日本ハムの大谷 翔平(おおたに しょうへい、1994年7月5日 - )は、投げては時速160キロを超える剛球投手、打っても長打が売りのスラッガーである。この二刀流を続けてるだけでも並みの選手ではないのだが、彼は野球に対する姿勢がすごい。
大体、スラッガーはジャイアンツとアメリカメジャーリーグで活躍した松井秀樹や西武で活躍した秋山幸二のような選手は別にして、一般に全力疾走のイメージは少ない。
大柄な体格の大谷選手もそんな選手の一人かと思っていたらぜんぜん違っていた。
あるスポーツ新聞のインタビューで彼はいみじくも口にした。
「走塁はもっとも野球観の出るところですからね。全力で走ってますよ」
―野球観か…。
野球評論家でなく、若い大谷選手のそのひと言に感心した。まさにそうだ。東北楽天のオコエ選手のダイナミックな走塁に、今、ファンは沸き返っているが全力疾走があってこそ野球は盛り上がる。
オコエが走る。大谷選手が投げて打って走る。しばらく興味を向けなかったが、日本のプロ野球もまた少しずつ面白くなりだしてるみたいだ。