韓国ドラマ「青い海の伝説」第15話⑦
韓国ドラマ「青い海の伝説」第15話⑥
★★★
ジンジュはチャ・シアの部屋に顔を出す。
「あなた、知ってたんでしょ?」
「…」
「最近、おばさんに媚びてたものね」
「何のこと?」
「おばさんが不動産王のホ会長の前妻だってことよ」
「えっ?」
新しい事実を知らされシアはびっくりする。
「知らなかったの?」
「ええ、全然…」
「ああ、もう…この話をするのは何度目かしら…。何度話してもドキドキする」
シアは目をパチクリさせる。
「よく聞いて…おばさんはホ会長の前妻だったのよ」
シアはジュンジェの顔を思い浮かべる。
「おばさんの料理を差し入れていたなんて…自分でも夢にも思わなかったわ。びっくりしたでしょ?」
もう、ジンジュの話など聞いていない。
「ジュンジェがあの人の…」
「ジュンジェ? あなた、息子をしってるの?」
「私が知るわけないでしょ。同じ名前の友達ですよ…」
「だってね」とジンジュ。「家出したおばさんの息子もジュンジェなのよ。さっき、おばさんが口にしてたわ」
シアはため息をつく。髪をかきむしって嘆く。
この後、シアは豹変してテオを電話で誘った。
★★★
「かけたとたんに出るなんて、私の電話を待ってたの?」
テオは目をつぶった。ため息がでる。
「違うよ。ゲームをしてて…」
「まあ、いいわ」
弁解は相手にされない。
「驚かないでね。今クラブにいるんだけど出てくる?」
テオは時計をみる。
「今から?」
「嬉しい? 今すぐよ」
テオはがっくりくる。勘違いもはなはだしい。
そもそもはシアの家を詐欺で狙ったのがそもそもの始まりだった。
あの家からジュンジェたちを脱出させるため、シア相手に嘘の告白をしてしまったのだから…。
「ただし、変な気はおこさないでね」
テオは大きなため息をつき、出かける支度にかかる。
コートを着て出かけて行こうとしたら、時間を持て余していたナムドゥから声がかかった。
「こんな時間にどこへ行くんだ?」
「シアさんがクラブで待ってる」
「水(美女の多い)がいいクラブか? 俺も行くよ」
セファも走り寄ってくる。
「水がいいですって? 私も行くわ」
「お前もか?」
「ええ」
ナムドゥはにんまりした目をテオに送る。テオははにかみながら嬉しそうにする。
3人で行くと話は決まり、セファは急いで出かける支度をした。
夜は更けて行ってるが人気のクラブ前には若者たちが行列を作っていた。ナムドゥたちはその列に混じった。
入口前では黒ネクタイの男たちが風体のチェックをかけている。
若者らはすんなりパスして行く。だが、ナムドゥらは制止される。
「何だ? この完璧なファッションに問題でもあるのか?」
「いいえ、お疲れ様です。コートの中を…」
男はセファを見て言った。
「コートの? ああっ、シムチョン、これだ…」
ナムドゥは自分のコートを広げて見せる。
セファはコート下のファッションを見せる。
セファのカッコいいファッションに男たちは納得し、テオも驚きを見せる。
「ワオーッ、今日のシムチョンはばっちりだ。レッツゴー!」
ナムドゥは胸を張って店に入っていく。
広い店内に入るとセファの鮮やかなファッションとずば抜けた容姿はたちまち注目を浴びた。テーブルを縫うセファたちを次々に振り返り見た。
シアを見つけてナムドゥが声をかける。
「やってきたぞ!」
シアはテオを睨みつける。
「1人で来なさいよ」
「すごく楽しそうなところね」とセファ。
テオが1人でこなかったことに気分を壊したシアはグラスの酒をぐいとあおる。
「シアは飲まないで」とセファ。「酔うとジュンジェを誘惑しかねないから」
「あっは、シアの場合は泣きながら、夜中まで電話して絡むだけだよ」
シアに睨みつけられて、ナムドゥは席を立つ。
「俺はちょっと踊ってくる」
周囲を見て楽しそうな表情を浮かべるセファを見てテオは笑顔になる。
踊る女たちの中に混じったナムドゥは飲み物を握り、弁解しながら体を揺らす。そして女たちに話しかける。
「俺は紳士的だよ。誤解されないよう常に手をあげてるんだ。安心して踊ってくれ。ワ-オッ、君は目がきれいだ」
携帯が鳴り、電話に出る。
「今、どこだ?」
ジュンジェだった。
「ホン刑事たちとの捜査は終わったのか? 今クラブなんだ」
電話してきたのはジュンジェだった。
「ホン刑事たちとの捜査は終わったのか? 今クラブなんだ」
ナムドゥは応える。
「シムチョンは?」
「一緒に来てるよ」
「なぜ連れて行ったんだ。苦手そうなのに…」
「とんでもない」とナムドゥ。「まるで水を得た魚だ。思い切り楽しんでる」
韓国ドラマ「青い海の伝説」第15話⑥
★★★
ジンジュはチャ・シアの部屋に顔を出す。
「あなた、知ってたんでしょ?」
「…」
「最近、おばさんに媚びてたものね」
「何のこと?」
「おばさんが不動産王のホ会長の前妻だってことよ」
「えっ?」
新しい事実を知らされシアはびっくりする。
「知らなかったの?」
「ええ、全然…」
「ああ、もう…この話をするのは何度目かしら…。何度話してもドキドキする」
シアは目をパチクリさせる。
「よく聞いて…おばさんはホ会長の前妻だったのよ」
シアはジュンジェの顔を思い浮かべる。
「おばさんの料理を差し入れていたなんて…自分でも夢にも思わなかったわ。びっくりしたでしょ?」
もう、ジンジュの話など聞いていない。
「ジュンジェがあの人の…」
「ジュンジェ? あなた、息子をしってるの?」
「私が知るわけないでしょ。同じ名前の友達ですよ…」
「だってね」とジンジュ。「家出したおばさんの息子もジュンジェなのよ。さっき、おばさんが口にしてたわ」
シアはため息をつく。髪をかきむしって嘆く。
この後、シアは豹変してテオを電話で誘った。
★★★
「かけたとたんに出るなんて、私の電話を待ってたの?」
テオは目をつぶった。ため息がでる。
「違うよ。ゲームをしてて…」
「まあ、いいわ」
弁解は相手にされない。
「驚かないでね。今クラブにいるんだけど出てくる?」
テオは時計をみる。
「今から?」
「嬉しい? 今すぐよ」
テオはがっくりくる。勘違いもはなはだしい。
そもそもはシアの家を詐欺で狙ったのがそもそもの始まりだった。
あの家からジュンジェたちを脱出させるため、シア相手に嘘の告白をしてしまったのだから…。
「ただし、変な気はおこさないでね」
テオは大きなため息をつき、出かける支度にかかる。
コートを着て出かけて行こうとしたら、時間を持て余していたナムドゥから声がかかった。
「こんな時間にどこへ行くんだ?」
「シアさんがクラブで待ってる」
「水(美女の多い)がいいクラブか? 俺も行くよ」
セファも走り寄ってくる。
「水がいいですって? 私も行くわ」
「お前もか?」
「ええ」
ナムドゥはにんまりした目をテオに送る。テオははにかみながら嬉しそうにする。
3人で行くと話は決まり、セファは急いで出かける支度をした。
夜は更けて行ってるが人気のクラブ前には若者たちが行列を作っていた。ナムドゥたちはその列に混じった。
入口前では黒ネクタイの男たちが風体のチェックをかけている。
若者らはすんなりパスして行く。だが、ナムドゥらは制止される。
「何だ? この完璧なファッションに問題でもあるのか?」
「いいえ、お疲れ様です。コートの中を…」
男はセファを見て言った。
「コートの? ああっ、シムチョン、これだ…」
ナムドゥは自分のコートを広げて見せる。
セファはコート下のファッションを見せる。
セファのカッコいいファッションに男たちは納得し、テオも驚きを見せる。
「ワオーッ、今日のシムチョンはばっちりだ。レッツゴー!」
ナムドゥは胸を張って店に入っていく。
広い店内に入るとセファの鮮やかなファッションとずば抜けた容姿はたちまち注目を浴びた。テーブルを縫うセファたちを次々に振り返り見た。
シアを見つけてナムドゥが声をかける。
「やってきたぞ!」
シアはテオを睨みつける。
「1人で来なさいよ」
「すごく楽しそうなところね」とセファ。
テオが1人でこなかったことに気分を壊したシアはグラスの酒をぐいとあおる。
「シアは飲まないで」とセファ。「酔うとジュンジェを誘惑しかねないから」
「あっは、シアの場合は泣きながら、夜中まで電話して絡むだけだよ」
シアに睨みつけられて、ナムドゥは席を立つ。
「俺はちょっと踊ってくる」
周囲を見て楽しそうな表情を浮かべるセファを見てテオは笑顔になる。
踊る女たちの中に混じったナムドゥは飲み物を握り、弁解しながら体を揺らす。そして女たちに話しかける。
「俺は紳士的だよ。誤解されないよう常に手をあげてるんだ。安心して踊ってくれ。ワ-オッ、君は目がきれいだ」
携帯が鳴り、電話に出る。
「今、どこだ?」
ジュンジェだった。
「ホン刑事たちとの捜査は終わったのか? 今クラブなんだ」
電話してきたのはジュンジェだった。
「ホン刑事たちとの捜査は終わったのか? 今クラブなんだ」
ナムドゥは応える。
「シムチョンは?」
「一緒に来てるよ」
「なぜ連れて行ったんだ。苦手そうなのに…」
「とんでもない」とナムドゥ。「まるで水を得た魚だ。思い切り楽しんでる」