手権でも完璧な演技を行えたのは2009年だけだった。ほかは腰痛など何らかのコンディショントラブルを引きずっていた。今季、彼女はグランプリシリーズを回避し、急仕上げで大会に臨んだが、やはり足にトラブルを抱えて試合を終えることになった。
 アイスショー「三星ギャラクシー・ハウゼン・オールザットスケート2011」をこなしたキムヨナは「数週間は残りの日程を消化し、8月末にロサンゼルスに帰る予定」と記者会見で明らかにしたが、世界選手権大会への出場について「まだ決まっていないのではっきりと言えない」と答えた。
 試合には出ないまでも、本番並みの練習は続けていなければフィギュアスケートの試合勘は維持していけない。
 彼女は試合に出ないでそれを維持していけるのかどうか。オリンピックシーズンは着実に近づいてくる。彼女にとって、そのへんの維持管理が課題となってくるのかもしれない。
 来年の世界選手権で、ソチオリンピックまでは残り半分となる。ソチを目指す選手の目の色が変わりだすのもそれからだ。
 世界選手権には出ないまでも、ソチを目指すならキムヨナもそこからは本格始動しなければいけなくなるだろう。 
 ファイナルを目指さなくてもいいから、次からはグランプリシリーズへの登場を願うものである。

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