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大天才への道

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■国際スケート連盟が採点制度改正案を発表
■高難度のジャンプに有利
■真央に追い風!高難度ジャンプの基礎点UP

 国際スケート連盟は6日、フィギュアのルール変更を発表し、浅田真央(19=中京大)が武器とするトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や、男子で高橋大輔(24=関大大学院)らが跳ぶ4回転ジャンプの基礎点を引き上げるとともに、回転不足と判定されたジャンプでも基礎点の70%を与えることになった。高難度の技への挑戦を評価する狙い。

 基礎点は3回転半で8・2から8・5に、男子で最も多くの選手が跳ぶ4回転トーループは9・8から10・3に増え、転倒や着氷の乱れによる減点幅も狭まった。回転不足は新たに2段階で判定し、1/4~1/2回転足りないものは基礎点の70%を与え、1/2回転以上足りないものは、これまでと同様に1回転少ない基礎点となる。3回転半の場合、これまでは成功と紙一重でも2回転半の基礎点3・5に激減したが、新規定では6・0になる。
(ニュース記事より)

【フィギュア】高難度技へジャンプの基礎点引き上げ 「攻め」の滑り促す

バンクーバー冬季五輪、フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で浅田真央が五輪女子SPで初めて決めたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の連続合成写真(右から左)。ジャンプの規定変更で、大技は有利に?=現地時間23日午後、パシフィックコロシアム (撮影・塩浦孝明)  国際スケート連盟(ISU)は6日、フィギュアのルール変更を行い、ジャンプの基礎点を引き上げ、回転不足での減点を緩和する方針を打ち出した。高難度の技への挑戦を高く評価することが狙い。日本では女子の浅田真央(中京大)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、男子の高橋大輔(関大大学院)らが4回転ジャンプに挑んでおり追い風に。失敗での大幅な減点もなくなることで、バンクーバー五輪まで世界的に続いた「守り」の滑りは「攻め」へ転じそうだ。(榊輝朗)

 ISUは今回の改正で多くのジャンプの基礎点を引き上げた。浅田が得意な3回転半は8.2から8.5、男子の多くが跳ぶ4回転トーループは9.8から10・3、高橋が初制覇した3月の世界選手権で挑んだ4回転フリップは11.3から12.3に上がった。
 回転不足の減点も緩和される。新しい規定では回転不足を2段階で判定する方針で、4分の1~2分の1回転足りないものは基礎点の70%を与えられ、3回転半の場合、この範囲内の回転不足なら6.0を得られる。
 従来は4分の1回転足りなければ2回転半の基礎点3.5(新規定では3.3)に激減しただけに影響は大きい。ただし、2分の1回転以上足りないものは、従来の4分の1回転足りないケースと同じ扱いで、1回転少ない基礎点となる。
 日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア部長は「大技に挑める環境は日本として歓迎したい。世界的にも3回転半、4回転に挑む選手が飛躍的に増える。その際に日本が有利かは分からない」と語った。
 バンクーバー五輪では、4回転を成功させた男子のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が、回避したエバン・ライサチェク(米国)に金メダルを譲った。女子でも果敢に3回転半を跳んだ浅田も銀メダル。失敗した際の大きな失点を避け、「守り」の滑りをした選手が世界大会を制す傾向が続いたが、今回の改正で微妙な回転不足で失う基礎点の幅は小さくなった。高難度ジャンプへの挑戦を促し、選手が「攻め」の姿勢へ転じるきっかけになりそうだ。
(ニュース記事より)


 国際スケート連盟(ISU)がフィギュアスケートの採点制度改正案を発表した。改正案が承認されれば、キム・ヨナ(19)が従来の演技をしても、得点が伸びない可能性が高く、日本の浅田真央(19)に有利となる細かな変更点が多いことから、「浅田ルール」になるとの声も聞かれる、という。
 来月のISU総会で決定される段取りのようだ。
 現役続行かプロ転向かで頭を悩ませているキムヨナ選手にとってはあまり歓迎できないニュースのようである。
 次シーズンから適用される新ルールでは、「高難度の技術には高得点を」の趣旨により、男子選手が跳ぶ4回転ジャンプが全体的に基礎点が上がる。トリプルアクセルも(3回転半)の基礎点が8.2点から8.5点に引き上げられる。ダブルアクセル(2回転半)の基礎点は3.5点から3.3点に引き下げられる。
 改正案は回転不足の際の減点幅が縮小され、高難度のジャンプに挑戦する選手にとって有利との指摘が出ている。回転が4分の1(90度)以上足りなければ「回転不足」と判定され、3回転が2回転にこれまではダウングレードされていた。しかし今後は、回転不足が2分の1以上となった場合に限りダウングレード判定が下される。
 これによって、高難度のジャンプに挑戦する選手らの失敗した場合のリスクが軽減される。

 さて、気になるキムヨナ選手だが、バンクーバーオリンピックでは、さまざまな3回転ジャンプを完璧に美しく飛んで加点ラッシュ(技の出来栄え評価(GOE)で1.5~2.0点)を実現させた。しかし今後は、3回転ジャンプのGOEの範囲は±3.0点から±2.1点に縮小され、これまで通り3回転を決めても、加点は従来の7割程度にとどまるようである。一方、トリプルアクセルのGOEは+3.0~-4.2点から±3.0点に変更される(成功すれば従来と同じ加点、失敗しても減点は少ない。3Aをしっかり飛べるのは浅田選手しかいない。その意味では彼女が一歩先行出来るルールではあるかもしれない)
 あと女子ショートプログラムからスパイラルシークエンスがなくなる。フリーでも配点が簡素化されるらしい。これが苦手な選手は別の演技を組み込んでくることになりそうだ。

 新ルールはキムヨナ対浅田真央のライバル対決で見るなら、スコアは伯仲してきそうである。
 国際スケート連盟(ISU)による採点制度改正の動きをキムヨナ選手がどう思っているかはわからないが、個人的に彼女の独走は面白くないと思っている。それはこのルールが採用されても彼女はトップを守っていけるだろうと信じるからである。従来のルールでは圧倒的な強さを見せた。新ルールでも新たな境地を開き、彼女には天才ぶりを発揮してほしいと思う。ジャンプの切れや姿形から言って第一人者はやっぱりキムヨナ選手だ。腰の心配さえなければ、トリプルアクセルも飛べるようになる(それも美しく)んじゃないかとひそかに思っている。
 このルールでも勝ち続けていければ、キムヨナ選手は大天才の道を進むことになるではないか。
 

コメント一覧

諌早
成功・・・以降の書き直し
 こんにちは。
 再度のご訪問ありがとうございます。
 いろいろ考え、(成功すれば従来と同じ加点・・・)以降のくだりを少し書き直しました。
 僕のページには浅田真央選手のファンもたくさん訪れてくださっています(検索の様子から見て)。ロディさんからご指摘もありましたし、あのくだりは彼女のファンにとって、挑発的に感じられる面もあるかもしれなかった、と思い直しました。
 新ルールに不満を持つとか、浅田選手一人だけ有利になってズルイぞ、みたいな気持ちは僕にはありません。スポーツのルールはそれをよく知る者たちの多数意見によって成立してくるのだから、ファンはそれを素直に受け入れればいいとの考えでいます。
 今回の新ルール採用についても、うがった考えなどは何も持たなくて、3Aを飛べる浅田選手が当分はアドバンテージを握っていくだろう、というところから書き起こした文章でした。しかし、あのくだりを読み直してみると、先にあげた気持ちが潜在性としてもなかったと言い切れる自信はありません。文章を書き綴る時、気分が高揚してやけに調子のいい文をくりだしてしまっている場合がままあります。
 記事の追認レベルの抑えた文章で事足りるところを少し高揚しすぎたかと反省しています。
 勉強させていただきました。ご指摘、ありがとうございました。
 
ロディ
名前、入れ忘れていました。失礼しました。
私も、議論は好きですが論争は嫌いです。言い逃げになってしまいますが、自分の考えと想いだけを最後に言わせて下さい。

3A―2と3―3の比較は意味が無い???『3A―2が難度高くて点数低い』だから競技として問題だと思うのです。選手の技の選択の話ではありません。難易度がきちんと繁栄されない採点システムのまま、競技として存在していていいのか?と言う事です。(これは3Aだけに限った話ではないです。)
回転不足判定に関しても、誰もが納得出来る様な明瞭なものでなければならないと思いませんか?相撲の『ものいい』みたいに、最後にはその判断に至るまでの経緯を説明してもらえたらいいですがね。それが出来ないなら、ここまで厳密にルールを設ける以上は寸分の狂いも無い様に、機会を導入して判断すべきだと思いません?人間の目ほど不確かな物はありません。

あと、浅田選手の体脂肪率の話をしたのは3Aの基礎点やGOE評価の事に対して『浅田選手の為のルールー』と浅田選手を上げて来たからです。なにも浅田選手だけに限った事とは思っていません。
しかし、感情的にあなた様のお考えを否定する様な事をしてしまい申し訳ありませんでした。

最近知った事ですが、アメリカやロシアのジュニア選手にも3Aを跳ぶ選手が育ちつつあるそうです。その選手の方々は3-3も跳びます。浅田選手の様に柔軟性もあります。シニア参戦の年齢制限引き下げについても検討されるようですし、もはや3Aは浅田選手に限った話ではない様です。長洲選手もどんどん成長してくるでしょうし、村上選手もシニアデビューします。逆に、浅田選手は、年齢とともにジャンプ技術を維持していく事が難しくなる、跳べなくなるジャンプも出てくるかもしれない、決して彼女の天下と言う事にはなりそうにないと感じました。

諌早
論争は
 こんにちは。
 論争はあまりしたくないですが、釈明ぐらいはしないといけないでしょう。
 ルール改正についての是非。時代の状況(奥の院の主導権争いは考えないことにしています)
が作り出すものでしょうから是(仕方ない)。
 3A―2対3―3→(この比較は意味がない。現状のルールに沿って、点数の取れる方を選んで飛べばいい話です。3A―2が難度高くて点数低いなら、難度の低い(?)3―3の方を飛んではいかがでしょう?)
「当分は独壇場となりそう」
 僕はそう思っています。キムヨナ選手が現役を続ければどうなるかわかりませんが、引退すれば浅田選手が二年間くらいは勝ち続けると思います(出る試合、全部勝つとはいいませんが)。
「例え浅田選手が3Aをクリーンに決めても、8.5は貰えない試合が殆どでしょう」
 この言葉を僕に向けられても困ります。浅田選手の3Aのすばらしさを僕は認めていますが、僕がジャッジするわけではありませんから。9人のジャッジの真ん中の5人が出した採点の持ち寄り(二人は無作為のカットのようですが)ならそれに従うしかないでしょう、としか言えません。
「浅田真央選手のためにあるようなルールだ」
 どこかの広場や掲示板ならともかく、自ブログでこんな感想を抱いてもいけないのでしょうか?
 僕は論争するのは好きじゃないから、どこぞに出向いてこんな書き込みはしたこともないし、どこかのブログで不快な文章を読んだからって、とがめたりもしないです。それはそこを所有する人間の自由だからです。そう思いませんか? あえてそうしたいなら、ネット上でお持ちのハンドルネームくらい使っていただけませんか?
 あと、体脂肪率云々ですが、世界のトップに君臨する浅田選手の苦労が並大抵のものでないことは僕も承知しています。苦しい練習の模様もNHKの放送で見ました。ただ、国際的なステージで活躍している選手は、誰かがじゃなく、みながみなそれほどの苦労をしているのではないでしょうか。
 浅田選手にそれを特定する姿勢には、いささか違和感を覚えます。
Unknown
「浅田真央の為のルール」って言わないで欲しい
「成功すれば従来と同じ加点、失敗しても減点は少ない。確かに浅田真央選手のためにあるようなルールだ。これにこだわり続けたことが報われたか。当分は独壇場となりそう」

これは非現実的な話に感じます。
例え浅田選手が3Aをクリーンに決めても、8.5は貰えない試合が殆どでしょう。4分の1~2分の1回転足りないジャンプと言う判定が定着し、基礎点の70%の得点に常に落ち着いてしまう気がする。それに3A-2コンビネーションジャンプの得点だって、得点の見直しが成されたにも関わらず結局3-3より下ですよ。3Aのコンビネーションよりも基礎点の上で難易度が高いとされる3-3を跳べる選手が、このコンビネーションジャンプを跳べるのか?誰一人として跳べないのが現実ですよ。難度の違いは明らかなのに、基礎点に全く繁栄されていないですよ。
クリーンに跳んだと思っても回転不足、両足着氷でも転倒でもないのに、減点を与えるジャッジもいる。ジャッジの裁量範囲が広がれば広がる程、あら探しがし易くなる。見方に寄っては減点なんて簡単ですよ。今までの浅田選手の3Aへの評価を見て「当分は独壇場となりそう」本当にそう成るとお思いですか?

それから「浅田真央選手のためにあるようなルールだ」ってやめてもらえませんか?今の現役選手の中で、3Aを跳べる選手がたまたま浅田選手しかいないってだけですよ。
今までのフィギュアの歴史で、女子でトリプルアクセルが認定されたのは浅田真央、伊藤みどり、ネリディナ、ハ―ディング、中野友加里のたったの5人だけです。その中でも成功数はネリディナは1回きり、ハ―ディングも数回程度だったそうですよ。それくらい非常に難易度が高いジャンプです。
この5人が今同じ時代で競技者として競い合っていたら、このルールー改正は全選手にとって意味のあるモノだったと言う事ですか?
浅田選手は、今シーズン、3Aをコンスタントに跳ぶ為に体脂肪率が7%に成るまで体を搾っていたと聞きます。(18歳以上でこの体脂肪率では妊娠に影響が出るそうです)その位、お思いを込めて跳んでいるんです。
だから「浅田真央選手の為のルール」って安易に言って欲しくない。
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