韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第10話(5)
Korean drama "You're Handsome" Episode 10 (5)
寮に戻ってくるとミニョを寝かし、テギョンは看病の準備にかかった。薬など必要なも物を探し揃えているとシヌが顔を出した。
「どうした?」
「コ・ミナムは思ったより重症だ」
ミニョのところに行こうとするシヌをテギョンは止めた。
「ミナムは俺が看病する」
シヌは無言で手を握りしめた。
「熱さえ下がれば大丈夫だ。俺に任せておけ」
「・・・」
看病の用具を揃えてテギョンは部屋に向かった。
テギョンはミニョを起こす。
「薬を持ってきた」
氷を布に包み、ミニョの額や喉を冷やした。
寝ずに付き添い、時々熱を測った。
「39度? まだ高いな」
布団に寝かせたまま健康飲料水を飲ませる。
ミニョは素直にテギョンの言うことを聞いた。
「ん?」
テギョンは部屋の状態にも気を遣った。
「ちょっと乾燥気味のようだな」
加湿器をセットし、湯気を立ち上らせる。
自分に出来ることはすべてやった。
時間は流れ、彼女の体温を測る。
「37度5分。だいぶ下がった・・・」
安心したせいかテギョンは急に眠気に襲われた。
眠気をこらえながらミニョのそばで座っていると、ミニョは目を覚ました。身体を起こして呼びかけた。
「兄貴」
眠気をこらえた表情でテギョンは訊ねた」
「”ありがとう”か?」
ミニョは頷いた。
「”すみません”は?」
今度は二度頷いた。
「大丈夫ですか?」
「・・・」
「大丈夫じゃないか。確かに・・・40度近くもあったんだ。おかしくもなる」
テギョンは片手を広げた。
「コ・ミナム。これは何だ?」
「・・・手のひらです」
テギョンは舌打ちした。
「答えは5だ。気は確かみたいだな」
「・・・」
「その調子で俺の話をよく聞け」
「・・・」
「あんな状態で俺の心配をするってことは、義理も感じるようだし、耐えてる様子に根性も感じた」
「・・・」
「認めるのがイヤで拒み続けてきたが、受け入れることにした。今からお前は仲間だ。だから俺はお前を守る義務があるし、すべてに責任を持つ」
「・・・本当にすみません。これからどうすべきか、私も考えます。それから・・・私を受け入れてくれて感謝します」
ミニョの表情を見つめてテギョンは言った。
「そう謝ってばかりいないで、何かあったらいつでも相談しろ」
「・・・」
「ああ、疲れた。少し寝る。お前も寝ろ」
テギョンは立ち上がってミニョのそばを離れた。
彼を見送った後、ミニョは自分に言い聞かした。
「これ以上はダメ・・・! バレる前に、迷惑をかける前にミナムをやめないと・・・」
強くこぶしを握った。
(続く)
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