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昨日の休みはテレビの将棋対局と女子駅伝と「少女時代」の音楽鑑賞でほとんどを費やしてしまった。
NHKの将棋対局ははや大詰めに近づきつつある。昨日は羽生NHK杯(前年度優勝)と並ぶ棋界の雄渡辺竜王(1984年4月23日生)と昨年驚異的な勝率(40勝7敗)を挙げた中村太地6段(1988年6月1 日生)の若手(一応)同士の対局だった。
★中村太地6段の渡辺竜王に対する印象。
――攻め、受けともどれをとっても一流ですが、特に終盤の力はすごいと感じます。
★渡辺竜王の中村太地6段に対する印象。
――若手の筆頭格として結果を出してきている棋士なので、ここらでコツンと頭を叩いて侮られないようにしておきたいと思います。
年は四つしか違わないのに渡辺竜王が彼を若手と呼ぶのは妙な響きが残る。
実績的にはぜんぜん問題ないが・・・。
若手として棋界頂上に達している渡辺竜王だが、順位戦A級で戦っている二十代棋士は彼だけしかいない(すみません。橋本八段がA級に上がってきていました)。
同世代ないし後発世代はなかなかこの地位に到着しない。入れ替わり立ち代りで足踏み状態を続けている。四十代前後の羽生世代の厚い牙城にいまだ竜王一人で立ち向かっている印象しかないのを思えば、彼を若手の中に囲い込んでおくしかない不思議な現況が続いているわけである。
中村太地6段の世代がまとまった形で一気に台頭すれば、渡辺竜王も安心して中堅の位置(年齢的に)に進んでいけるであろうが。
しかし、羽生世代の牙城は堅固なので、若手も当分は切磋琢磨で入れ替わりを続けながらこの牙城に迫っていくしかないのであろう。
その中でも抜け出してきそうに思われる中村太地6段との一戦なので、渡辺竜王がこれをどう迎え撃つかに注目した。
胸を貸す意味で竜王が後手番に座ってくれたのも興味を増幅させてくれた。
戦いは角がわりから矢倉模様、持久の駆け引きが続いた後、歩が成りこんでの空き王手から、お互い飛車を振りあう前例の少ない将棋へと移っていった。
竜王が角を成りこむ戦いへと誘導し、中村6段も対局前の言葉通り、怖れずそこに踏み込んでいった。この辺りの攻防は分かりやすい解説もあって手に汗を握った。
この攻防で渡辺竜王が戦果を収め、自陣が堅固なまま、視野の広い次の戦いに進むことができたようだった。一方、中村6段は自陣にいくつかの隙をかかえながら攻め合いを選ぶしかなかった。そうなると中村6段の攻めはどうしても遅くなる。自陣周辺に飛んでくる竜王の手裏剣は焦眉の急となって対応せざるを得ないからだった。
歩の攻撃で逃げ場を狭めながら、渡辺竜王は上部と下部からの挟撃体勢を築き、堂々の寄りきり勝ちを収めた。
渡辺竜王の貫禄勝ちといったところだったが、これが中村6段の頭をコツンと叩いたことになったかどうかは、今後の彼の戦いが証明してくれるだろう。
すなわち、出る杭はいくら打たれてもまた出てくるものだということを・・・。
都道府県女子駅伝は毎年楽しみにしているスポーツイベントである。
今年は千葉が優勝も可能だということで千葉の人間として応援に力が入った。
しかし奮闘も及ばず4位に終わった。最強ランナーの新谷選手をアンカーに擁していたが、残念ながら彼女にたすきが渡った時、すでに勝負は決していた。強いチームはどこも強いランナーをかかえている。新谷選手の走りも3位との間を縮めるだけに留まった。
駅伝はやはり全員の力が遺憾なく発揮された時、勝ち取れるものなのであろう。
優勝したのは神奈川県のチーム。アンカーの吉川選手以下が堅実な走りを見せた。26年ぶりだという。その時、華麗な走りで優勝に貢献した田村選手の娘さんも5区だかで出場したとか・・・。こういうこともあるのだなと不思議な気がするが、メンバー全員のモチベーションをさらにアップするような気脈もそこに通じていたのではあるまいか。
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諫早
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