今日はガソリンを入れるため、遠回りの出勤をした。そして鳥たちの朝練に遭遇した。いつもより早く家を出たためである。
たぶんムクドリであろうが、編隊を組んで上空を舞っているのだ。編隊は上下左右にぶれながらも、一定の密集度を保ちながら舞っている。
信号待ちの段階では一編隊と見えた。交差点の道をまっすぐ突き進むと、人家の少ない雑木林の道路となるのだが、その上空である。
信号が青になって、その道路に走り進んで行ったら、もう一つの編隊が右手から登場した。
編隊は二つだったのだ。僕の目に後から登場した編隊は、先に見た編隊の飛行スタイルを模倣する感じで舞っている。弟分なのであろうか。それともリーダー格が編隊を二手にしたのであろうか。
いずれにしてもそれは美しい線、美しい飛形を描いていた。
夏休みのラジオ体操を思い出しながら、僕はその編隊の下を走りすぎて行った。