雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「馬医」を途中見する

English Version
한국어
这边中文版
Version Française
Versión Española
Versão Portuguesa
Deutsche Version

 



 週末から歴史ドラマ「馬医(全50話)」を途中見している。
 数奇な運命を背負って孤児から馬医となり、やがて人医となって分け隔てなく多くの人を助けていく男のヒューマンストーリーである。
 二度見てもう十分と思っていたのだが、GyaOの韓流カテゴリーに立ち寄ったら「馬医」が無料視聴で置いてあった。NHKで放送されて人気のあるドラマだ。配信サービスを求める声が多いのであろう。
 先の週末に13~14話をGyaOで見たら、また見たい気持ちをそそられてしまった。GyaOでは来週まで待たねばならない。他サイトに出向いて続きをたのしんだ。さっき25話を見終わった。
 
 ★15~18話まで

 医生の選抜試験を受けようとするクァンヒョンに、何かと目障りを感じているミョンファンはカン武官に対し、試験を受けられなくするよう命じる。カン武官は手下とともに行動に出てクァンヒョンを拉致し、右腕を木刀で何度も殴打する。腕を負傷して帰ってきたクァンヒョンを見てチュ・キベや
ジャボンは心配する。二人に手当てしてもらうが、腫れは引かず、クァンヒョンは夜も眠れず試験の朝を迎える。パンパンに腫れ上がった腕を見て、ジャボンは試験を諦めさせようとするが、クァンヒョンは自分を見下したミョンファンの言葉と顔を思い浮かべ、発奮して試験会場へ出かけていく。
 ドラがなって試験は始まったのにクァンヒョンの姿はない。姿を見せないクァンヒョンに首医コ・ジュマンらの顔は曇り、ミョンファンらは思惑通りとほくそ笑んだ。しかし、クァンヒョンは痛む腕を押さえて会場へ現れた。パンパンに腫れ上がった腕で銅人像(模型)相手に鍼を打ち始める。しかし、力の入らない腕では、鍼を一本打つだけで物凄い労力だった。この調子で得点が1点の下穴や3点の中穴に打っていったんでは時間が間に合わない。合格の50点を叩き出せない。クァンヒョンは5得点の上穴に鍼を十本打って合格を目指す。最後の10本目の鍼を見事的中させた時、ミョンファンを始め、周囲の者はみなその腕に驚いた。クァンヒョンの力を信じていたコ・ジュマンだけが静かに頷いた。
 鍼をすべて打ち終えたクァンヒョンは安堵感と痛みでその場で気絶してしまった。

 腕が快復したクァンヒョンは宮内でミョンファンらと居合わせる。クァンヒョンはミョンファン相手に、自分が馬医で身分が低いのは気にしない、誇りを持って医者になる、と宣言する。ミョンファンは馬医の父を持ったことを恥じ、今まで隠し通してきている。クァンヒョンの言葉になおさらカチンときたのだった。

 ミョンファンは養女のジニョンがクァンヒョンと親しくしているのが気に入らず、息子ソンハとの婚約を急かそうとする。しかし、ソンハはジニョンの気持ちを大事にしたいと父に訴える。ジニョンにとってもソンハとの結婚は思いもよらないことだった。そんな二人にミョンファンの苛立ちは募るばかりだった。

 首医女のインジュはクァンヒョンを一介の医生とみることが出来なくなり、ひそかにクァンヒョンの出生などを人に調べさせていた。クァンヒョンという同名に加え、日浅くして医生の選抜試験に受かった資質、卓抜した鍼の腕…などからかつて医学を共に学んだ今は亡きカン・ドジュンと面立ちが重なってきてならないからだった。インジュは次第に目の前にいるクァンヒョンがカン・ドジュンの息子との思いを強めてきていた。


 医学の勉強に励むクァンヒョンは問診もろくに出来ず、周囲の笑いを買っていた。ある日も問診で失敗をしでかす。患者の話を聞いていく中で、患者の脳内出血に気付かなかったからだ。医生の選抜試験に首席で受かったユン・テジュが横から見てそれに気付き、患者はベッドに運ばれる。しかし、容態はグングン悪化し命を落としてしまう。患者は死が確認されると死体の収監室に運ばれていった。同日、クァンヒョンは日ごろから馬医だとバカにする医生のいたずらに遭い、収監室に閉じ込められてしまう。しかしクァンヒョンは、日中自分の見た患者が死んで運ばれた場所がここと知り、しかもまだ生きていると分かり、夜の深まりとともに寒さが強まる中、必死で生き絶え絶えの患者の命を守ろうとする。だが、その方法が分からない。このままでは身体を冷やして死ぬだろう。悩みに悩んだクァンヒョンは馬医の経験からその術を見出した。必死で床板をはずした。その下から土を集め、患者の身体に塗りつけていった。
 翌日、仲間のいたずらに遭ったと知ってジニョンが収監室に駆けつけると、クァンヒョンは命を永らえた患者のそばで眠っていた。
 クァンヒョンの話を聞いたコ・ジュマンは彼の適切な処置に感心し、その分、ミョンファンの憎悪は膨れ上がった。
 クァンヒョンが死んだ患者を生き返らせたという噂は宮内や恵民署であっという間に広がった。
 
 医官の二次試験でクァンヒョンはユン・テジュと組まされてしまった。学科試験で中位だったクァンヒョンは、本来なら首席のユン・テジュと組むはずはなかった。しかし、ミョンファンの息のかかった医学教授がわざとそうしたのだ。クァンヒョンは落胆したが、組まされてしまった以上仕方がない。試験は王族が恵民署へやってきて始まった。クァンヒョンの組が診察にあたったのは王の顕宗(ヒョンジョン)だった。ユン・テジュと組んだのが驚きだったのに加え、診察の相手が王と知ってクァンヒョンは動揺した。そんな彼にコ・ジュマンは”自分の見立てを信じなさい”とアドバイスを与えた。


 ★イ・ビョンフン監督の手になるドラマは失敗作がない。時代の流れを受けて、微妙に作風は変化してきて感じられるが、時代の風にうまく乗って変化してきてるように思う。
 
「トンイ」のリピート時にも感じたが、「トンイ」「馬医」の二作はそれ以前のドラマよりやや薄味と感じられる。作品の出来不出来は論が違ってこようが、気楽にリピートできるよさはそれ以前のドラマよりこっちがあるように思える。

 長いドラマには奥行きとか深さをうまく出さないといけないが、イ・ビョンフン監督はそこに長けている。主人公を遠くに出すというのはひとつの工夫だが、舎岩(サアム)道人や弟子のソ・ガヨンと共に清に渡って外科治療の修行を続ける旅は来る日に向かって期待と爽快感がたかまる。この辺りも陰謀と駆け引きが続いていては視聴者も疲れたか退屈したかと思う。
 やはり飽きさせないイ・ビョンフンワールドである。



QLOOKアクセス解析
<script charset="UTF-8" src="http://amenokigou.analytics.qlook.net/analyze.js"></script><noscript>
<iframesrc="http://amenokigou.analytics.qlook.net/analyze.html" title="QLOOKアクセス解析" style="width:0;height:0;">QLOOKアクセス解析</iframe>
</noscript>

コメント一覧

りんどう
ソン.スンホンさんは、白い巨塔に出演したかと思ってました。
観たことはないのです。思い込みです。
hi8392
こんにちは。
都での子供時代を経て、日本村のエピソード。お猿さんを使ったクァンヒョンの茶目っ気な挨拶。 淑徽(スッキ)公主の横恋慕(?)に困惑するジニョン。イ・ソンハの登場に心穏やかでないクァンヒョンの軽い嫉妬(?)の様子など、このあたりは微笑ましいエピソードがてんこ盛りで、数話まとめてリピート視聴することがあります。
 よく作りこんであるので全体の流れと引き離しても楽しめるんですね。見てて時々、脳内に納まってる全体のストーリーが消えてくれればいいのに…って思ったりしますが、残念ながら消えてくれません(笑)。
まあ、嵐の前のエピソードだからこそ、印象も強いのでしょうけど…

また、舎岩(サアム)道人やソ・ガヨンと清に渡ってする外科治療の修行を重ねてクァンヒョンが成長していくところもいいですね。
 修行が終りに近づいた頃、清の都でジニョンとニアミスするあたりもうまく作ってあるなと思います。イ・ビョンフンさんはほんとにエピソードの作り方に年季が入っています。ああいう都の動向のエピソードが入ることで、クァンヒョンに都への郷愁が募りだすし、行脚の最後を飾るステージは清の都で修行の終わりも印象も漂いだしている。
 
 自分はこの辺のエピソードを見ることで充足して切り上げたり、時に最後まで一気見することもありましたね。

 「サイムダン」もいいドラマでした。導入部の現代版はイ・ヨンエでないとこなせそうにないドラマでしたね。50歳であの若々しさには驚きましたが、知性の漂う演技はさすがでした。時代劇版になるとチャングムのイメージが出てきて、自分が自分の若い頃に負けてるというか、チャングムのようなキラキラ感はちょっと足りないかな、と思ってしまいました。視聴率で苦戦したとのことですが、エンタメ性で視聴者引っ張るのは彼女も苦労したようです。ドラマ自体は品もあって好きでしたが、なぜか2度目の視聴にはなかなか踏み切れないでいます。
 サイムダンの「ギョム」は好人物でしたね。ソン・スンホンは「Dr.JIN」のジン・ヒョクも悪くなかったですね。
りんどう
おはようございます。 度々おじゃまします。

クァンヒョンがジニョンの周りをまわってるとこは私も好きです。
子どもの頃と同じやんと楽しくなります。子どもの頃のは、自分も辛いだろうにヨンダルを元気づけようと陽気に振る舞って、けなげだなと。笑えたけど切なくもあり。

何人かの医女さんと楽しく会話中に、ジニョンが「やる気あるの」と怒ってしまい、
「医女庁で学ぶのは恥ずかしいけど仲良くしたらいろいろ教えてもらえるから」と言うところもいいです。クァンヒョン、恥ずかしいんだそうだよね
でもなんとか頑張ろうとしてる!ホントにワクワクさせるクァンヒョンです。

お猿さんがお花を抱えてるとこもホンワカします 笑笑

サイムダンの「ギョム」が自分の中では1番人気なのですが、クァンヒョンも捨てがたい??です。
監督さんがスンウさんのまなざしに惚れて交渉したてのをどこかで読みましたが、  そうかもねと、うなづけます。
hi8392
こんにちは。貴重な時間をさいてのご訪問ありがとうございます。
このドラマのラストシーンは私も好きです。地味目な終わり方で、物足りなさを覚えるファンもいると思いますが、波乱万丈、いろいろあったドラマなのでこういう閉じ方もありと思います。
 終わり方が地味だから、逆に中の方をまた見たくなったりするんですよね。
 
 ジニョン(ヨンダル)とクァンヒョンの恋も、ストーリー的に事件もいろいろあったりし、場面も少なめですけど逆にそれがまたよかったりするんですよね。
 
 祭礼の日、ジニョンの靴が破れ、クァンヒョンが直してやり、彼女の周りをくるくる回り、記憶を刺激するシーンなんか大好きで何度かリピートしましたよ。他にも好きなシーンはあります。そういった場面が限られてる分、作り手も素敵なシーンに仕上げてくる努力がすばらしいと感じます。
 「馬医」はそういう好きなシーンがふんだんにあるドラマでした。

 最後、ミョンファンは逃げてかつて親友だったカン・ドジュンのお墓の前で人生を終わらせますが、心のどこかには彼に対する後ろめたさがあったのでしょうね。
 息子のイ・ソンハはジニョンと姉弟として育ち、正義感の強い若者に成長しました。ジニョンの気立てのよさに触れながら育ったせいもあるのでしょうね。
 ミョンハンはカン・ドジュンとチャン・インジュと交友を持ちながら、運悪く悪の道に染まってしまいました。
 どんな人間にもちょっとした間違いの一歩はあるということでしょうね…。ミョンハンはコンプレックスが引き金になったようですが…。
 
りんどう
こんにちは。クァンヒョンは、明るく笑顔がすてき。眼もちゃんと笑ってましたね。
恥なく医師になりたいとミョンファンに堂々と告げましたが、
ミョンファンはクァンヒョンの清らかな信念をうらやましく、、またまた憎悪をつのらせたようで。
実父には息子の為を思ってだろうけど、帰って来るなみたいなこと言われ、養父には父の職業を見下され。そういう環境で気が弱く育ったので 昔事件に巻き込まれてしまったのかなと思いました。
最終回にはクァンヒョン馬を診てくれないかなと願ってたら
針治療してて嬉しかった。 やっぱ獣医でもいてほしかったから。

ホジュンのコメントにお返事くださり、ありがとうございます。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「韓国ドラマ他」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事