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雨の記号(rain symbol)

いっそのことコーチを

最高のキム・ヨナ、コーチ探しは難しい
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 キム・ヨナとブライアン・オーサー氏はお互い異なる主張をしているが、現在明らかなことは2人がこれ以上一緒に進むのは難しいという点だ。 4年という時間、一緒に苦労しながら数多くの大会で受賞してきた2人が別れるしかない理由は何か。 フィギュアスケート選手とコーチの独特の関係にその原因を探してみる。

フィギュアスケートは基本的に選手がコーチを選択する。 このため別れる時も選手側がまず決別を告げるのがほとんどのケースだ。 キム・ヨナの言葉のように、選手とコーチは会ってまた別れるのは普通で、コーチと相談して別れる選手はいない。
フィギュアのコーチと選手はお互い期待するレベルと給与が合致すれば師弟関係を結ぶ。 この時、コーチは選手の性格とともに親の人柄を見たりもする。
こうした条件のうち一つでも食い違えば2人は別れたりする。 例えば選手がより高いレベルのコーチが必要なら、コーチを代えるという意味だ。 フィギュア界では「年齢に合ったコーチが別々にいる」と話す。 幼い選手はジャンプなどの技術をうまく教えるコーチを好み、ある程度技術が安定した選手は自分を芸術的に一段階高めてくれるコーチを探す。
別の理由で師弟関係が終わるケースも多い。 コーチと母の間の争い、選手とコーチの葛藤など性格の違いだ。 選手が幼い頃からフィギュアスケート場を出入りしてきた親はほとんど「自分の娘は自分が最もよく知っている」と考える。 このためコーチの指導方式に干渉することも多い。 また同じコーチの下で数人が一緒に指導を受けるフィギュア種目の特性上、「偏愛」が決別の原因になることも多い。 フィギュアコーチが「最も難しいのは選手の母や選手とのいざこざ」と話すほどだ。
キム・ヨナとオーサー氏は表面上、何の問題もないように映っていた。 しかしキム・ヨナはミニホーページに「4年間、本当に幸せなことばっかりだっただろうか」と書いた。 一部のフィギュア関係者はキム・ヨナの発言を根拠に「フィギュアの目標設定をめぐり隔たりがあったのかもしれない」と話している。
その例が、オリンピック(五輪)金メダル獲得後に出てきたオーサー氏の「トリプルアクセル」発言だ。 オーサー氏は五輪が終わる頃、国内記者との懇談会で「いつかキム・ヨナがトリプルアクセルに挑戦すればいい」と話した。 しかしキム・ヨナは数日後の入国記者会見で「トリプルアクセル発言は初耳。考えていない」と一蹴した。 双方の疎通が円滑でなかった点を見せる一例だ。 一部のコーチは「キム・ヨナの母パク・ミヒ氏が練習指導方法をめぐりオーサー氏と意見が合わないことが多かった」と話す。
決別の原因はこれだけではないはずだ。 あるフィギュア関係者は「キム・ヨナが五輪後の状況に合わせた練習をするためにコーチを代えようとした可能性がある。 同じ時期、オーサー氏が米国と日本のジュニア選手を教え、浅田真央からもオファーを受けながら、人間的にも背信感を感じたようだ」と説明した。

 バンクーバー五輪後、ほとんどのフィギュア関係者は「キム・ヨナの技術に不足点はない」と語った。 ジャンプは完璧だった。 スピンにもスパイラルにも欠点がなかった。 技術的により成長する部分がないように見えた。 キム・ヨナ側はその時からすでに技術中心のオーサー氏を代えることを考えてきた可能性が高い。
オーサー氏の立場は違う。 キム・ヨナに会うまでオーサー氏はアイスショーツアーを主にしてきた。 そして06年5月にキム・ヨナに初めて会った。 キム・ヨナ側の強い要請でコーチ生活を始めた。 その後、オーサー氏はキム・ヨナを五輪金メダリストに育てるために情熱を注いだ。 名声に比べて低い給与(1時間110ドル、約13万ウォン)を受けていた。
アイスショーではギャラを受けずに舞台に立ったりもした。 キム・ヨナと自分の関係を師弟の契約関係より、信義の関係だと感じていたはずだ。 こうした中で飛び込んできた突然の決別通報にキム・ヨナ母娘に対する寂しさを感じ、怒りから慣例に背いてキム・ヨナのフリー曲まで発表したという推測が説得力を得る。

キム・ヨナ側は「オーサー氏との決別が選手生活の終わりを意味するのではない」と語った。来年3月の国際スケート競技連盟(ISU)世界選手権大会にも予定通り出場する予定だ。 それならキム・ヨナはまず何よりも新しいコーチを決める必要がある。
世界最高のキム・ヨナはコーチを選任するのも容易でない。 最近候補に挙がっているのはバンクーバー冬季オリンピック(五輪)男子金メダリストのエバン・ライサチェク(25)や女子フィギュアの伝説ミシェル・クワン(30)を養成したフランク・キャロル氏(71、米国)だ。 しかしキャロル氏は年齢が若くなく、キム・ヨナと呼吸を合わせるのはやさしくない。
ロシア出身他タチアナ・タラソワ氏(63)もキム・ヨナの名声にふさわしい。 しかしタラソワ氏はキム・ヨナのライバルである浅田真央を調練するのに失敗した。 浅田とは性格が合わず、浅田の五輪のフリープログラム「鐘」は世界フィギュア専門家から「最悪のプログラム」と酷評された。
高橋のコーチだったニコライ・モロゾフ氏も世界的に有名な指導者だ。 しかし女性の遍歴がひどい。 07年世界選手権優勝者の日本の安藤美姫とは4年以上一緒にしながら恋人関係に発展した。 過去にもモロゾフ氏はフィギュア選手出身女性と3度結婚し、すべて離婚した経歴がある。
このためフィギュア専門家は「キム・ヨナは有名コーチを選任しない可能性が高い。 キム・ヨナがオーサー氏を初めて選任した時もオーサー氏には指導者の経歴が一度もなかった。 今回も新しい顔を発掘し、一緒に成長する方向を選ぶ可能性がある。 またキム・ヨナは有名コーチと合わせていくにもあまりに個性が強い」という意見を出している。
(中央日報 ニュース記事より)

 
 コーチ探しをやるのにいちばんふさわしいのは自分だろうが、フィギュアスケートの頂点にいるキムヨナにそんな時間などあるとは思えない。現役続行を表明している彼女にとって、練習を一日でもおろそかにすれば即自分の調子に影響をおよぼしてくる。それを鋭敏に感じわけていけるのは当人たちをおいてほかにはないだろう。
 練習を一日休めば本人が違和感を、三日休めば周りがそれに気付く。少し続けば本人の保っているスケートスタイルすら壊れだして惨めなものとなってしまうだろう。
 彼女にとっていい例は、バンクーバー五輪での完璧演技とその後の世界選手権時のコンディション不良との落差だった。練習をしばし休み、気が緩んでしまうとすぐにもああなってしまうのがフィギュアスケートというスポーツなのだ。
 地上で演技する体操選手やダンサーにこれほどの落差は生じないだろう。不安定きわまりない氷の上でやるフィギュアスケートにとって、練習は毎日食事するのと同じくらい大切なスポーツのようだ。
 したがってフィギュアスケートの有力選手たちは一日たりとて氷に触れていない日はないはずである。一日休むと二日三日どころか、一週間も二週間も前の身体に戻ってしまうのがたぶんフィギュアスケートなのだ。これではおいそれと練習を休んでいられない。道を毎日歩くように練習を積み重ねなければ、キムヨナのあのような表現世界にはとてもたどりつけないだろう。



<フィギュア>キム・ヨナ、別のスケートリンクで練習

 最近ブライアン・オーサー・コーチ(カナダ)と決別した‘フィギュアクイーン’キム・ヨナ(20、高麗大)が、新しい環境で練習を始めた。
キム・ヨナのマネージメント社オールザットスポーツは31日(日本時間)、「キム・ヨナがカナダ・トロントのグラニットクラブで練習を始めた」と発表した。
キム・ヨナはその間、オーサー氏がいるクリケットクラブで練習をしてきたが、オーサー氏との決別の過程で関係が悪化したため練習場を移した。
オールザットスポーツ側は「クリケットクラブやオーサー氏側が出て行けと言ったのではない。キム・ヨナはクラブの年間会員なのでいつでも利用できるが、良くないことを経験しただけに、気分転換のために移った」と説明した。
オールザットスポーツ側はキム・ヨナの新しいコーチが決まれば新しい練習場を決める予定だ。(ニュース記事より)


気楽に声をかけあえるようになるまでは、一緒の場所で練習していては練習にも身が入らないだろう。今季採用のプログラムをオーサー氏に一方的に暴露された経緯もある。練習場ではお互いすましていても、心中おだやかなはずがない。オーサー氏は教える側だからいいが、キムヨナ選手は心理的動揺がコンディションにはねかえってくる。
練習場所はどこかよそに変えられないのかなと思っていた。
 とりあえず、ほっとした。
 オーサー氏のことはもうあれこれ考えないでほしいと思う。成長期のコーチとしてオーサー氏はふさわしかったかもしれないが、成熟期の今、ヨナのコーチにふさわしいのは別にいると考えた方がよさそうだ。
 いっそのことコーチを公募してはどうだろう。キムヨナは何様?と言い出す輩も出るだろうが、外野のいうことはほっとけばいい。今はそういう時代でもあるのだ。自薦他薦いろいろあって、探して得られないような大きな逸材がヨナの前に現れる気がするのだが・・・。
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